ホイッスルバード あいざわぶん

管理人の家で・・・

昨年12月の水道代と共益費の請求書が来た際(24日)、

通信文も同封されていて管理人夫妻の妻の方が書いた

と思しきお詫びと説明が述べられていた。

自身の体調が優れず11月分の請求書を出せなかった

こと、入院していること、12月分と併せて請求することが

書かれてあった。

呑気な私は11月分の請求書が来てなかったことを忘れ

ていて、(うへっ、年寄り。完全に忘れてたもの)と笑った。

 

そう言えば、妻の車が見当たらない。

夫はボロ車を乗っているのに、妻はジャガーである。

そのジャガーが、現在もずっと駐車場に無い。

 

さて、先ほど、ベランダで洗濯物の渇きを確認してたら、

バイクに乗った警察が二人、ジャガーが置かれている

筈のスペースに停めて、管理人の夫が乗っている車の

中を見始めた。

もう一人の警官は管理人夫婦が住んでいる一戸建ての

風呂場の窓が開かないかの確認をしている。

 

(あれっ、何か犯罪でも・・・)と思った私は二階から声を

掛けた。「何かあったんですか」と。

私に気付いた年配の方の警察官が、「いえ、ちょっと」と

言葉を濁した。

 

「その車は管理人夫妻の夫が乗っている車で、管理人

夫妻は少なくとも先週の木曜日から留守ですよ」と私は

教えた。すると警察は、「どうして少なくとも木曜から不在

だとわかるんですか」と訊いてきたので、(あっ、これは

間違いなく管理人夫婦に関係した件で警察は来ている

んだ)と理解した。

「年末の木曜は可燃ごみ最終回で、管理人の夫の方は

丁寧に管理をしてくれているんですが、居なかったから

ですよ。それに気付いて変だな、と思った私は郵便受け

を見たら新聞が溜っているから、ずっと留守なんですよ」

と教えたら、警察官の無線が鳴り、「わかりました。どうも

ありがとうございました」と言って表の方に向かった。

私は洗濯物を抱いて部屋に戻ったのだった。

 

妻が入院している病気は躁鬱病なのだろう。

それほど、日頃の状態の変化が大きく、躁状態の時は

要らんことまでべらべらしゃべる。

だから人間関係に失敗する。

「あいざわさんも賃貸ならば、ここには住めないのよ」と、

賃貸ではない私に言うのだから嫌われるし、トラブルに

なるだろう。

 

妻が入院しているのなら、夫は妻の所ではなく違う所に

行って留守にしているのだろう。

そして、何かが、起きた、に違いない。

 

マンションが常に綺麗で居られるのは管理人夫の働きが

大きいからである。だから早く戻ってきてほしい。

 

【追記】ただいま16時35分。

文章を更新しようとしていたら、今、警察車が来て、妻が

ジャガーを停めている駐車スペースに車両を入れた。

そこで、やっと、ピンと来た。

管理人の夫の方が、家の中で死んだのではなかろうか。

車はあるのに、5日間も見ていないのは、そのせいだ。

入院中の妻が夫に電話しても出ないから警察に電話し、

さっき確認に来たのだが、鍵が開かないから鍵を開けら

れる人が同行して家の中を捜査しているに違いない。

あの管理人の夫は私と同年代だが、働き過ぎである。

きっと過労死をしたに違いない。

 

私は、わざわざ警察に「死んだのか」と訊く気にならない。

真実は、明日わかるのではなかろうか。

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