初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

亜熱帯の気分で思う

2017年07月02日 20時06分02秒 | コラム、ぼやき


熱帯性低気圧が雨をもたらせた翌日になりました。
一緒に熱帯の空気まで持ち込んでくれました。

こうなると気温は上昇します。
それなりに風があるので何とか我慢できています。
これでマッタリと静かになったら地獄です。

このブログを書いている17時で室温は30℃超えです。
我慢の限界が理解できるでしょう。

でも梅雨明けすれば40℃近い気温になるのが通例です。
未だに辛さは序の口なのですね。

暑さに都市部でエアコンを全力で使い始めます。
すると排熱で都市郊外は熱気が更に上昇します。
これが東日本大震災以降の関東の地獄絵図構造です。
田舎に行くほど午後が暑くなるのです。

火力発電所が全力で稼働します。
狭い室内で夏場に暖房するようなものです。
海風に流された熱気は北西に流れて行くのです。
それが日本海からの冷気に当たって積乱雲に発達します。
夕方から夜半に掛けてゲリラ豪雨になって舞い戻るのです。
これが都市型の突発自然災害です。

これに着想を得て洪水パニック小説を書いたのですが反応なし。
小説として構成が問題だなと思った訳です。
こうした破滅型の小説は昭和に流行したSF系の物語です。
平成になって現実化したら問題小説のラベルを貼られます。
もう一度頑張って書き直して商品にしたいところです。

でも違う小説や脚本書いているから書き直す時間がありません。
それにモノにする力も足りていません。
身分不相応な話題に挑戦してしまいました。

ですが自然災害者物は書いていて楽しいです。
見知らぬ架空の人達を酷い目に合わせて楽しんでいるのです。
何処かの宗教書みたいな神になった気分です。
登場人物は自分に似せた人々です。
まさしく宗教神話の構造です。
だから架空とはいえ自分なので愛しているのです。
疫病神ですが扱いは愛で溢れている。
ですが祟り神が作者なのです。

ミステリーでも純文学でも同じなのでしょう。
登場人物を皆愛しているのに困難を設定して困らせる。
酷い仕打ちにするほど、読者はハラハラドキドキして楽しめる。
名作は皆、登場人物を痛め付ける作家ばかり。
実話以外の空想物語は作者にすべての原因があるのです。

物語の書き始め頃は人物を大切に扱い酷いことできませんでした。
徐々に酷いことするのに抵抗感が薄れるばかり。
これこそが作家魂なのでしょう。

英国のアーサ―・コナン・ドイルは霊魂になって交霊会に現れたそうです。
その際に小説内とはいえ沢山の人を殺してしまい、現世に顔出しできるまで数年掛かったのだとか。
普通の人なら数カ月で降りて来るのに、時間が掛かったと語ったそうです。
この真偽はともかく、作家は罪深い生き物らしいですね。
自分も暑さに恨みを抱きながら、罪に沈んで行くのでしょう。
それに不平不満が募らないと物語が軽くなるばかり。

業の深さも作家に重要な才能です。
人を羨み妬み捻じれて拗れるべきです。
書けない苦しみよりも他人に負の念を向ける方が楽です。
心理学や宗教を学んで心が穏やかになると書けません。
因果な生き方をするのが創作者、アーティストなのでしょう。
 
悪意に取り込まれない程度に恨みを高めたいものです。
書く原動力、燃料にしたいものです。

一先ず、空を見上げて力を貯めたいですね。