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テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

2013-04-22 21:38:31 | 写真機 画像
花粉を一杯蓄えているアカマツの小さな雄花です。
スギ、ヒノキなどと違い、マツの花粉に因るアレルギー花粉症は起こりにくいとされているそうで、春の風に黄色い花粉がブゥワァッと舞う様子も、それなりに風流に思えます。
海辺の防風林に植えられているクロマツとは違い、主に内陸部に生え、マツタケと共生することで知られています。先駆植物と呼ばれる裸地に率先して生える植物の中では大型で、逆に、鬱蒼とした極相林の中では肩身が狭い、典型的な陽性植物(明るいところを好む)です。人の手の入らないマツの林は、落葉などで徐々に富栄養化し、他の極相性の樹高の高い木々に押されていきます。故に尾根や緩斜面でない勾配の急なところ、乾燥しやすく、栄養に貧しやすい場所が赤松林として残っていることが多く、マツタケもそのような場所に生えやすくなるそうです。
自宅のベランダから手を伸ばせば届くところまで枝振りが押し寄せ、風が吹き荒れた翌日などは、ベランダに舞い散ったマツの葉を掃除するのが大変です。

FALCON≒PARROT

2013-03-19 20:32:07 | 写真機 画像
DNA的に近縁らしい。
ワシ、タカと一緒で猛禽類扱いされていたハヤブサですが、インコと近縁だということなので並べて見ました。
セーカーハヤブサ、オカメインコ(実はオウム)、長元坊、ホオアオサメクサインコ、ハヤブサ、です。長元坊は馬糞鷹とも云われ、ごくフツーに畑の鎚の上で獲物を啄んでいる姿から、そう呼ばれるそうです。



並べて見ると何となく納得してしまう。

Trompe-l'œil トロンプイユ(眼を騙す)

2013-02-18 23:28:00 | 写真機 画像
英語ではトリックアート、だまし絵のことです。

写真は陶板複製画のメッカ、大塚国際美術館にある膨大な作品のうち、ホルバインの「大使たち」です。

上の写真や、リンク先の本物の画像を見ても気付きにくいトロンプイユですが、一旦気付いてしまうと、もう元の絵を見ても、その気付いたモノが際立つようにしか見えません。
視覚が意識によって強く左右されていることを如実に示す好例だと思います。

双眼鏡などにも、似たような現象は有って、特徴的な欠点や利点が、強く意識されると、単なる思い込みでなく、視覚がその特徴をより一層際立たせます。
主観が実際の視覚を支配するその仕組みが、例えば超有名な高級機を俎上に挙げても、その周辺視界の崩れを揶揄する人も居れば、中心部の比類のない精緻な見えを崇め奉る人も居るという事になります。

いろいろな双眼鏡を観ても、あら探しをするような見方でなく、観望対象や条件を変えて、じっくりと比較して、上手く視覚を制御できる、そんな良い印象を持つことが出来れば、より一層その双眼鏡を愉しめるようになる、と思った次第です。

レンズペン

2013-02-05 23:56:06 | 写真機 画像


昔から、いつもカバンのスミっこに入っているレンズペンです。
コーティングされた光学ガラスのクリーニングに使う道具で、写真用品としては安価な部類ですが、効果は確かな製品です。
もともと、光学レンズは「拭かない」のが基本らしいのですが、指紋や、睫毛の脂など、どうしても拭かないと取れない汚れが付いてしまったとき、ホントは以前紹介したシルボン紙系統のクリーニングペーパーと、エタノール系統のクリーニング液を使って、跡が残らないように拭き上げます。ただ、その作業は結構煩雑で、まず手指の汚れや脂を洗浄し、ブロワーでゴミを飛ばし、うっすらと液を浸ませた紙でおおまかに汚れを取り、たっぷりと液を浸ませた紙で汚れを取り続け、最後はレンズを中心部へ渦巻き状に撫でるようにぬぐって、蒸発した液の跡が残らなくなるまで繰り返す、という作業になります。当然紙は最低でも5~6枚は使い、汚れと拭き上げ具合を確認できるライトなども必要です。カメラの場合、汚れるのは主にフィルターなので、そこまで丁寧にせず、マイクロファイバークロスだけで済ましてしまう事もありますし、ヒトによっては、レンズの前玉でもツバを付けて磨いてしまうこともあります(頑固な脂汚れは意外と唾液の方がよく落ちる)。レンズペンは、先端の凹レンズ形状のチップにセーム皮を貼り、そこにマイクロカーボンパウダーを含ませてある製品で、まず後端のブラシで埃を払い、チップに含まれたパウダーで汚れを吸着するように磨くという仕組みらしくて、結構綺麗になります。パウダーが目に入る恐れがあるので、接眼部には使わないように書いてますが、気にせず拭いてます。先端のキャップ、チップは交換式で、ずっと古いレンズペンに替え芯(?)を更新して使ってきたのですが、とうとう流通経路からはなくなったようです。フィルターやアイピース、前玉、双眼鏡などにも使えるので、手持ちの替えが無くなったら、後継の製品を買うでしょうが、ミラーと後玉はコレで拭こうとは思いません。

トヨビュー 4×5

2013-01-16 22:24:39 | 写真機 画像
スタジオに於ける撮影については、大判の暗箱カメラを使いこなせてこそ一人前だと云えます。以前書いたように、リンホフ、ジナーと舶来大判カメラが当然のごとく王道なのですが、残念ながら数えるほどしか触ったことがなく、もっぱら国産のトヨビュー4×5(しのご)ばかり使ってました。
ビューカメラの撮像の特徴を私なりの言葉で言うと、目で見るより精確に対象を捉える虚構的なカメラ、となります。
それは単にフィルムの大きさだけでなく、ビューカメラ独特のライズ、スイング、チルト、シフトを利用して様々なことが出来るからです。
35mmカメラをはじめとする一般的なカメラで、四角い物体を撮した場合、どうやってもその四角が微妙に歪むのは避けられません。玉(レンズ)の中心とフィルムの中心、フィルムの端の距離が異なることにより、歪み(パースペクティブ)、フォーカスのズレが生じます。
ビューカメラでは被写体に応じて、玉の中心を移動させることでパースを補正し、玉の中心軸を傾けることで、遠近両方にフォーカスを合わせることが出来ます。
もともと眼球のように、進化した画像認識機構は、レンズの焦点距離に応じた半球状の撮像膜(網膜)を持つことで、レンズの特徴たる焦点位置での結像を、歪み無く認識出来るようになっています。ところが銀板の時代から、現在の最新CCDに至るまで、人工の撮像膜は、頑なに平面を維持してきました。当然、鑑賞されるのが平面のプリント、モニタである限り、その手法は正しいのですが、それがために、目で捉える時よりも、平面で撮像された画像は、より歪んで見えることになるのです。大げさに言えば、三次元の世界を二次元に投射する際の損失とでもいうのでしょうか、ビューカメラは、そこに、三次元的な傾きやズラシを加えることで補正し、地上から見上げた建築物がきちんと方形に写り、手前から奥まで焦点の合った像を得られます。
結構体系的に憶えないと難しいのですが、ある程度慣れて、被写界深度と絞り、遠近感、イメージサークルの関係が理解できてくると、対象に仮想平面(撮したい面)を想定し、玉とフィルムの角度と位置関係が感覚的に分かるようになってきます。
実際、デジタルバックを装備した、デジタルビューカメラは、そういった技法を学ぶのに最適だと思うのですが、デジタルバックが高すぎます。大判フィルムに必須の暗室での装填作業を省けるのは大変魅力なのに。

マイナー化する高品質高性能

2013-01-14 18:29:24 | 写真機 画像
レンズ交換式デジタルカメラにおいて、キヤノンがあれほど否定してたミラーレスに参入、同じく後発気味だったニコンも、ここに来て、次々と新機種を投入と、従来のミラーとペンタプリズムで光学ファインダーをもつデジタル一眼レフ(DSLR)が、衰退しつつあります。家電量販店などを見る限り、明らかに遷移点は過ぎていて、DSLRは、販売台数において、もはや衰退の一途を辿っています。
かつて、耳で享受する音楽のための再生機において、重厚長大から軽薄短小へと変遷し、音質がないがしろにされた機器が氾濫し、とうとう高音質なデバイスすら絶滅した状況を思いだします。ポータブルCDプレーヤーやDATは、小さくなりきれないが故にほぼ姿を消し、iPODのような低音質の製品にうまくすり替わられました。背景には、音源(ソース)の軽薄短小化などもあるとは云え、何よりも、優れた音楽鑑賞の経験がないことが大きな要因だと思っています。ウチの家人も以前はシャッフルやナノなど、iPOD主体に使っていましたが、実際のコンサートに行くようになって、私のお下がりのgigabeatTばかり使っています。
目で享受する写真や画像においても、同様だと思います。明るく広いファインダーをないがしろにして、覗き小窓のようなDSLRばかり作って、全切のプリントなんかとんでもない、塗り絵のような画質の画像では、本質を大事にした製品の需要など伸びていくはずもないのです。結構昔からのクセでカメラの製品パンフを貰ってくるのですが、ここ10年ほどのパンフを時系列で眺めていると、大仰な宣伝文句や高性能を順に謳うその積み重ねは、一体何なのだろうと嘆息してしまうのです。

・・・そういえば、

2012-12-27 06:23:56 | 写真機 画像
残念なことに、カラー自由雲台の製造発売元、KTSさんが、10月31日をもって廃業されています。
拙ブログでも昨年10/29の記事以降、屡々登場する高精度な自由雲台が、もう入手出来ないと思うと、非常に惜しく思います。
KTSさんがオクで使っておられたIDでは、その後も他の商品で取引きされておられるようなので、お体を悪くされたとかの事情ではなさそうなのは、まだしも安心です。
シンプルで、精密で、頑丈、安価な自由雲台が手に入らなくなってしまったのは、本当に残念です。


功罪(写真機雑感 その8)

2012-10-29 23:22:16 | 写真機 画像
普段、ケータイ以外になにがしかのカメラを必ず持っています。
豊かになったのか、手軽になったのか、別段珍しいことではなくて、それと共に様々なマイナスイメージもつきまといます。いま、写真が趣味です、と言って、そのあとに、撮る対象とか、なんらかの言い訳めいたことを云わずに済ませられる状況はさほどありません。街中のスナップショットを撮るにも、幾許かの気遣いに加えて、勇気が必要な時代です。
オートフォーカス機構は、写真機、特に一眼レフを身近にしましたが、逆に厳密に撮る対象にピンポイントで合焦するわけではないのはご存じの通りで、合焦センサーの少ない入門機では、ピントを合わせてフォーカスロックするのにかまけてフレーミングがおろそかになりがちです。昔ながらの流儀で云うと、ピンボケ、手ブレをしないことが最低条件、次にシャッターチャンスとフレーミング、アングルの妙、そして光(光線)と陰影を露出で調整し、画角による強調と省略などなど、写真をアーティスティックに捉える上ではいろんな要素を瞬時に判断することが必要になりますが、昨今のISO感度さえ勝手に変えてくれるカメラ、タイムラグのある液晶モニタでは、不自由さがかえって増してしまっているように感じます。昔なら36枚撮りフィルムをあっという間に費やしてしまう連射も自在になったというのに、基本的なところがまだるっこしいのがイマドキのカメラなのかもしれません。
写真教室をやっているような熱心なカメラやさんを覗いてみると、RAW現像の追い込み方などをパソコンでやっていて、あり得ない陰影のついた色彩鮮やかな写真などが創れるようですが、6x6のモノクロネガに、極細エアブラシでコラージュしていた時代からあまり進歩してないような気がして、萎えます。

夕暮れ

2012-10-23 18:41:53 | 写真機 画像
日没が段々と早くなり、夕焼けや夕暮れの街並みを双眼鏡で眺めることも出来なくなってきました。

クルマで走りながら、悪あがきのように撮った、茜雲のスナップです。
exifデータでは、35mm換算で484mmとのコトですから、双眼鏡での景色に近しいスケールで見ているハズですが、きらめきと静かな沈降が混じり合った双眼鏡で見る茜雲とは比ぶべくもありません。

休日には、もし天気が良ければ、双眼鏡を持って、夕暮れに浸りに行こうかと常々思うのですが、日常の瑣事にかまけて、なかなか実行できません。

かなり前ですが、お出掛けして、人混みに疲れて帰る、電車のホームで、ポケットから取り出した遊4x10で見た夕暮れの景色は綺麗でした。西の低い空には雲が立ちこめて、街並みは薄暗がりに沈みながら、高い空にはたなびくような飛行機雲の名残りが、形容しがたい金色と紅色が融けあった至上の彩りに染まり、その刹那の美しさは、記憶に深く刻まれています。

まったく話は豹変しますが、助手席でずっと双眼鏡で前を見ていると、カーブでははみ出しそうになり、信号待ちでは前のクルマにめり込みそうになり、下り坂はとんでもない急坂を落下するような錯覚を覚えます。アタマではそんなことはないと分かっていても、視覚から入ってくるスペクタクルな光景がまともに情動を刺激します。機会がありましたら、お試し下さい。

夕焼け小焼け

2012-10-18 22:18:34 | 写真機 画像
最近の夕暮れは優秀で、小雨模様の本日でさえ、見事な色合いで楽しませてくれます。

ただ、いままで、肉眼で見て愉しく、綺麗で、感動する夕暮れの風景はたくさんあれど、写真や動画ではほとんどない。絵柄ではずっと綺麗な写真、動画でも、ほーっと感嘆する色合いは、肉眼での情景に全く及びません。フィルム時代のプリントやスライドでも同様でしたから、フルカラー対応の記録媒体ではムリなのかもしれません。
デジカメは上の写真のように車中から窓越し、信号待ち中でも手軽なので、いつかは何かの拍子にあの色合いを記録再現できないものか、と撮ってます。

フィッシュアイ効果でGo!

2012-10-12 20:47:14 | 写真機 画像
クルマで移動中に掛かってきた電話の用向きに応えるために、PCを起動する必要がありました。で、何度か、間隔をおいて応答を繰り返しましたが、待ち時間にクリクリとデジカメを触ってました。

で、気になったのがフィッシュアイ機能。

マジックフィルター(デジタル特殊効果)のひとつで、対角線フィッシュアイレンズのようなゆがみを生じさせる機能です。もちろん画角そのものが変わるわけではなく、逆に、元々のズームはそのまま活かせるので、24倍ズームを目一杯使い、アングルとフレームを工夫することで、極端なフィッシュアイ画像だけでなく、あり得ない角度から撮ったような写真や、心象イメージに応じてデフォルメしたような写真を撮れることに気付きました。
もっとも、フォトショなどレタッチソフトで、同様の加工がいくらでも出来るかとは思いますが、事後加工と違うのは、例え歪曲の度合いが固定値だけでも、ズーム次第アングル次第で、大きく意図を誇張することが出来、その誇張した刹那のシャッターチャンスを活かせることです。例え撮影対象が動かない静物であったとしても、屋外でしたら光線の具合で表面の質感や影は刻々と表情を変えます。その変化に自分の意図を重ねることが出来ます。ワタシ自身、レタッチソフトに頼る気概が毛頭ない(というか、上手くない)のもあり、シャッターを切る瞬間を大事にするほうなので、こっちの使い方が性に合います。高精細なEVFで見れば、もっと画づくり感が有ると思うのですが、空いた待ち時間に結構撮ってました。で、作例を一つだけ。


SuperHCM-Proシリーズ1/144のシャア専用ザクです。小顔でスマートな体型になりがちなミニチュアモデルですが、フィッシュアイ写真の胴体の膨満さは、ザクモチーフ衣装のももクロと好対照であります。












夕暮れのスナップ

2012-10-02 21:59:39 | 写真機 画像
本日の夕刻、ハンドルの向こうに差し出した腕の先からクルマのフロントウィンドウ越しに、撮った写真です。


この前にも、走行中に一枚撮っていて  眼前のコントラストの妙に唸った私が思わず撮った次第です。

上の写真は拡大してみて頂ければ分かりますが、木漏れ日のつぶれ方にデジタル写真の悪い癖がどっと顕れています。フィルムカメラなら、いくら安物、しかもピンボケであったとしても、もっとランダムな木漏れ日の多彩なゆらぎを表現できると思います。ただ撮ってスグに鑑賞できるのは本当にいいところです。




中秋の名月

2012-10-01 10:23:57 | 写真機 画像
旧暦の8月15日にあたる9月30日、深夜から雲が消えて、お月見日和になりました。
早速、玄関前で、日頃、怨み骨髄の満月を観望しました。
写真では、輪郭に若干の偽色がでてますが、これは望遠鏡の接眼レンズをコリメートで覗かせたデジカメ側の色収差で、肉眼で覗いたら色収差はほぼ感じられず、大気に揺れる月の凸凹した輪郭がくっきり見え、地形も精緻に分かるので、単眼といえども月が球体であるのが如実に分かり、迫力があります。以前に連載シリーズで七夕のことについて書きましたが、中秋の名月も、遍く広まっている月見の特異日ということです。出来れば、団子やススキだけでなく、ちょっとした双眼鏡や望遠鏡を傍らに置いて、肉眼と併用しながら、お月見を愉しむような習慣が拡がればなぁと思います。
ワタシのように高倍率で見ようとすると、架台まわりがネックになるので、低倍率で収差の少ない双眼鏡、望遠鏡で観望すれば、月の地形や丸さなども感じられ、より面白いと思うのです。今晩はまた晴れるかと思います。夜に余裕が有る方は、、今宵も月見、それも双眼鏡、望遠鏡を使った月観望をされたら如何でしょうか。また、余分に双眼鏡等をお持ちなら、家族、ご近所さん、知己の方にも提供して、みんなで愉しめるように致しましょう。

夕焼け

2012-09-06 22:04:35 | 写真機 画像
空を見上げた写真はたくさん撮っているのですが、同様に、夕焼け写真も結構あります。
しかも今回は、ワタシで無いヒトがワタシのコンデジを使って撮った写真です。
お日様写真ですが、雲の階調がターナーの絵っぽくて好きです。