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テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

アラン・パーソンズ・プロジェクト

2012-09-19 21:09:02 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
スタジオ・エンジニアでキーボード担当の、アラン・パーソンズとボーカルのエリック・ウールフソンを中心として、数々のセッションメンバーとともに、非常に完成度の高いロック、プログレともAORともつかないアルバムを出し続けた、グループです。APP名義でのアルバムは1976の怪奇と幻想の物語~エドガー・アラン・ポーの世界、から1987のガウディまで10枚で、その後エリックが抜けてからも、アラン・パーソンズ単独名義で人生ゲームやOnAirなど、実験性が高いアルバムをしばらく出していました。
ワタシは、CDの時代になってから、APPのアルバムを買いあさったクチで、何より、それまでアナログレコードでは再生するのに多大な投資(カートリッジからターンテーブルまで)が必要だった重低音がふんだんに入った珍しいポップミュージックで、パワーアンプとスピーカーが重量級であれば、容易く、部屋全体を震わせることができたのでした。
高度なレコーディングによるサウンドの魅力もさることながら、プログレ・ロックとして、静かに聴くもよし、カーステで派手に鳴らすもよし、のウェルバランスのメロディー・リズムが、大層お気に入りでした。もちろん当初は、カーCDなんてまともな製品がなかったので、CDから、ナカミチのデッキで、TDKのMA-Rという重量級カセットテープにダビングして、聴いたものでした。
今でも、カーステのUSB端子に挿してあるメモリの中の大量の音楽に全アルバムが入っていて、もう亡くなってしまったエリックのボーカルをいっしょに口ずさむのですが、よく一緒にクルマに乗ってつるんでいた、当時の連れのこともふんわりと思いだされます。
ちなみに記事を書くにあたって、レコード棚をごそごそしていたら、セッションボーカリストLenny ZakatekのソロアルバムSmall But Hardや、件のMA-Rのテープも出てきました。ようやく動作可能で残っている唯一のウォークマンで、久しぶりにガム電池を充電して聴いてみたら、ヒスノイズはともかく、軽いMP3の音とは違う、潤いのある音が聴けました。たいしたものです。

幼年期の終わり

2012-09-15 23:53:58 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
この不可思議な大きな心象宇宙のなかで
もしも正しいねがひに燃えて
自分とひとと万象といっしょに
至上福祉にいたらうとする
それをある宗教情操とするならば
そのねがひから砕けまたは疲れ
じぶんとそれからたったもひとつのたましひと
完全そして永久に
どこまでもいっしょに行かうとする
その変態を恋愛といふ
そしてどこまでもその方向では
決して求め得られない
その恋愛の本質的な部分を
むりにもごまかし求め得ようとする
この傾向を性慾といふ

                ―宮沢賢治 春と修羅より

最後の5行を省いて、プラネテスという漫画に引用されていた。

記事タイトルは、クラークの代表作のタイトルです。

二つ(漫画も含めれば三つ)の間に、明確な共通点はありません。
ナゼか思考が勝手に3つを結びつけてしまいました。

平均寿命の半ば以上を過ぎると、自分自身は、昇進したり降格したり、失敗したり達成したりするけれども、成長はしてないなぁと自覚する。
ひとつの賭け、プロジェクトに5年かかるものは稀ですが、その何倍もの時間を無為に過ごす、あるいは、目標に向かって、あくせくして過ごす。

どちらの過ごし方もアリなんですが、ふいに立ち位置がおぼろげになって、
かつて読んで、影響を受けたものを思いだし、追体験してみる。


無変哲な休日でした。

2012-09-08 20:52:18 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
良くない噂に、不安に転びつつも、コミックス最終巻が出るのをじっと待って、そして、主人公島崎三歩の死に臥し転び、最近ようやっと、あー死んで終わったんだ~と思い始めた、登山、遭難、救助、山男漫画です。
映画化もされた(黒歴史ですが)ので、ご存じの方も多いかと思います。

その昔、一年の終わりに、「凍死して春の雪解けと一緒に流れ出るまでゆっくり過ごそう」を合言葉に比較的低山の厳冬期山中泊をしてたことがあるのですが、この漫画に出てくる主人公の三歩さんは、そんな軟弱登山者とは対極にある崇高な超人で、山岳救助ボランティアをしながら、山に住む、不死身の人なのでした。

山の事故は、平地とは全く違う天候の変化の圧倒的打撃により引き起こされることが多いのですが、さすがの超人も、最高峰での厳しい天候の急変下で、二重遭難に陥り、生還できなかったようです。

登山の素晴らしさを肯定的に描き、その裏に潜む遭難の怖さを身近にリアリティを持たせるこの漫画は、従来の登山漫画とは違う切り口で、連載開始当初から結構お気に入りでした。それ故一層残念なのです。そして、この漫画の至るところに溢れる生きて帰ることへの無条件な礼賛から、まさかこんな終わり方になるとは思っていなかっただけになおさら吃驚しました。

ネタバレしておいてなんですが、こうして主人公三歩も死んでしまうということを理解してからでも、読む価値は充分にあるので、お勧めしておきます。

空を見て、古いNOBODYの唄をふいに思いだした

2012-08-23 21:02:45 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等

このところ、夕立や雷雨もようの日々が続いています。ほどよく混んだ幹線道路で、幾つもの積乱雲を見てました。7月の積乱雲と違って、結構、高い位置にあるようで、真下から見上げると、黒い雨雲には違いないのですが、梅雨時の低くまで垂れ込めてくるような雨雲とは違います。

I just watch the sky
And the sky's so high
But the Summer's Gone, Summer's Gone

少なくとも、15年は忘れていた、懐かしい曲を口ずさんでました。
相沢行夫、木原敏雄のツインギターデュオ、NOBODYのSummer's Goneという曲です。
二人とも1949年生まれの大ベテランで、矢沢永吉と組んだり離れたり、作曲、作詞家として、アン・ルイスのLUV-YAや六本木心中、吉川晃司のモニカ、HOUND DOGの浮気なパレット・キャットなどなど、多彩で濃厚な音楽をつくっています。特に初期の作品の再評価がされ始めたようで、昨年発売のボックスセットがオクで3倍以上もの55Kで落とされたりしてるようです。
私はさほど邦楽を聴くほうではなかったのですが、ツーリング仲間の一人が、この曲と、大沢誉志幸の”そして僕は途方に暮れる”を聴かせると、酒で暴れていても、おとなしくなって泣き出す時期があり、実利的な意味で聴くようになり、抑えの効いたギターテクと渋いメロディに惹かれて自分でも聴くようになったのでした。

長い間忘れていても、その唄を聴いていた、今とはいろんなコトが違う頃の自分にするっと引き戻されてしまったひとときで、けっこういい気分でした。こんどレコード棚の奥の方をまさぐってみようかなどと思いつくのも、をかし。

萌え系ゾンビっ娘ラブコメ

2012-07-23 23:40:21 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ロメロやアルジェンドの描くゾンビもの映画に薫陶を受けたヒトビトには理解どころか正視できないかもしれない作品の紹介です。
「さんかれあ」という2010年初頭から連載されてるコミック、今春から放送されたアニメのお話しです。
ヒロインのさんかれあ(散華 礼弥)は正統なお嬢さんキャラ、オタクのちびっ子主人公、痴呆マッドサイエンティスト、幼馴染み美少女、渡来美少女、健気な妹と、こんもり盛られた、作者はっとりみつる氏の世界観(というほどおおげさでもない)に馴染めるかどうかで、鑑賞できるか、放り出してしまうかが決まります。ウミショーなどでもそうでしたが、はっとり氏の作品はエキセントリックなキャラと設定で掴みかかってきます。でも、ストーリーの進行はあくまで軽く、大仰さとは無縁で、厳しくいえば、サブストーリーの創りにくい類のお話です。ただかえってそういうところが魅力、個性であるのかもしれません。アニメの方は実は全く見てないのですが、原作ファンにはスゴク不興な展開、終わり方をしたようで、今後発売されるBDにのみ収録の13話に、おいしいところが詰まっているとのこと。テレビアニメがもはや視聴率を稼ぐ為ですらなく、円盤を売らんが為の小道具でしかないのは、いまもって残念なことです。
萌え系ゾンビっ娘ラブコメというカテゴリは同人ものでは存在しなくもなかったのですが、こういうサブカル、好きではないのにナゼか見てしまいます。流石に、クトルゥフとダゴンのヤオイ同人とか萌え系妖蛆、眼鏡っ娘のニャルラトホテプまではいねェだろーと思いかけて、ニャル子さんを思いだしました。
這い寄る混沌はオタクの香りに塗れています。

山猫は眠らない

2012-07-15 22:58:49 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
マーティン・ファロンと同じく、射撃、それも狙撃の名手を描いた、映画シリーズです。
7~8月のWOWOWで放送されているので、じりじりとした緊迫感に満ちた映画がお好きな方には、おすすめかも。もっとも、らしい、のは第1作で、狙撃手の役割を描いたお話しとしては、一級品です。2作目で新しい相棒との人間ドラマっぽくなり、3作目は老境の主人公を描いてあまり評判も芳しくなく、4作目には息子に主役を譲り、まだ作るか、とすら思わせるキライもあり、2~3作目で、主人公を殺しておけば、作らずに済んだという酷評もありました。

でも、個人的には結構3作目が好きで、特に小道具としてでてくる、ベトナムを走るクラウン、通称クジラと呼ばれたMS60型クラウンが秀逸です。どこかトヨタEX7を思わせる顔つきは、ベンツマスクとならんで、無難なセンの多いクラウンのなかでは異彩でした、映画公開後しばらくしての放映当時、まだ走っているんだと驚いたものです、30年近くになるハズなんですが。アクセルワイヤーやトランクリッドワイヤーが消え、全て電気制御になった現代のクルマでは、30年後に走っていられるものは、殆ど無いでしょう。今年惜しまれながら生産を終えたスバルサンバーが第一候補でしょうか、四半世紀を超えたのちにも、現役で元気に走っていそうなのは。

閑話休題、狙撃兵というのは、実は軍の装備の中では、糧食とならんで、電子化の影響が最も少ない分野のひとつです。強靱な体力と精神力、入念な準備と環境への適応力など、ヒトの能力の極限が必要とされる兵種で、事実この映画の主人公、トーマス・ベケットのモデル、カルロス・ハスコックの作った遠距離狙撃記録(2300m)は、35年間も破られることはなかったのでした。35年間、高精度な銃や狙撃用スコープはずっと進歩し続けては来たのですが(私の使っている8x42双眼鏡を作っている会社も、スポーツ射撃用スコープとしては本場アメリカで並みいる老舗ブランドを押しのけて、その性能で名を挙げてきたメーカーです)、ハスコックの戦果には、道具の善し悪しだけでない、人為的な要素があったということなのでしょう。この映画シリーズでは、そんな狙撃手の戦うさまを観ることができます。

死にゆく者への祈り

2012-07-14 23:23:30 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ジャック・ヒギンズのハードボイルド小説です。
主人公のマーティン・ファロンは偶然自分に射撃の天賦の才があることを知り、IRAのテロ活動に加わることになった。後に無辜のスクールバスを誤爆したことを悔い、組織から離れようとするが、身にまとわりつく硝煙は消しようもなく、隠遁中にギャングに利用され、暗殺を行う羽目になる。その暗殺行為を、うらぶれた教会の神父に目撃されるが、一計を案じ、告解という形で神父の教義上の戒律を利用し他言を封じた。なおも神父の口を封じようとするギャングからも狙われ、神父の不幸にも盲目な姪とのふれあいを通じ、ファロンは自分の信義を再び取り戻し、全ての悪しきものから、神父、姪を守り、くずおれるように死んでゆく、というお話しです。
恐らくはヒギンズの最高傑作であり、あまりにもロマンチックな展開に目をつぶれば、人間の矜持を描いた数々の小説のなかでも、白眉の出来映えです。
暴走するIRA、暴力を行動原理とするギャング、そんな渦の中から、はかない善良さを救おうとする強固な決意に心をうたれます。

そういえば、初めて猿臂(えんび)という言葉を知ったのはこの本からでした。
ギャングのボスの弟、小汚い屑野郎が盲目の姪の乳房に猿臂をのばす、という情景があり、猿のように長い腕(もしくは肘)を余計に伸ばして不埒なことをする、とでもいう意味でしょうか。空手や相撲の世界ではそれなりに使われている言葉らしいのですが、この小説で目にするまで、知らない言葉でした。どちらにせよ、猿という語を含む成語には、あまりいい意味のものは少なく、外見や行動からなのでしょうか、矮小な人間の比喩として用いられる場合が多いような気がします。もっとも現代の社会では、猿にも劣るような人物(大津の教育委員会、教師、加害者とその親などがその好例)が、金や権力や地位を盾に、大きな顔をしているので、申し訳ないような気がするのですが。

Alison Moyet

2012-06-30 22:20:12 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ワタシ、時に、唄声を一聴しただけで、惹きつけられてしまう女性ボーカルの方がいます。
和洋老若美醜カンケー無しに、メロディーに乗ったその声を聴くだけで、心地イイ声。
ちょこっと前にカバーが結構出た、オンリーユーで知られるYazooのボーカル、Alison Moyet(アリソン・モイエ)もその一人。
ソロになったあとの3枚、彼女が30歳までに出したアルバムを持ってますが、その後もずっと音楽活動はやっておられて、2007年までに、オリジナルアルバムがあと4枚、2009年にはベスト盤等、あまり名を知られてはいませんが、ブルーアイド・ソウルの実力派です。ユーリズミックスのアニー・レノックスと被るようなトコロもある彼女ですが、天才の血統がアングラに転んだ雰囲気のアニー・レノックスとは違い、アリソン・モイエは揺るがない大地を思わせるR&Bの粋のような武骨さがあります。
オンリーユーは繰り返し聞いても飽きることのないお気に入りの曲なのですが、他のオススメとしては、ソロデビューアルバム(当時はLPレコードだったなぁ・・)の中の”Invisible/とどかぬ愛”です。ずんと気持ちを揺さぶる、彼女の唄声に、聴き入ってしまいます。



アグネス・アルガー

2012-05-27 23:04:14 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ギャビン・ライアルのマクシム少佐シリーズに登場する、女性諜報機関員であります。
非常にシニカルな振る舞いをする、30代の女性で、陸軍将校の意義を問われて、「馬術競技」と反射的に言い放ち、・・ぶたれるかも、と後悔してしまう様子は、いまで云う、ツンデレの元祖なのかもしれません。
調査対象を脅して情報を得るために、カラダを使うことを厭わず、さりながら、妻をテロで失っているハリイ・マクシムと最初に寝たとき、うまくいかずに人知れず悔やむすがたには、普段見せない女の感情が露わになります。
家柄のイイお嬢さん育ちなのですが、野卑た科白を言い放ち、拳銃の扱いと車の運転に優れ、女性にしては寡黙でもあります。ライアルの他の作品の女性とは違い、古典的なところはあまり感じられず、性格的な深みはかなりなモノです。

ライアルの小説の登場人物の殆どに云えることですが、この深みを表現しきれるのは小説以外には無いように感じられ、映像化されたら、さほど面白みはないが、とんでもない萌えキャラになってしまうような気がしています。

他の作品の登場人物名(特に女性)は、思いだすのも危ういのに、このアグネス・アルガーだけは語感の良さも相まって、時折脳裏に浮かび、密かに反芻する、そんな感じなのです。

競馬シリーズ

2012-05-19 16:58:23 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ディック・フランシスの描く、競馬界にまつわる犯罪ミステリです。

菊地 光氏の優れた日本語訳で、燦然と緑に輝く背表紙の二文字の熟語のみのタイトルがならぶ、一大連作なのです。

もともと、犯罪ミステリは、ジュブナイルから古典、さまざまな本を十代で読み尽くしたので、いまさらな感で、競馬シリーズには食指を動かさずにいたのですが、ライアル、ヒギンズ等の訳で菊地 光氏の訳本が好きで、その菊地氏が精魂を傾けたシリーズということで読み始めました。一旦読み始めると、あっという間に文庫シリーズ全巻を読み尽くしました。当時はフランシスも菊地もまだまだ円熟のまま勢いの衰えることなく作品を発表し続けていて、待ち遠しく本屋に通ったモノでした。

特に鮮烈な思いがあるのは、「利腕」が文庫になったときです。
作品ごとに主人公や、作品の背景を鮮やかに変化させる競馬シリーズの中で、隻腕の元障害競馬騎手の私立探偵、シッド・ハレーが初期の「大穴」以来の再登場となる作品で、以前に拙ブログでも読了感がお気に入りの本だと紹介したことがありますが、細かなプロットやあらすじさえ忘れた今でも、最後の2ページは明瞭に憶えています。

弱さに心の内側を打ちのめされながらも、自己蔑視をする羽目にだけは陥るまいとする、主人公のギリギリの矜持、おそらく誰にもあるだろう己の弱点を、頼りないほどにも思える微かな信念で克服し、ひとまわり上の自己を形作る、心理描写、そのラストに心震えました。

競馬シリーズでは登場するそれぞれの主人公に深い共感を覚え、犯罪ミステリと云うよりは、冒険小説めいた展開の作品が多いのですが、菊地 光の翻訳の真髄がここに極まれり、という感想をもっています。

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか

2012-04-11 22:20:12 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
書籍です。
まだ読んでません、書評だけ、いくつか目を通しています。
要は、俗に言う超常現象、占い、幽体離脱、念力、降霊術、幽霊、予知、夢判断などを、人間の心理、脳のはたらきの一部として客観的に分析する本で、云わんとすることはよく分かるし、おそらくどういうメカニズムが語られているかについても、かなり精確に知悉しています。
もともと、ワタシ自身がそのようなオカルトに全く真実がないと考えているヒトで、あらゆるメディアに氾濫する星占いなどは仇敵とすら考えていて、時と場合と相手によっては、星占いの内包する自己矛盾とデタラメと欺瞞を俎上に挙げて、徹底的にうちのめすことも厭わないタチです。心理(脳のはたらき)としての個人的信仰や験担ぎは、個の意識の尊厳として認められるべきだと思いますが、タマにいる、星占いに凝っていてやたらと占いたがる手合いには、ペギラも凍る冷たい視線を容赦なく献上します。

ただそんなワタシがいくら理詰めで考えても、昨日の記事の真相は分からず、幻覚だとしてしまうには、反証が多すぎ、幾許かでもスジの通った解釈を思いつけないのでした。内因、外因どちらにおいても何か見落としていることが有りはしないか、記憶の改ざんはないか、考えれば考えるほど説明が付かなくなるその明瞭な不可解さに辟易する時間を多く費やしてきました。ある意味、思考癖の形成、自己を見つめるそのスタンスにかなり寄与したとすら思える経験で、とことん理詰めの考察そのものに全く意味のない場合があるんじゃないかと諦観を催させる歪んだ悟りのようでもあります。

そんなときのワタシ(若い頃)はストーンズのサティスファクション、イーグルスのテイクイットイージー、そしてビートルズのレットイットビーと鑑賞して、なんとか治まってしまうのでした。

おまじないのようなものです。

The Complete Studio Albums (1983-2008)

2012-04-01 22:28:15 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
標題がなにかというと、マドンナのアルバム11枚セットであります。

ディスク 1

1 Lucky Star
2 Borderline
3 Burning Up
4 I Know It
5 Holiday
6 Think Of Me
7 Physical Attraction
8 Everybody (Original Version)
9 Burning Up (12" Version)
10 Lucky Star ("New" Mix)

ディスク 2

1 Material Girl
2 Angel
3 Like A Virgin
4 Over And Over
5 Love Don't Live Here Anymore
6 Dress You Up
7 Shoo-Bee-Doo
8 Pretender
9 Stay
10 Like A Virgin (Extended Dance Remix)
11 Material Girl (Extended Dance Remix)

ディスク 3

1 Papa Don't Preach
2 Open Your Heart
3 White Heat
4 Live To Tell
5 Where's The Party
6 True Blue
7 La Isla Bonita
8 Jimmy Jimmy
9 Love Makes The World Go Round
10 True Blue (The Color Mix)
11 La Isla Bonita (Extended Remix)

ディスク 4

1 Like A Prayer
2 Express Yourself
3 Love Song
4 Till Death Do Us Part
5 Promise To Try
6 Cherish
7 Dear Jessie
8 Oh Father
9 Keep It Together
10 Pray For Spanish Eyes
11 Act Of Contrition

ディスク 5

1 Erotica
2 Fever
3 Bye Bye Baby
4 Deeper And Deeper
5 Where Life Begins
6 Bad Girl
7 Waiting
8 Thief Of Hearts
9 Words
10 Rain
11 Why's It So Hard
12 In This Life
13 Did You Do It?
14 Secret Garden

ディスク 6

1 Survival
2 Secret
3 I'd Rather Be Your Lover
4 Don't Stop
5 Inside Of Me
6 Human Nature
7 Forbidden Love
8 Love Tried To Welcome Me
9 Sanctuary
10 Bedtime Story
11 Take A Bow

ディスク 7

1 Drowned World/Substitute For Love
2 Swim
3 Ray Of Light
4 Candy Perfume Girl
5 Skin
6 Nothing Really Matters
7 Sky Fits Heaven
8 Shanti/Ashtangi
9 Frozen
10 The Power Of Good-Bye
11 To Have And Not To Hold
12 Little Star
13 Mer Girl

ディスク 8

1 Music
2 Impressive Instant
3 Runaway Lover
4 I Deserve It
5 Amazing
6 Nobody's Perfect
7 Don't Tell Me
8 What It Feels Like For A Girl
9 Paradise (Not For Me)
10 Gone
11 American Pie

ディスク 9

1 American Life
2 Hollywood
3 I'm So Stupid
4 Love Profusion
5 Nobody Knows Me
6 Nothing Fails
7 Intervention
8 X-Static Process
9 Mother And Father
10 Die Another Day
11 Easy Ride

ディスク 10

1 Hung Up
2 Get Together
3 Sorry
4 Future Lovers
5 I Love New York
6 Let It Will Be
7 Forbidden Love
8 Jump
9 How High
10 Isaac
11 Push
12 Like It Or Not

ディスク 11

1 Candy Shop
2 4 Minutes
3 Give It 2 Me
4 Heartbeat
5 Miles Away
6 She's Not Me
7 Incredible
8 Beat Goes On
9 Dance 2night
10 Spanish Lesson
11 Devil Wouldn't Recognize You
12 Voices

これで\3,354-(送料込み)なので買い!です。

価格にマドンナ本人が憤慨したとか。

さもありなん。

?(ナゾ)の疾病-けもの24時間

2012-03-04 21:49:08 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
その昔、けもさんこと高橋留美子女史が劇画村塾などに掲載していた、けもさん日記シリーズであります。

そのけもさんと全く同じカラダの壊し方、かつ明朝4時台に出発のため、今日は、イイワケ代わりに記事タイトルをつけてみました。

ちなみに今日のサザエさんジャンケンはチョキで、ワタシは勝利しました。

音楽カテゴるなかれ-ロックミュージックについて

2012-03-01 23:54:26 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
本来の意義からすれば、ロックは、退屈の逆である音楽、と簡潔に云いのけてしまうのが持論です。
ロックンロールという起源にあるように、揺れて転がる活動的な音楽(スラングで交合という意味もあるらしい)なのですが、いにしえのチャック・ベリーから、現代のさまざまな音楽家までを内包する、非常に範囲の広い定義になっています。
派生として多種多様の分派を産み、ハードロック、プログレッシブロック、アダルトオリエンティッドロック、グラムロック、パンクロック、枚挙にいとまがありません。

個人的には最初に述べたように、退屈じゃないモノであれば、他のジャンルにカテゴライズされないかぎり、何でもロックとよんでいいと思っていますが、ブルージーなバラードや、単純リフのラップめいた音楽まで、ロックというくくりに入れるのにはちょこっと違和感。

ワタシの感覚とは異なるのですが、現在の音楽市場において、どちらかというと”ロック”というジャンル分けは、旧態依然とした固いイメージがあるようで、おそらくは動きの激しい、多様化したソースの音楽溢れる中、昔のレコード店から発する音楽シーンとは違った、スパンの短い変遷のなかで死語となっていくのではないかと感じています。

固有名義としてのミュージシャン、グループに対しての嗜好が強まり、さらには楽曲、作品ごとへの指向となっていくなかで、確実にミュージシャンの賞味期限が短くなっていく傾向が厳然として発生しています。
刹那的な、新奇なものを求め続けるしかないマス・インフォメーションのもとでは避けられないことかもしれませんが、いずれはいままでのロックも”クラシック”な音楽に分類され、音楽が、音を生成するアルゴリズムに成ってしまう、そんな時代の萌芽を、おそるおそる感じるのです。

オススメられた、音楽

2012-02-25 21:11:36 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
携帯音楽プレイヤーを買い換えたので、容量が増えたのに伴い、家人からオススメられた音楽をいくつかメモリに入れて持参したのです。

最初は、Linkin Park。メジャーバンドなので、当然何曲かは聴き知っていましたが、数枚のアルバムを通して聴くのは初めて。
ドメインが空いて無くてLINCOLN PARKにせず、今の名称にしたという逸話は知悉していて、というか、そういうイメージしか無かったワケで、幾分的外れなトコがあったとしてもお許し願います。
ボーカルがいい、サウンドもメロディーも彼ららしさと、コマーシャリズムが高い水準で融合していて、心地よい。
ただ、どことなくモドカシイというか、ツェッペリンのファンが、ハニードリッパーズのロバート・プラントのボーカルを聴いてる動機や、晩年のAC/DCを納得しながら愉しんでるオールドファンの心情のようなものが垣間見える。
もっと粗野で野卑てツキヌケたところがあってもいいんじゃないかと思う。
突き抜けて欲しいというのは次のMAN WITH A MISSIONに対しても似たような感じがあって、オオカミの被り物をまとって演奏する彼らに、もっとニオイを感じたい欲求がある。カッコイイ音楽なんですけど、そこらじゅうにマーキングしてまわるような外し方があれば、身を乗り出して聴けるのに、という感じ。

巷で云われるハナシですが、ロック系の連中よりもクラオケの団員のほうが、アヤシイお薬や酒や女や賭事など、よっぽど素行が悪い現状に関係があるのか、などと思っても見たり。