南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

「デスノート完全決着版~リライト 幻視する神」タイトル長え

2007-09-01 00:19:15 | アニメ
 きょう、テレビでデスノートのアニメをまとめたやつやってましたね。
 なんでもリュークの視点から描いたとか。
 南野は原作マンガと実写の映画は見たり読んだりしてますが、アニメは見てませんでした。だから、なかなか新鮮で楽しめましたよ。
 実写映画の方は、オリジナル展開もあり、結末も変えてありましたが、アニメの方は原作に忠実なんですね。
 一部だけとはいえ、よくあれを三時間弱の間にまとめたと思います。
 とはいえ、かなり駆け足だったので、原作を読んでいない人にはわかりづらかったかも。
 なんだかんだいっても、原作も映画もアニメもおもしろい。さすがデスノート。

 やはりこの話のおもしろさはアイデアなんでしょうね。
 名前を書いたら死ぬノート。ここまでのアイデアはけっこうありがちです。
 デスノートのすごいところは、その特殊なルール下で、犯人と探偵側が知力をつくして戦う様子をきわめてまじめに描いた点につきます。
 ある意味きわめて馬鹿馬鹿しい設定のもとで、ふたりの天才が出し抜き合い、真剣に戦うなんて発想は今までになかったと思うのです。
 月《ライト》とLのふたりの推理はきわめて論理的で、それを読者にリアルタイムで表示します。だから、迫真の戦いになったのです。
 これがいわゆる本格ミステリーという謎解き推理小説ではできませんでした。
 なぜなら探偵は、最後の最後に意外な結末を論理的に導きだし、読者を驚かさなくてはならなかったから。
 犯人と探偵の死闘よりも、そっちを優先させなければミステリーファンは納得しません。
 だから作者は犯人はもちろん、探偵の心理描写もできないのです。その都度、探偵がどこまで見ぬいているかを読者にリアルタイムで知らせるとラストで驚かせることができないから。
 そのタブーを破って、両者の対決に的を絞ると、こうなるんだという見本がデスノートなのだと思います。
 そして対決に的を絞るのならば、天才同士が戦い、舞台を全世界に広げ、はったりをきかせた方がおもしろいですからね。
 まあ、そこらへんはいかにも「ジャンプ」的なんでしょう。
 そう考えると、デスノートはジャンプという特殊な舞台からしか生まれ得なかったミステリーなのかもしれません。

DEATH NOTE 1

バップ

このアイテムの詳細を見る



ブログランキングに一票お願いします
  ↓ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビでルパンやってたけど……

2007-07-28 00:26:31 | アニメ
 テレビでルパンの二時間スペシャルやってました。
 正直、う~むな出来です。
 なんかルパンなのに、
 やたら説教臭いし(戦争は無益だとか、復讐はむなしいだけだとか)、
 人が死ぬシーンの直接描写がないし(あんだけ戦ってるのに)、
 お色気シーンもほとんどないし(っていうか、不~二子ちゃんが最初と最後のシーンにしか出ません)、
 次元なんて、拳銃ほとんど撃ちません。

 いや、もちろんそういう話があってもいいんですが、なにもそれをルパンに持ち込まなくてもいいんじゃないのかってことです。
 南野にとって、ルパンは、ハードでバイオレンスでエロで、ときにずるく、ときにクールに復讐を果たしたりする話なのです。

 それに今回の敵、魔毛狂介は敵として出来が悪すぎ。
 なんのすごみもありません。
 っていうか、魔毛狂介ってアニメのファーストシーズンにも出てきてましたよね。
 たしか、ルパンを消すために、タイムマシンで過去に行き、先祖の弱っちい農民を殺してしまおうとしたら、農民に化けたルパンにだまされたやられる話だったと思いますけど。
 はっきりいって、そっちの方が話としてはおもしろいです。

 それにいろいろ????なところもありすぎ。
 たとえば、タイムスリップしたここは日本なのかってことです。
 シャイン家だとかノース家だとか、なんだよそれって感じですし、
 ルパンがタイムマシンをぶんどったはいいけど、なんでいきなり操縦できるんだとか?
 いくらなんでも変すぎるだろ?

 正直いって、今回のルパンは南野的にはだめでした。

LUPIN THE THIRD first tv. DVD-BOX

バップ

このアイテムの詳細を見る



ブログランキングに一票お願いします
  ↓ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「時をかける少女」はなんか泣ける

2007-07-22 02:44:17 | アニメ
 テレビで「時をかける少女」やってたんで、思わず見ちゃいました。
 原田知世主演の実写版は見てないんですが、部分的に見た映像から判断するに、なんか安っぽい感じがどうしてもします。アニメのこっちの方が、おとなの鑑賞に堪えられるような気がするんですが……。

 この話のメインのキャラクターは三人。主人公、真琴と、千昭、功介。
 女ひとりに男がふたり。しかも、女はどちらの恋人でもない。
 なんか昔からの青春ものの定番のような設定です。
 今の遊んでる高校生から見ると、むしろ不自然すぎる設定ですが、もう青春の時期を過ぎてしまった者から見ると、なんともまぶしい。
 真琴は三人でいっしょの時間を大切にし、それが壊れてしまうことを恐れています。だから千昭に告白されたとき、どうしようもなくとまどってしまうのです。
 こういう感覚はおとなになるにつれて、失っていくのではないでしょうか?
 この映画はそういうところを突いてくる映画なのです。

 ここから、話の重要な部分に関してネタバレします。


 この物語のもっとも重要な転機であり、もっともうまい演出をしている部分は、功介の踏切事故のシーンでしょう。

 功介が真琴の自転車を借りるというメールが入り、ブレーキが壊れることをあらかじめ知っている真琴が止めようと必死で走ります。
 いざ現場の踏切に行ってみると、ふたりはいない。安心したところに、千昭から電話が。
 タイムリープしていることがばれます。
 それをなかったことにするために、タイムリープの最後の一回を使ってしまいます。
 その直後に、現れた功介と後輩の彼女。
 ブレーキが壊れる自転車と、それを必死で追いかける真琴。
 このへんの演出はうますぎます。
 さらにそれを助けるために、最後のタイムリープを使い、自分が未来人であることをつげて、真琴の前からさっていく千昭。

 自分の馬鹿さ加減に号泣する真琴ですが、最後の望に気づきます。
 踏切事故の時、千昭が時間を戻したおかげで、真琴には最後の一回分のタイムリープが復活したことです。
 このへんもほんとうにうまい。
 そして真琴は、過去に戻り、千昭を未来に送り返します。
 このとき、真琴は、女ひとりと男ふたりの関係にけりをつけ、千昭が好きなことを自覚します。
 青春時代にだけ許された微妙な関係はいつか壊れてしまうのです。そして新たな方向に動き出していくのです。
 おとなは体験的にそのことを知っているのでしょう。
 だからこの話を見たとき、懐かしいと思うと同時に、泣けてくるのです。

時をかける少女 通常版

角川エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る



ブログランキングに一票お願いします
  ↓ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「魔女の宅急便」はやっぱりおもしろい

2007-07-14 13:35:01 | アニメ
 なんかいろいろありましたが、気を取り直してきのう見た「魔女の宅急便」について語ってみたいと思います。
 じつはこれ、ジブリの中でもかなり好きな作品です。
 トトロに次いで子供向け(というかちいさな女の子向け)という気がしますが、おとなが見ても十分におもしろい。
 原作は読んだことないんですが、どの程度違うんでしょうか? 最後の飛行船のシーンとかいかにも宮崎駿監督が好みそうなシチュエーションなんですが。

 ただこの映画のおもしろさは、むしろクライマックスでとんぼを助けるシーンより、それ以前のキキの日常にあるような気がします。
 なんだかんだいって、子供の夢が詰まってますよね。
 13歳になると、ひとりだちして知らない町で生活する。これって案外子供にとってあこがれなんじゃないでしょうか?
 家出じゃなくて、ちゃんと愛する両親が帰りを待ってる状態で、まったく新しい体験をしてみる。
 しかも空が飛べて、友達の猫とは話が出来る。
 出会う人たちはみんないい人で、みんなから愛される。
 南野だってそんな世界にはあこがれますよ。

 この物語には敵とか悪者とかライバルとかいないんですね。
 にもかかわらず、こんなにおもしろいのは、キキが四苦八苦しながら仕事をしたり、お金がなくて苦労したり、魔法が使えなくなって悩んだり、一生懸命生きているからなんでしょう。

 観ている人も、ついつい応援したくなってしまうのです。

 南野もこんな物語を書けるようになりたいですね。
 それはそうと気になることがひとつ。
 キキは魔法の力を取りもどしたあと、ふたたびジジと話が出来るようになったんでしょうか?
 おとなになると猫と話が出来なくなるんじゃ、ちょっと悲しいんですが……。

魔女の宅急便

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

このアイテムの詳細を見る



ブログランキングに一票お願いします
  ↓ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱりラピュタはおもしろい

2007-06-16 12:40:51 | アニメ
 きのうテレビでラピュタやってたんで、ひさびさに見ました。
 やっぱりこれおもしろいですね。
 恋と冒険がいっぱいつまってます。

 主人公は少年パズー。ヒロインは空からふってきた美少女シータ。死んだ父親が発見した空飛ぶ城ラピュタを夢見、奪われたヒロインを取りもどし、仲間とともにラピュタに飛ぶ。そして悪党との戦い。

 こうやってみると、まさに少年向け冒険物の王道です。

 宮崎アニメって案外、こういう少年向け王道ストーリーってない気がしますね。
 少女が主人公のものが多いですし、けっこう捻ってますしね(最近のはとくに)。
 主人公とヒロインがこうも素直に惹かれ会う作品も他にありませんし。
 まあ、それは反面、恋愛部分に山場がないとも言えますが、ラピュタは冒険の方にウエイトを置いているので、恋愛のすったもんだはなくしたのでしょう。

 宮崎アニメは飛ぶシーンが満載なのですが、やはりこの「ラピュタ」でも飛びまくり。
 中でも圧巻なのは、パズーとシータの流された凧が、龍の住処(だっけ?)と呼ばれる雲の中に突っこむシーン。
 もうだめか? というところで死んだ父親に導かれるシーンは、まるでオビワンに導かれるルーク・スカイウォーカー(あれ? 公開したのどっちが先だっけ?)。

 さて、雲を突き抜け、まるで楽園のようなラピュタに到達してからが怒濤の後半戦。
 それまではほとんど誰も死んでいないのに(すくなくとも直接の描写としては)、こっからは死にまくります。
 紳士ぶってた悪党のムスカも、本性現して大活躍。
 「見ろ。人がゴミのようだ」
 「私こそがラピュタの王だ」
 「目、目がああああああ!」
 などと数々の名言を残してくれます(記憶で書いたので微妙に違うかもしれませんが気にしないように)。

 だけど宮崎駿って、けっこう悪党に容赦なしですね。
 改心するやつなんて誰もいません。みんなまとめて空から海へ。全滅です。
 笑っちゃうほど、爽快です。
(まあ、海賊がいいやつで、軍隊が悪党っていうのはどうかとも思いますけど)

 最後、あのふたりが助かったのはご都合主義という気もしますが、とにかくパズーは夢だったラピュタにたどり着き、シータを取りもどしてハッピーエンド。
 まあ、それでいいんじゃないでしょうか?

天空の城ラピュタ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

このアイテムの詳細を見る



ブログランキングに一票お願いします
  ↓ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんかひさしぶりに日曜の朝にアニメなど見てみた

2007-05-20 15:33:17 | アニメ
 今朝、「ゲゲゲの鬼太郎」と「ハヤテのごとく」を見ました。
 う~む。日曜の朝にアニメなどを見るのは、はたして何年ぶりでしょうか?

 小説、マンガ、映画などは山ほど見たり読んだりする南野ですが、アニメはあまり見ません。アニメはアニメでも映画のやつはたまに見ますけど、テレビ番組となるとほとんど見ないのです。

 じゃあ、なぜ観たのかというと、新しい鬼太郎がどんな感じなのかチェックしてみたかっただけです。

 まあ、なんていうか、普通に子供向けのアニメでした。
 子供のころ感じたおどろおどろしさがまったく感じられなかったのは、たんに南野がおとなになったからでしょうか?
 絵に関しては、猫娘の萌化が話題になっていますが(かわいく、しかも表情豊かになった)、それ以外にも全体的にマイルドになったかなという気がします。
 猫娘の萌化と言えば、絵や声だけでなく、態度が変わってますね。
 鬼太郎呼び捨てにしてますし、女の子に目移りした鬼太郎にたいして怒ってます。
 これは完璧に猫娘ヒロイン化現象と言えましょう。
 思えば、南野が子供のころ見た鬼太郎では、猫娘はけっしてヒロインではなかった。
 じゃあ、なんだったのかと言えば、ちょっと答えようがありません(ただの妖怪仲間?)。
 しかし昔の猫娘は、鬼太郎に対し、嫉妬の情をあらわにしたりはしなかったはず。
 でもまあ、いいんじゃないでしょうか、これで。
 まあ、いい年したおとなが、毎週楽しみにするアニメじゃないとは思いますが。

 一方、ハヤテの方はどうかというと、マンガそのまんまでした。
 いや、南野としてはこのマンガかなり好きなので、このまま行ってほしいと思います。
 まあ、マリアさんの声が、妙に色っぽすぎるような気もしましたが。

 ただ「ハヤテ」に関して言えば、わざわざアニメで見なくても、サンデー読んでればそれでいいかな? って気はします。
 日曜の朝にアニメを見る習慣はないので、たぶん次週はどっちも見ないんじゃないでしょうか?

ゲゲゲの鬼太郎 謎全史 単行本

JTB

このアイテムの詳細を見る


ハヤテのごとく! 1 (1)

小学館

このアイテムの詳細を見る




ブログランキングに一票お願いします
  ↓ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルパン、ひさしぶりに見た

2007-05-04 23:53:42 | アニメ
 なんかルパンひさしぶりに見ました。
 きょう、テレビでやってた「ルパン三世・ルパンVS複製人間」のことです。
 これってもう三十年近くも前のアニメ映画なんですね。軽いショック。
 まあ、やっぱりルパンの声は、この人、山田康男ですよね。
 栗田寛一は似てるけど、やっぱりなんか違う。物まねは短い時間は通用しても、全編物まねで通すのは、やはり限界があるってことです。
 ルパンの映画と言えば、「カリオストロの城」がもっとも有名で評価も高いですが、映画一作目のこれもそう悪くはないですね。
 なんだかんだいって、これに出てきたマモーがルパンシリーズ全編を通して最強の敵なんじゃないでしょうか?
 なにせクローン人間で、体のコピーがいくつもある上、記憶を共有してますからね(どうやってんだか、説明はされてませんでしたけど)。
 しかも核ミサイルまで所有してたのは、ルパンの敵の中でこいつだけでしょう?
 まあ、スタッフも映画なんだからとにかく強い敵を用意しようってがんばったんでしょうね。
 ただそれでも、おもしろさではやっぱり「カリオストロの城」の方が上でしょう。
 なんでですかね?
 あまりにも荒唐無稽すぎたんでしょうか?
 ちょっと分析できません。
 次元、五右衛門、不二子は「カリオストロ」のときより活躍してるっていうか、それぞれ見せ場があるような気がするんですが……(カリオストロのとき、この三人ってただの脇役ですしね)。
 まあ、つっこみどころというか、無茶しすぎっていうところもたしかにありますけどね(とくにクライマックスのコピーの親玉倒すシーンは無茶ありまくり)。

 さすがにあれなないだろう。なんで、レーザーの集中砲火をかわせる? レーザーの軌道を読める? しかもそれを反射させて倒すなんて……。と、南野は思いました。

 まあ、ルパンはそういう無茶もOKというお約束で成り立っていますから、突っこむのも野暮なんでしょうけど。
 ただ、最近のやたらシリアスなアニメでこれをやったら、やっぱりまずいでしょうね。リアリティなさすぎです。
 今のアニメに慣れてる人には、やっぱりルパンはもう古いのかもしれませんね。

ルパン三世 ルパン vs 複製人間

東宝

このアイテムの詳細を見る



ブログランキングに一票お願いします
  ↓ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする