南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

中二病全開映画「ウォンテッド」

2008-09-22 21:42:59 | 映画
 「ウォンテッド」見てきました。いろいろな意味ですごい映画でした。
 リアリティゼロのマンガ系アクションで全編が埋めつくされています。(いや、べつにけなしてるわけじゃないですよ)
 冒頭では、謎のおっさんがいきなり狙撃されたかと思うと、とっさにそれをかわし、いったん廊下に出て、全速ダッシュしながら窓を突き破って、狙撃者のいるビルまで走り幅跳び。しかも飛びながら銃で敵を撃破。
 ありえねええええ!
 その類のアクションが、次から次へと出てきます。

 で、肝心のストーリーはどうなの? といわれると、こんな感じ。
 うだつの上がらないサラリーマンの主人公は、女社長にいびられる毎日。恋人は同僚に寝取られるわ、金はないわ、パニック症候群だわで、いいところひとつもなし。そんな彼がある日、いきなり殺し屋に命を狙われた。それを救ったのが、絶世の美女の殺し屋。しかしなぜ、殺し屋の戦いに巻きこまれたのか?
 なぜなら主人公は殺しの天才の息子で、主人公自身も殺しの天才だから。
 なにせ、いきなり拳銃を渡され、蠅の羽根を撃て、といわれるとできちゃう。
 そこで舞い上がった主人公、「俺は天才だ。こんな負け犬人生からはおさらばさ」と、嫌味な女社長はみんなの前で罵倒し、恋人を寝取った男にはキーボードでパンチ。なぜか、口座には大金が振り込まれていて「うっひょおおお」
 さあ、殺し屋修行の開始だ!
 おまえ、ほんとに二十歳を過ぎた大人かよ?
 こうして、六週間の地獄の特訓を経て、一人前の殺し屋に。
 悪党どもを殺しまくるぜ。とくに俺を襲ったあいつはぜってえ倒す。
 と誰しも心の中に飼っている中学生が吼えまくります。
 もちろん、自分を捨てたもと恋人の前では美女(アンジェリーナ・ジョリー)とのラブシーンを見せつけるのも忘れません。

 つまり、こういう映画なんですね。
 俺は今はうだつが上がらねえが、ほんとは天才なんだ。いかす殺し屋の美女が彼女で、天才の腕を生かして、悪党どもを殺しまくるのがほんとうの姿だ。最強の敵を倒す使命は、エースの俺様に回ってくる。馬鹿な上司や、俺を裏切った恋人に同僚に目にもの見せてくれるわ、うひゃひゃひゃひゃ。

 これ、主人公の設定をうだつの上がらないサラリーマンじゃなくて、彼女もいない勉強もできない、地味な高校生に変換すれば、どう考えてもラノベ。

 ところが後半、ストーリーは意外な方向にころがりだします。
 (一応、ネタバレになるのでふせときます)
 そしてクライマックスの銃撃戦ははっきりいってすげえ!

 ストレスだらけの毎日を送っているあなた。心の中の中学生を解放しろ!
 それに賛同する人だけ見てください(笑)。




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