オリオン座が消える日

《冬の星座の代表格であるオリオン座が近く消滅する》

こんな噂を聞いたのは、いつのことだったか。

正しくはオリオン座の一角を成すベテルギウスが、その生涯を終え、消滅する瞬間が近づいている、

ということらしい。

ベテルギウスは太陽の約1000倍もの大きさを持ち、肉眼で見ても、うっすら赤色を帯びてることがわかる。

子供の頃に家にあった、学研か小学館あたりが出版したであろう《星と星座》の本で得た知識によると

若い星は青白く輝き、

年とった星は赤く、膨張の果てに爆発をもって一生を終えるのだそう。

低学年の子供にも理解できるように、真っ赤で大きな顔のおじいさん星が杖をつき

青い小さな赤ちゃん星と比較するイラストが載っていた。

爆発は《超新星爆発》といい、地球からでも肉眼で確認ができ、

爆発により放たれる強い光は、何ヵ月にも渡り観測ができる

　…のだとか？？？

この噂から何年も経つ。

オリオン座は今宵も健在☆〃　（^ε^）