めぐるの日記

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ジェネシス その9 BBC Broadcasts

2023年03月03日 | ジェネシス イギリス プログレ
ジェネシスのライブが5枚組CDで発売された。1970年から98年の間、BBCで収録されたライブ集だ。BBC以外にも、アメリカのKBFH(放送時間60分に収めるために、変な編集をしがちな)やWWO他、数多くあることが知られているが、ここではBBC放送音源に拘って作られていて嬉しい。これまで何らかのかたちで聴くことが出来たものもあり、驚くようなトラックが入っているわけではないが、そこはトニー・バンクスが選曲に関わっていて、3人のフロントマンを網羅した良いライブ作品になっている。ガブリエル期ではCD1の4~10が良い。今さらだが、フィルの手数の多さとキレッキレの演奏がカッコいい。“セコンズ・アウト”があるから仕方ないけど、ブルッフォードがサポートした76年、ハケット最後の77年のツアー音源をもう少し出して欲しかったなぁ。78年のネブワースは、ブートで聴けたような音で残っていることが分かった。このBOXセットのハイライトはやはり、1980年5月の“デューク”ツアー音源だろう。重複曲を除いた、MC付きのほぼフルサイズで出してくれた。特に、アンコールの“ザ・ナイフ”を入れてくれたトニーに拍手だ。会場の興奮が伝わってくる。彼らの演奏のピークは、この頃から84年じゃないかなと思っている。アナログシンセが成熟した頃と重なる。何より、色々な曲の組み合わせでメドレーを演る余裕があった時期だからだ。“サパースレディ”をフルサイズで演った82年“アバカブ・アンコール・ツアー”や、数パターンのメドレーを演った83~84年“ママ・ツアー”、KBFHで、特番を含めて3週に渡ってON AIRされた86年LA.フォーラムでの“インビジブル・タッチ”ファース・トレッグ・ツアーの音源も正規盤でリリースしてほしいなぁ。そうそう、98年バーミンガムNECから2曲を収録してくれたことにも感謝だ。日本ではあまり受け入れられていないように感じるR・ウィルソン。私はアルバムも歌声も好きなので、あともう少し入れてほしかった。ともかく、ボリューム満点の作品をリリースしてくれて、ありがとう!

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