テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

厳寒の星空観望日和

2014-02-04 23:49:56 | 双眼鏡 望遠鏡
2月4日の夜は、日が暮れるにつれ、雲量が少なくなり、日中から吹いている強い季節風によって雲が流れて、だんだんと澄みきった星空になってきました。
宵のうちは冬の風物詩オリオンと、高い位置にあり美しい見映えのすばるに注目し、珍しく低高度の空にも霞が少ないので、東の稜線を中心に星々を眺めます。
相変わらず風が強く、体感気温の低さはこの冬一番なので、自宅付近から、ちょこっと眺めて、芯まで冷えないうちに部屋に戻る、その繰り返しです。
三日月が沈んで行きます。危機の海が見え、静かの海の凹凸が良く分かります。
やがて、東から、赤い火星と、閃光のように青白いスピカが昇ってきます。
火星は稜線付近にあるので、いつもより赤く見えています。山小屋のくたびれた発電機の低電圧のせいで暗赤色に灯る電球のような赤さです。
今夜のように、稜線付近の星空が澄んで見える条件の良い日でないと、見ることの出来ない赤さが、スピカの青白さによって際立ち、溶岩のような色合いに思えます。
実際には、両極は酷寒と考えられているそうですが、火星、という名の由来がよく判るのです。