テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

不景気というが、都会にいると分かり難い、甘い考え。

2012-03-09 22:41:32 | 脱線して底抜け
近代までの社会において病理の指標のひとつに、餓死者の人数が挙げられるでしょう。
現代の社会の病理の指標とするには、加えて自殺者と犯罪者の人数を挙げればよいと、極く個人的に思っています。
多種多彩な情報や複雑な関係の中に、自分にとって好ましい、有利なものがなく、一縷の気休めで精神的に糊口をしのぐこともできずに、自ずから命を絶つ重篤な愚行に駆られる人たち。安息や歓びに飢え、満足感を知らず、外に向かって歪んだ発散をする人たち。
このような状況を社会的病理の進化だと仮定するなら、その淘汰圧として、不景気はかなりの要因であるでしょう。

自由主義、資本主義は、社会の生産能力を革新し、疾病に打ち勝つ術を進歩させてきたので、それらの恩恵を享受している現代のヒトビトは、昔の人々より幸福であるのがアタリマエだと思うのですが、なにか、現実には、そうではないようにも思えます。
右肩上がりの資本、金の増大なしには充足し得ない教義に染まった社会の帰結なのかもしれませんが、何度も云うように、自分たちで作った、道具、制度である貨幣制度に圧殺されつつある本末転倒さ加減には、いつも諦観をともなう焦り、抵抗感を覚えるのです。







ヘンな話だけでは、気が重いので、次回の予告です。



今更感がぷんぷん漂うのですが、コレのインプレを予定しています。


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