受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

玄関棟建て方

2006年10月21日 | Weblog
旧庫裏と取り合いが難しく、瓦を剥ぎ、玄関棟の建て方です。

庫裏も一部を取り壊しして、玄関・廊下・寺務室に変えてます。

木造建築では、用途が変更したり老朽化すると、改修していく事ができます。

外陣敷居

2006年10月21日 | Weblog
外陣敷居には、外にガラス戸の木製枠、内側に障子が入ります。

雨戸や網戸が入ると敷居が大きくなるので、木製ガラス戸と障子の4列の真鍮レールとなっています。

雨の侵入を防ぐ為に、木製枠の内側に段差をつけています。

外陣ガラス戸

2006年10月21日 | Weblog
外陣の周りに、まだガラスは入っていませんが、木製枠のガラス戸が入りました。

この外陣の建具は、上下に分かれる伝統的な蔀戸(しとみど)にするか、アルミサッシにするか、雨戸はどうするか、網戸はと、非常に迷った所です。

本堂の後の台所・板の間は機能的なアルミサッシにしますが、木造本堂の正面には、使いたくありません。

蔀戸は風情がありますが、雨が降った時に一人では閉めるのは作業が大変で、収納場所の問題もあります。

そこで落ち着いたのは、雨戸は無くし、木製枠のガラス戸にして、内部に障子、網戸は夏期に一部を嵌め殺しとする事になりました。

折上格天井板貼り

2006年10月21日 | Weblog
折上格天井板貼りが終了し、足場も外され、下から見上げる事が出来るようになりました。

板が湾曲して「亀の尾」に付けられる所は、削ったり、水に漬けたりして、かなり苦労したそうです。

まっすぐな線の柾目は上に、波のような曲がった線がある板目を下に使い、格縁で隔てられいますが、一枚のようにきれいに揃えられています。

内陣の格天井の工事だけで、一ヶ月かかりました。

縁板取り付け終了

2006年10月17日 | Weblog
北・南からの縁板取り付けは、本日の外陣正面で終了。

特に正面は節の見当たらない美しい桧材です。

かなり切り落とす所もありますが、余裕のある材木をを使い、癖のある所を切り落とすように使っているようです。

終了した部分には、すぐに毛布・板で覆われて保護されています。

12mm

2006年10月14日 | Weblog
再び浜縁板の、取り付けです。

長さ120㎝、幅は30㎝、厚さが6㎝の桧材。

水平のように見えますが、120㎝の長さで、外に向かって12㎜下げて勾配をつけています。

これは雨が降った時に、水が溜まらないようにするとの事です。


四段

2006年10月13日 | Weblog
昨日に続き、向拝階段板の取り付け。

大工さん2人が浜縁工事を中断し、昨日に続きの階段板2枚(2本?)を、ささら桁の上に納めました。階段は、四段となります。

表面に節の無い素晴らしい桧材で、100年以上は経っていると思われます。

養生ですぐに毛布で覆われてましたが、竣工後に踏んでいくのが勿体無い気がします。