初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

曇り空に安心して

2017年07月16日 18時39分00秒 | 道すがら思う


連休なのでノンビリ、まったりと行きません。
今日は早起きして草刈りです。
近所の人達も、似たような事をしています。
やっぱり田舎の人の行動は自然との戦いです。

街場の人はコンクリートやアスファルトで地面を覆います。
ですが田舎は土が露出しています。
梅雨前から彼岸頃まで、雑草が伸び放題!
草刈りや除草が夏場の習慣となります。

それでも最近の新築は全面舗装で庭もありません。
田舎の農家屋敷が解体されると4~6区画に分割されます。
不動産屋がこうして建売するのです。
2×4の建築構造で4LDKの寸胴建屋です。
これに車2台と駐輪場を設けて舗装してしまう。

草花好きの奥さんがプランター栽培するくらいです。
庭いじりも家庭菜園もありません。
ド田舎に街場の常識が入ってビックリしたものです。
隣家の窓から隣の建物に手が届きそうです。
家の中も丸見えになりそうです。
周囲の風景も道路が見えるだけ。
田舎の土地が安いだけで、自然風景が欠乏しています。

なので子供が居ても、道で遊んでいません。
毎朝子供の通学を確認しても、夕方外で遊ぶ様子を見たことが無い。
そして女の子は、メガネをしています。
幼児の頃から目が悪くないような生活をしているのでしょう。
成人の頃にはド近眼になってしまう。
これでは世間が狭くなるばかりでしょう。

人間は見えている世界が世界の全てです。
視界の広さが世間の広さです。
目が悪くなると、思考も狭く近くなるばかり。

それはそれで良いのかも知れません。
ですが遠くまで見えている人と、認識の違いを一生理解できない。
思いの外、成長期の五感は認識を限定するものです。

早起きして草刈りをしながら地面を見ています。
腰の痛みに背伸びして空を見上げて驚くのです。
足元と空の広さを実感し比べてしまう。
狭く深く見ることと、広く遠くを見る両方を知るのです。

汗を流して辛い作業ですが、修行と認識なのだと実感します。
暑さに苦しんで拾う何かですね。

面倒な場所には除草剤も撒きます。
基本は鎌で植物を切り倒すのです。
殺生をしながら何か無心にもなります。
喉の乾きや汗の流れも忘れてしまう。
心と頭が空っぽになる瞬間です。
この時に何かが降りて来ます。

創作活動をするには、肉体労働と思考労働の両輪が効果的。
実体験から、そんな気がするのです。

今日は一日中薄曇りで良かった。
そう思いした。