

多くの方々はJ・バーキンと言えば、バッグの名を思い浮かべるはず。女優、歌手など活動の幅は広かったようだ。
3.11震災から1ヶ月も経たない時にチャリーティ公演で来日されたりと、日本にも所縁深い方だったようだ。
ドキュメンタリーは、日本滞在中の母、娘が互いに向き合うことからスタートする。次第に絆が深まる様子がよくわかる。
私が知っていたのは、無名時代に出演した“欲望” 。そう、あのジェフ・ベックとジミー・ペイジの演奏シーンがある映画に出演。体当たりの演技で当時かなり話題になっていたとのこと。シャーリー・バッシーが歌う、007の主題歌“ゴールドフィンガー”の作曲者ジョン・バリーがパートナーだったことくらい。
彼女の活動、活躍をよく知らなくても、ふたりの母娘が飾ることなく心穏やかに過ごす時間に、こちらが深く癒されていき、どこか人恋しくなった。
(敬称略)
あらためてご冥福をお祈りいたします。

(敬称略)