ひげ爺さんのお散歩日記-3

日々新た、今日は今日、明日は明日の風が吹く

「ヘラマツバギク」 ハマミズナ科 

2021-03-31 13:37:39 | 日記
      「ヘラマツバギク」 ハマミズナ科 ☆3月12日の誕生花☆
           花言葉… 賑やかな人・華やかさ・瞳の輝き



 今朝の最低気温は午前6時の10.5℃。    最高気温は午後2時の20.3℃。
今日も一日中良く晴れポカポカ陽気。 雲一つ無い快晴ですが、山は霞んでいます。
昨日ほどでは有りませんが、やはり黄砂が飛んでいるようです。

 今朝は10時前に病院に行き、昨日妻が取り付けた24時間心電図計を外してもらいました。
その後、以前行ったリサイクル公園のチューリップが見事だったので、
妻にも見せてやろうと連れて行きました。
 
 「わ~凄いねぇ」 期待通りの反応に満足(笑。 近いうちに “チューリップ” をアップします。


 昨日のカープ… 相手投手は昨年0勝4敗の天敵西。 
その回の先頭打者が出塁し、相手投手(西)の牽制球で刺される事2回 
本来、こんな試合をやっとっちゃぁ勝てるはずがない  
が 広島1-0阪神 で勝ってもうた 
それはひとえに6回を投げ、1安打無失点の森下さまさまのお蔭です。
それとライト線の当たりに猛然とチャージし、2塁へレーザービーム、アウトにする事2度。
再三ピンチの芽を鈴木さまの好守(強肩)が摘み取りました。 打つ方はダメだけど (笑。

6回裏、森下の代打メヒアがレフト前、田中が送り 1死2塁。
こんな膠着状態の試合を動かすのは(ある意味ノーテンキな)菊池さましかおらん。
バチコーン! レフト線へタイムリーヒット。 ほらね (笑。
しかし負けムードいっぱいのこの試合、よう勝てたわぁ。 今日明日でもう1つ勝ちたいね 
  

 今日の花は 「ヘラマツバギク(箆松葉菊)」 です。





29日の散歩中に見掛けたお花です。  花屋さんでは有りません。
素焼き鉢に咲かせた花が100鉢以上、広いお庭にただただ並べられて咲いています。


それにしても凄い鉢数。 どう言う事なんでしょうね。
もし出荷するなら、もうとっくにお店に並んでいなくては… 花はもう終盤を迎えています。






ただ纏めて置いてあるだけで風情もなにも有りません。 鉢を動かす訳にも行かず…(汗。
どう撮っても花しか写せません。 という事で花だけご覧ください。



 
金属的な光沢のある花弁とその色の鮮やかさ、 華やかな花です。 
花弁と書きましたが、あの多数の花びらに見える部分はガク(萼)が変化したものだそうです。 
“菊” に似ていることからデージーと呼ばれますが、キクの仲間ではありません。




“マツバギク(松葉菊)” に良く似ていますが、“松葉菊” の葉は、その名からも
分かるように細長いのですが、この花の葉はヘラのように丸みを持っています。
 
それが 「ヘラ…」 の名の由来です。 ↑上の写真で葉の形が分るでしょうか?


英名は 「リビングストンデージー」 と云い、名前はアフリカの探検家、
リビングストン氏に由来しているそうです。 
花は明るい日差しが有る時だけ開き、夜や曇りの時は花を閉じます。
原産地は南アフリカで、日本には昭和10年に渡来したそうです。


 “児童絵画展” にアップされていた絵を紹介しています。 
今日の絵は小学5年生の男の子が描いた 「大きいコンテナ船」 です。


 作者のメッセージ… 日本を支えているコンテナ船はとても大きくてビックリしました。

 赤と白に塗り分けられた巨大なクレーン(ガントリークレーンって言うの?)が奇麗ですね。
大きな船と巨大なクレーン、今からコンテナを積みこむのでしょうか。
静かな中にも力強さを感じさせる絵です。 
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「ハナカイドウ(花海棠)」 バラ科 

2021-03-30 13:14:36 | 日記
     「ハナカイドウ(花海棠)」 バラ科 ☆4月8日の誕生花☆
        花言葉は… 美人の眠り・灼熱の恋・妖艶・温和



 今朝の最低気温は午前6時の11.0℃。  最高気温は午後3時の20.2℃。
今日も良く晴れましたが、すっきりした青空ではなく、霞がかかったようなお天気です。
黄砂ですね。  気温は20℃を越えて汗ばむ陽気です。


 今朝は妻を大きな病院に連れて行き、24時間心電図計を装着してもらいました。
でも心配しないで下さい。 どこかおかしいという事ではなく、経過観察の一環です。
病院に行く時、自治会の外側を通り掛かると妻が 「お父さん見て、奇麗なよ」

池の周りの遊歩道を満開の桜が…。 誰かが我自治会を和泉市の奥座敷と言ったとか… 
こうしてみるとまんざらでもないですね(笑。


 
帰宅後、妻と二人で池の周りの遊歩道を歩いてみました。 桜のトンネル、奇麗だわぁ。


 今夜から好調阪神との3連戦です。 今日の森下で負けると3連敗も有りうる 
雨で中止になりそうもないし…(なんという弱気 ・笑。 とにかく1勝!
 カープの興廃この一戦に在り、各選手一層奮励努力せよ!! 


 今日の花は 「ハナカイドウ(花海棠)」 です。





ほんのり桜色、奇麗ですねぇ。 桜の花と入れ替わるように咲き始めます。
リンゴの仲間で、花後に赤い実を付ける事も有るそうです(実の生る事は稀だそうです)。






4~5cmも有る長い花柄が特徴で、高い枝から見下ろすように咲きます。 
この事から 「スイシカイドウ(垂枝海棠、垂糸海棠、垂絲海棠)」 とも呼ばれます。
「海棠」 の  “棠”  は  “梨”  の事で  「海棠」  とは  “海外から来た梨”  という意味だそうです。
中国では “牡丹” と共に美人を形容する花として人気があるそうです。 






 楊貴妃と花海棠に纏わる逸話…
【唐の時代、有る朝、楊貴妃は急に皇帝玄宗に呼ばれました。 
前夜の酔いも醒めていなく、髪も乱れたまま両脇を抱えられて現れました。 
その眠そうな姿は艶かしく、玄宗はその様子を
「海棠睡未だ足らず(眠り足らぬ海棠の花)」 と喩えたそうです】






…花言葉の  “美人の眠り”  は、この故事から連想されたものでしょう。
美人はいいなぁ、二日酔いで髪はボサボサ、一人で歩けず、両脇を召使に抱えられ…
眠い目をこすりながら主人の前に現れても、それを花に喩えられるんだから(笑。
また楊貴妃自身も 「海棠」 を好んだそうで “海棠湯” という
専用の浴室も造られたそうです。
原産地は中国で、日本には江戸時代初期に渡来したそうです。


 “児童絵画展” にアップされていた絵を紹介しています。 
今日の絵は小学5年生の男の子が描いた 「テコの原理を使って」 です。


昨日に続いて筍です。 ここ和泉市に竹藪を切り拓いてつくった街と言っても過言では有りません。
町を外れるとまだあちこちに竹藪が残っていて、そばを歩くと、竹藪の中から子供らのはしゃぐ声が
聞こえて来る事が有ります。 今は春休み、お爺さんらと筍掘りをしてるんだなぁって(笑。
この絵に描かれている道具、やけに本格的ですね。
調べてみると “ 讃岐型竹の子掘り鍬 ” と言うもののようです。
これを筍の下に入れ、テコのように使って掘り上げるんですね。

ひげは一度だけ掘りに連れて行ってもらった事が有りますが、掘るのは楽しかった。
でも、掘った筍を山から持って降りるのが重たくて(汗。
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「ワスレナグサ(勿忘草)」 ムラサキ科 

2021-03-29 13:08:41 | 日記
    「ワスレナグサ(勿忘草)」 ムラサキ科 ☆5月15日の誕生花☆
          花言葉は… 私を忘れないで・真実の友情



 今朝の最低気温は午前6時の12.0℃。  最高気温は午後3時の20.5℃。
朝方は曇り空、日中は極薄い雲を透して春の日差し、ポカポカ陽気になりました。
この先3日間の1時間天気は雲マーク1つ無く、お日様マークがズラリと並んでいます。


 今日は1週間に一度の食料買い出し日、お昼前にスーパーに行って来ました。
おつとめ品売り場で1パック200円の あまおう苺 を見付け、3パック買って来ました。
(新鮮なものなら1パック680円) 1パックを牛乳と蜂蜜と共にミキサーにかけ、
イチゴジュースにしました。 あまおうの苺ジュース、これは美味い!


 昨日のカープ… 拙攻、拙攻、また拙攻 広島0-0中日 で引き分けました。
こんな事なら1時間も試合開始を伸ばす事無く(降雨整備)中止の方が良かったわ(結果論ですが。
いや~ストレスが溜まるわぁ。 9回まで1点も取れず16残塁 
1回:2死1.2塁  2回:2死1塁  3回:無死1.2塁  4回:2死1.3塁  5回:2死1塁  
6回:無死2塁  7回:2死満塁  8回:2死1.2塁  9回:2死満塁… でことごとく凡退。
昨年とな~んも変わとらん  普通に打ったら1本ぐらいヒットが出てもええんちゃうんかい!
ワシが決めたる!! いう奴は居らんのんかい 


 今日の花は 「ワスレナグサ(勿忘草)」 です。





この花を見ると “♪忘れな草をあなたに” が思い浮かびます。
花の名前は 「勿忘草」 ですが、曲名の花は “忘れな草” なんですね(笑。 
菅原洋一さんや芹洋子さんなど多くの方が歌っておられますが、
私は倍賞千恵子さんの透明感のある歌声が好きですね(笑。 
「わすれな草」 …なんと云っても名前がロマンチックですね。
人気がある花で、塀の回りをぐるっとこの花で囲まれているお宅も見受けます。






「勿忘草」 の “勿” は “…してはいけない” と云う、禁止を意味する字なのですね。
“なかれ” とも読み、“…すること勿れ” のように使われます。 
そこで、ある植物学者が 「勿忘草」 は 「忘れな草」ではなく、 
正しくは “忘るな草” と読むべきだと言ったとか(笑。






青、ピンク、白の「勿忘草」をアップしてみましたが、やはり青が一番 「勿忘草」 らしいですね。
原産地はヨーロッパ、アジアの温帯、亜寒帯で、日本には明治時代に渡来したそうです。








ドイツに伝わる 「勿忘草」 伝説…
 【騎士ルドルフが恋人ベルタとドナウ川畔を散歩中、岸辺に咲くこの美しい花を見付けました。 
ルドルフが摘んで捧げようとして手を伸ばしますが届きません。
やっとこの花に手が届いた時、足を滑らせ川に転落してしまいました。 
川の流れは速く、水に流されながらもこの花を岸に投げ、「私を忘れないでー!」と叫び
流れにのまれてしまいました。 
べルタはこの花を「忘れな草」と名付けて墓に捧げ、生涯その花を髪に飾り続けたそうです】
…英名はこの伝説に因み、この花に 「Forget-me-not」 という名を付けました。
日本の 「勿忘草」 はこれを和訳したものだそうです。


 “児童絵画展” にアップされていた絵を紹介しています。 
今日の絵は小学1年生の男の子が描いた 「たけのこ」 です。


 上手ですねぇ、絵のそばに気の利いた文字を入れると、絵手紙になりそうな雰囲気が有ります。
ひげは無類の筍好き、一番はレンコンですが(笑。 
先っちょの柔らかい部分より、根っこのイボイボが有る部分のガシガシした食感が好き。
筍、レンコン料理は何日続いても苦になりません。 
そろそろ岩国の妻の妹たちから届くはずなんだけど (笑。
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「モモ(桃)の花」 バラ科 

2021-03-28 10:47:59 | 日記
        「モモ(桃)の花」 バラ科 ☆3月3日の誕生花☆
       花言葉は… あなたに夢中・気立ての良さ・天下無敵



 今朝の最低気温は夜中0時の13.5℃。  最高気温は午前11時の19.4℃。
今朝は道は濡れていますが雨は降っていません。 昼過ぎから小雨の予報が出ています。
明日明後日は  お日様マークがズラリと並んでいます。


 3月に入って日曜日になると、決まってお天気が崩れるなぁ(汗。 
選抜高校野球をゆっくり見ようと思っていたのに残念です。
いま和泉市の桜は六分咲き位です。 写真は昨日 “包近公園” で撮った物。


まだまだ蕾は沢山有り、今のところ大した雨ではないので “花散らしの雨” にはならないでしょう。


 “児童絵画展” にアップされていた絵を紹介しています。 
今日の絵は小学5年生の女の子が描いた 「ばあちゃんは赤飯名人」 です。


昨日は 広島4-1中日 で勝ち、何か相応しい絵は無いかと… 赤飯! これだ (笑。
 《オリーブオイルをひとまわし》によると… 【古来の日本人は白米をしっかり炊いた米は食べられず、
麦やひえ、あわを混ぜた雑穀をおかゆにして食べていた。柔らかいため「弱飯(ひめいい)」と呼ばれ、
これに対しおこわは堅いため「強飯(こわいい)」と呼んだ。強い=硬いという意味だ。
おこわは白米ではなくもち米を使うので、特別な日や祭りに作る大変なご馳走だったようである。

 一般的な炊き込みご飯は、うるち米(普通の白米)に出汁や具を混ぜて作ったものだ。
炊く時に一緒に炊き込むことで米は食材の旨みを吸い、濃厚な味に仕上がる。
米が柔らかいのでさらりと食べられるし、いつも通りに炊く感覚で作れるのだ。
これに対しおこわはもち米を蒸すことで作る。今でこそ炊飯器や電子レンジでも可能なものの、
本来は蒸籠で蒸し上げる必要がある。手間のかかる、いかにもハレの日の料理だ】


 今日の花は 「モモ(桃)の花」 です。





ひげの住む和泉市に隣接する岸和田市の包近(かねちか)地区は、 大阪府最大の桃の産地で、「包近の完熟桃」 として有名です。 
「完熟桃」 とは、消費地(大阪)が近いので、出荷ぎりぎりまで木に実らせたままで熟させ、
頃合をみて収穫するのです。 出荷時が食べごろと云う訳です。


なので全国のスーパーに出回る事はほとんど有りません。 ↑地元のスーパー “オークワ” で(6月中旬) 
その 「桃の花」 、昨日の段階で平地では満開、小高い所では八分咲き位です。
でも、2018年9月、近畿を襲った台風21号で成木の枝が折れたり、根っこから折れた物もあります。
そこで、新たに幼木を植えて世代更新を計っている畑も沢山有り、例年よりちょっと花がまばらです。




                  ↑ 写真は “菜の花” とコラボ。






                  ↑ 写真は “紫花菜” とのコラボ。


ピンク色に染まる畑が一面に広がっています。 桃畑が車道の両側に広がる場所も有り、
たまに車を道路の脇に停めて花を眺めたり、写真を撮っている人も有ります。  




「包近の完熟桃」  と紹介しましたが、ギネス認定の桃でも有るんです。
包近で桃を栽培する “マルヤファーム” の桃が糖度世界一を記録した桃として
2014年5月にギネス認定されました。
平均糖度22.2度(通常の桃糖度は12度程)でギネス世界記録に認定されたのですが、
1玉の皮を剥き種を除いて実だけをジューサーにかけた平均糖度なので、
一番甘い部分の糖度を測ると30度は超えていたそうです。





            桃源郷記 
 中国は晋の時代、ある漁師が小船に乗り川を何処までも遡って行くと、
その川の水源辺りの山に人一人が通れる穴が開いていて、通り抜けるとそこには
見渡す限り桃の花が咲き乱れ、村人が楽しそうに暮らしていたそうです。 
漁師は歓迎され、お酒を酌み交わし、 大いに話し楽しい時間を過ごしました。 
話しているうちにこの村人達は秦の戦火を逃れ、ここに移り住んだ事が分かりました。 
秦が滅び、漢の時代が終わり、 今は晋の時代だとも知らず平和に暮らしていたのです。
 



  漁師が村を後にする時、村人は 「ここの事は決して他言しないでくれ」 と頼んだのです。
ですが里に帰った漁師は役人にこの村の事を話してしまい、
役人と共に再び 「桃源郷」 を目指したのですが、桃の咲く山はもちろん、
あの 「桃源郷」 に続く穴も見つける事は出来なかったと云う事です。  
…どこか “浦島太郎” にも似た話ですね(笑。
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「ハナモモ(花桃)」 バラ科 

2021-03-27 13:36:50 | 日記
          「ハナモモ(花桃)」 バラ科 ☆3月3日の誕生花☆
    花言葉は… 恋のとりこ・良い気立て・チャーミング・なつかしい日



 今朝の最低気温は午前6時の6.5℃。    最高気温は午後3時の20.4℃。
晴れてはいるのですが、霞のような雲が上空を覆い、すっきりした晴れではありません。
こういうの “花曇り” と言うんでしょうね。 日差しは柔らかくても暖かな一日です。


 今、「ハナモモ(花桃)」 が満開、普通の “桃(実が生る)” が八分咲き位です。
気象予報士が “明日はまた春の嵐” なんて言っているので、今日のうちに撮りに行って来ました。
2時間たっぷり、1万歩以上歩いたのは久し振りです。 今朝はどこも痛くなく楽に歩けました。 
少し快復したかな? いやいやブロック注射が効いてるのか?(汗。
連日の20℃超え、暖かいですねぇ。 ずっとこんなだと良いんですがね(ボケるか?・笑。


 今日の花は 「ハナモモ(花桃)」 です。

「花桃」 は花を観賞するために改良された桃で、実は生るには生るのですが
小さくて固くて食用には適しません。
最初の2枚は 「ゲンペイモモ(源平桃)」 です。
白地に赤やピンクの色が散りばめられ、とても華やかで賑やかな花ですね。

↓ 花桃の代表的な品種 「ヤグチ(矢口)」 です。

“ひな祭り” の時に切り花として飾られる花桃はこの品種なのだそうです。

↓ 「キクモモ(菊桃)」 です。 細い花弁が放射状に広がり、まるで菊の花の様です。




↓ 白い花は 「カンパク(関白)」。

透き通るような純白の花、「寒白」 と書く事も有るそうです。

↓ 最後の 「花桃」 の品種は分りませんが赤が鮮やかです。



 和泉市の西隣り、岸和田市包近(かねちか)地区は桃の産地です。
どうしてこの地区が桃の産地になったのか? 
岸和田の広報誌に載った “包近(かねちか)の赤鬼伝説” を紹介します。 
因みに… 近くに “父鬼町(ちちおにちょう)” の名も有り、
また今は “春木町(はるきちょう)” の名になっていますが、
以前は “母鬼町(ははきちょう)”  だったという町もあります。
また “九鬼町(くきちょう)”  と云う町名も残っています。 
文中に出てくる  “神於山(こうのやま)”  は包近の南に位置します。



              『包近の赤鬼伝説』 

 【昔なぁ、包近の辺りはなだらかな草の丘でなぁ、桃は1本も無かった頃のことやぁ。
ナミと云う名の可愛い少女がひとりで春菜を摘んでた。 
ナズナ・ハコベラ・ホトケノザ、 籠の中は七草のええ香りでいっぱいやったぁ。 
帰ろ、と目ぇ上げてびっくりした。  鬼が3匹立っちゃぁるんやもん。 
いちばん大きな赤鬼がニターッと牙をむき出して、
「お前、えらいべっぴんやなぁ。なんて名ぁや?」 牛のような太い声で尋ねた。
「うち、ナミ」 「ナミ、お前、俺の嫁になれ」 とたんに、後ろで青鬼と黒鬼が、
「そうや、兄きの嫁になれ!」 「決ぃまった、決ぃまった!」 って、囃し立てた。
「うち、いやや」 ナミは泣きもって家へ飛んで帰った。


 3匹の鬼はナミの家まで押しかけて来て、どうでもナミを嫁にくれ、いうて聞けへんかった。
親どもは土間に額をこすりつけて鬼に頼んだ。 
「堪忍してくれぇ!ナミはまだ子供や!」  「歳、なんぼや?」 
「13、いや、12や・・・・・」 「そら、ちっと若すぎるなぁ」
赤鬼は、えらそに腕を組んで、「ほな、3年待っちゃろ。 夏祭りの太鼓が聞こえたら、
嫁取り行列こしらえて迎えに来るでぇ… よう覚えとけよ!」 弟鬼どもがすごんだ。
「約束破ってみぃ、村の娘ども、みぃんなさろうて、食てまうぞ!」 やっと鬼は帰った。


 「えらいことになったなぁ」 親子3人抱き合うて泣いていると、お寺の五郎がやってきた。
五郎は孤児で、小さい時分から和尚さんに引き取られて育ったけど、元気のええ若い衆や。
わけ聞いて、目ぇ釣り上げた。 「悪いやっちゃ。俺、捕まえて退治しちゃる!」
「やめとき。鬼に逆ろうてみぃ、八つ裂きにされてしまうでぇ」 
しかし五郎は止めるのも聞かずとび出した。 丘越え、野越え、林を抜けた。
牛滝の川を渡り、槇尾山の麓を走って国分の峠にさしかかったころ、日が暮れた。  
ヤブの向こうに火が見えた。  焚火や。
用心しぃもって近付くと、煙の中に大きな鬼の影が浮かんでた。
血ぃのしたたる猪肉をさかなに瓢箪の濁酒をぐびぐび飲んで、青鬼が吠えた。
「兄きぃ、べっぴんの嫁さん見つかって、よかったなぁ。次はオラたちの番やでぇ」
「おう、わかってらぇ。あの村ぁ、桃が一本もないよって、なんぼでも行けるがな」
「そやっ! 桃みたいなもん植えられたら、もう、うかうかと行かれへん。
桃の実ぶつけられたら死んでまう」 3匹の鬼どもは、恐ろしいげに顔見合わせた。 
     ―そうか!―  五郎は大きくうなずいて、その場を離れた。


 「桃の苗木が欲しいて? ほな、紀州の知り合いに仰山作ってる人がおるよって、たのんじゃろ」  
和尚さんに手紙書いてもろうて、五郎は旅に出た。
「ナミよ、待っていや。桃の木いっぱいお前の家の周りに植えて、
鬼めら追っぱらっちゃる。  大事なお前を鬼なんぞに盗られてたまるか!」 
紀州についた五郎は桃屋敷ちゅう大きな家に住み込んで、桃作りを手伝うた。 
朝早うから日暮れまで、草むしって、 肥やしやって、虫取った…。 
薄桃色の花咲いて、やがて小さい実がなって、ひと雨ごとに ふくらんだ。
1番肥え、2番肥え、3番肥えと肥えやった。 
大きな桃をとるにゃあ余分な実ぃは摘まんならん。 
鳥に食われんように袋も被せんならん。 
五郎はそんな仕事をひとつ ひとつ、しっかり胸にきざみ込んだ。


 空いっぱいに鱗雲が広がる秋になった。 
苗木入れた籠を背負うて、五郎は帰り道を急いだ。
「ナミ、もどったでぇ。桃の苗木や。はよ植えよ」  
神於山(こうのやま)の紅葉が日に映え、ナミの頬も赤く染まったがやぁ。 
ふたりして畑を作り桃の苗を植えた。 
野分けが吹きはじめるころ、やっと全ての仕事が終わった。 
一本も枯らしたらあかん。 どうでもこの冬を越ささんならん。 毎日見廻って水やった。
身ぃ切るような吹雪が吠えてる夜遅くに、五郎はナミを畑で見付けて驚いた。
「なにしてるんや。風邪ひくやないか」 
ナミは、凍えそうな苗木を見つめて、 目にいっぱい涙を溜めていた。 
「うち、死んでも鬼の嫁にいくのいやや。 苗枯れたら どないしょう」 
五郎はクシュンと鼻すすって言った。 
「よっしゃ、藁で囲っちゃろ。 心配いらん。 枯らしてたまるかぇ!」


 春になった。桃の木は幹もしっかり太くなって、ぐんぐん枝のばし、葉も茂ったが、
ナミと五郎はびくびくしながら夏祭りの太鼓を聞いた。
   ―あと1年。それまでに、どうでも桃を実らさんならん・・・・・・―
また秋が来、寒い冬が過ぎ、3年めの春。


桃の花が咲いた。いっぱい、いっぱい実がなった。

 「何なら、ありゃぁ?」 「桃や。村間違たんちゃうか?」 鬼の嫁取り行列は丘の上で止まってしもうた。 
ナミの家は、屋根も見えへんほど桃の木が茂ってるんや。
「俺の嫁さんはどこなら? 3年も待ったんやぞぉ。ナミー、ナミーッ」
赤鬼は火だるまみたいになって駆け出した。 ほかの鬼たちも、どっと村へ駆け込んだ。
と、バラバラバラ・・・・・・雨あられと桃の実が飛んできた。 赤くなった大きな桃の実や。
「ギャーッ、桃や、桃やっ」 逃げも避けもでけへん。
おでこにビシッ、お尻にビシャッ、 胸板にバシーン! 「アッツ、ツツ・・・・・・」 「イテッ、テ、助けてくれぇ」
あわをくった鬼どもみんな、命からがら逃げ散ってしもうた。

 
 「やった、やったぁ」 「やったぞう」 
木陰から飛び出したんは、五郎、ナミ、おっとうに おっかあ、助っ人にきた若い衆や。 
鬼どもを追い散らした後、皆んなナミの家に集まった。
「おう、こら、うまい」 みな、桃をかじった。 「こないにうまい桃、はじめてや」
「いやぁ、ほんまや」 「ほんまにうまいぞう」 「よかったなぁ、ナミ」 
「おおきに、五郎」 桃の木陰で、ふたりはしっかりと手を握り合うた。
その秋、五郎とナミはめでたく祝言をあげた。 
それから、包近の村じゅうどっこでも、いっぱい桃を作るようになったんやてぇ】


 “児童絵画展” にアップされていた絵を紹介しています。 
今日の絵は小学3年生の女の子が描いた 「楽しかったバラぶろ」 です。


作者のメッセージ… 鳥取の旅館に行って、バラ風呂にお母さんと入りました。
すごくきもちよくてバラがとてもきれいで、いい夏休みの思い出で印象に残っているので
絵に描きました。 バラを描くのをがんばりました。

 バラ風呂? 入った事ないなぁ、いい香りがするんでしょうね。
どちらがお母さん? 二人とも若いなぁ(笑。 明るい奇麗な絵ですね。
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