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ホイッスルバード あいざわぶん

社会のあらゆる事象にホイッスルを吹く

原付が行く! うどん旅 パート3

2012-05-24 19:00:00 | ノンジャンル
上戸うどん店を出て数百メートル国道11号線を引き返し、
どでかい店舗の「武蔵うどん店」に到着(写真1)。
こちらは百人の客が座れるほどのスペースがあり、既に七十人
ほどのお客さんがうどんを啜っている。
この光景はよくよく見ると壮観である。

上戸うどん店と同じく「ぶっかけ小」を注文して麺が入った丼を
受け取り、葱と天糟と出汁を入れ、椅子に座って撮影する(写真2)。
料金は220円也。
コシの強さは同等でしっかりしている。出汁は上戸よりやや薄め
だが、物足りなさは無い。
アッという間に完食して店を出る。

まだまだ食えるので、三軒目に挑戦しようと思って更に国道を
引き返し、香川県と愛媛県の県境にある「鳥越製麺所」に行くと、
なんと、まだ店の前には客が並んでいるではないか!
私は並んでまで物を食う気持ちが無いので、と言うより、さもしい
行動と思っているので、道路の反対側にある道の駅でしばらく時間
を潰すことにした。

目の前に広がる瀬戸の海には島が浮かび、絶景の夕景を看板は
アピールしている。確かに、この風景に沈む夕日の美しさは、
想像するだに楽しくなる。
少しまどろんでもいいなと思い、東屋に腰を下ろして煙草を
呑んでいると、後ろから訛の強い声で話しかけられた。
「大歩危・小歩危はどう行くの?」
「土地の者ではないので道は知らないんです」
「あいや~、みんな知らないんだな~」
手に地図を持っているではないか!貸して下さいと取り上げて
指に示して教えてあげた。
宇都宮から来て、軽自動車で八十八箇所を巡っているのだと言う。
ほぼ丸坊主で無精髭を生やした六十歳ぐらいのオヤジは、たった
数日の一人旅で寂しくなったのか、隣りに座り込んで様々な話を
仕掛けてきた。
・ ・・・ああ、もう逃げられない・・・・
それから延々と話をした頃、遂にオヤジのピースが無くなり、
「買ってくる」と言い出したのを幸いに、私はうどん屋に行く旨
を告げた。でも本当は、もう腹が空いてはいないのだ。

バイクに跨った瞬間、もう食べなくていいやと思い、松山に帰る
ことにした。
ここから帰路95キロである。
事故を起こさずに帰るためトコトコ走るぞと言い聞かせて発進。

15分もしない内に右側の丘の上に川之江城が見えてきたので
バイクを停めてサービス撮影(写真3)。

GSのリッター料金が、どの店舗を見ても142円程度になって
いることに気付いた。この10日間ぐらいで随分と値下げしている
ようだ。家までガソリンも持ちそうにないので給油し、燃費を計算
してみたら、40キロである。前回計算した時は35キロだったので
少し儲かった気分になる。

午後六時に帰宅。
一日遊んでガソリン代を加算しても1000円也。
それで美味いとか不味いとか言ったら罰が中る。
二百円うどんは庶民の味方、として報告終了!







原付が行く! うどん旅 パート2

2012-05-24 11:11:00 | ノンジャンル
原付が行く! うどん旅 パート2

午前八時過ぎに松山の自宅を出発。
自宅前の県道40号線を南下すれば、自然に国道11号線に
たどり着くので、あとは11号線を何処までも進むのみ。

途中で二度の煙草タイムを取り、約三時間で香川県との県境に
到着した(写真1)。
県境を越えた途端、左側には道の駅があり、右側には
「鳥越製麺所」という名のうどん店がある。
恐るべきうどん王国!

時間は午前十一時半だが、既に鳥越製麺所からはみ出した客が
十人ほど順番を待っている。
しかし前日の調べによると、あまり評判の高い店ではない。
気持ちと腹に余裕があったら、三軒目として寄ろうじゃないか。
左手には瀬戸内海が広がり、絶好のロケーション。潮の香りが
鼻を突くと、自然に食欲が湧いてきたではないか。
先ずは「上戸うどん」を目指そう。

1キロも進まない内に右側に「武蔵」が見えてきた(写真2)。
車が五十台ぐらい停められる駐車場があり、店舗も大きい。
武蔵は後回しにして、計画通り「上戸うどん」を目指す。

上戸うどん店は、武蔵を過ぎて僅か数百メートルのところに
こぢんまりと建っていた。隣りは可愛い駅舎である(写真3・4)。
既にお客さんが七人程度うどんを啜っている。
玄関口で躊躇していると、すぐに店の女性から声を掛けられる。
「ご注文は何にしますか?」
「ぶっかけ小をお願いします」
お金を出すと、
「あちらでどうぞ」と言いながら、既にうどんと汁が入った丼を
渡された。五歩進むとそこには天婦羅やらおにぎりがあるが、
天婦羅は具材が書いてないので大いに焦る。
これは恐らく烏賊天だろうと目星をつけて丼に載せる。葱も入れて
下ろし生姜もいれた途端に、さっきとは違うお姉さんが丼を見て
「320円です」と言う。
お金を払って空いている座席に腰を下ろして撮影(写真5)。
うどん一杯を注文するのに、こんなに緊張するとは想わなんだ。
ちなみに、ぶっかけうどんは220円で、天婦羅は100円。
どこの県でも近頃は「香川式セルフうどん店」を見かけるが、
一度しか行ったことがない私だからドギマギするのだろう。

しっかりしたコシと出汁だから美味しくいただいたが、私は
蕎麦のように毎日食べたいとは思わない。
小麦粉と蕎麦粉では健康への影響度の違いも正直考えてしまう。
但し、この値段は庶民の味方であり、勤め人には嬉しい価格だな。
中盛り(二玉)を食べても320円だもの。

本日はここまでにして、明日は「武蔵うどん店」の巻。

最後にちょいと耳にした話を・・・。
セルフうどん店は早朝からオープンしていて、店内は狭い
ところが多いらしい。
人気店は朝から客が並ぶから、馴染みの客は丼を持ったまま
外で食べるのだそうな。
香川の雀はそれを知っているので早朝から電線に止まり、
常連客がうどんの切れ端をポイと投げてくれるのを待って
いるそうな。
すかさず雀らは飛び降り、我が物にせんと綱引きをする。
香川医大の研究によると、香川の雀は殆どが高血圧だと云う。

最後の一行は私の作り話だが、他の部分が本当なのかどうか、
知らないままの方が楽しい、という場合もある。









原付が行く! うどん旅 パート1

2012-05-23 07:01:00 | ノンジャンル
ブログに書いてはないが、ここ三週間内でご近所のラーメン店
二か所に果敢に突撃しているのじゃ。
合計三度の出撃の末、私は松山のラーメンに失望してしまった。
引っ越してくる前から解ってはいたものの、お粗末に過ぎる。
県南ではちゃんぽんが主流なのだと知って、「ははん、愛媛県は
各地の特色を取り入れすぎて、自分の色が見出せないのだ」と
理解するに及んだ。
だから、もうラーメンは食べに行かない。
食べるなら自分で麺を茹でて食う「マルちゃんラーメン」の方が
半額で二食分の上に、東京風で味も間違いがないということだ。

当然のこと、蕎麦も期待はしていない。だから松山の蕎麦屋には
一度も突撃していないのじゃ。
ブログで調べたら、美味しいと評価が高い店は料金も高い!
盛蕎麦800~1000円はぼったくりじゃないか。
スーパーで売っている安物の蕎麦を買って食べたら、これ
以上マズい蕎麦はないだろう、というくらい酷かった。

道理で近所の山間部に蕎麦畑は見当たらないし、どこに行っても
麦畑ばかりの筈である。

ならば、うどんはどうなのだ?
ここは香川県じゃないぜ~。香川は隣りの県だぜ~。
聞くところによると、ここ松山にも本場香川のうどんと同じ様な
うどん屋はあると云う。(かめやうどん店のことだろう)
だが今の私は麺類に飢えていて、これで松山のうどんに裏切られたら
本当に腹が立ちそうなので、先ずは間違いのないうどんが喰いたい。
せめて、うどんだけでも本物を・・・。

という訳で、香川県まで原付バイクで遠征することにした。
題して「原付が行く!うどん梯子旅」。

でも原付だしね~ということで、愛媛県から香川県に入った途端に
あるうどん屋を先ずはリサーチ。
すると、評価が高い店が結構あるじゃないの。
しかも、写真の店構えに、朧げながら記憶がある。
国道11号線沿いにあるので、私はアパート探しと引越しで
何度も通過しているから見覚えがあったのだ。

ということで、武蔵・上戸うどんの二店舗を目指すことにする。
ただいま午前七時。何故か奇跡的な自然起床だ。
どれ、これから朝ご飯を食べよう。そして・・・。
いざ、しゅっぱあ~つ!



原付が行く しまなみ海道 続編

2012-05-09 13:30:00 | ノンジャンル
原付が行く!しまなみ海道(続編)
五月とは雖も、バイクに長時間乗ると疲労が溜まる。
そして寒さ対策を怠ると、とんでもないことになるのは
承知している。高校の三年間は三台のバイクを所持して
いたくらいだから、これは当然のことなのだ。
下は厚手の靴下とジーンズ。上は半袖のアンダーシャツの
上に長袖のトレーナー。そして忘れちゃならない手袋。
その上、上下共にウインドブレーカーを着てきたのだが、
午前中はまだまだ暖かいとは言えない天候だった。
ところが、高い陸橋の上に出て海峡を渡り始めると暖かい
風が身に吹きつけ始めた。これは何よりありがたい!

高さにビビリながら橋を走ること10分で、大島に到着。
くるくる回りながら本道から外れて島に着陸したのだった。
すると直ぐ道の駅があり、トイレタイムと珈琲タイム。
窮屈だったヘルメットを脱いでトイレに行くと、なんと
入り口の高さ2mの壁に燕が抱卵しているではないか。
人間が燕に悪さをしないことを親子何代にも亘って確実に
学習していることが理解できる。全く逃げる気配なし!
さすがにカメラを向けたらこちらを意識したが、一枚だけ
頂戴することにした。(写真1)

道の駅は港に併設されているので、いま降りてきたばかりの
橋が見渡せる。橋からバイクでクルクル降りてきたループも
見える。(写真2)向こうが今治市であるが、大島も今治市
である。
平日なので道の駅は閑散としており、私の他には老夫婦が
一組だけ早目の昼食をいただいているようだ。
私はのんびり派だから閑散とした店でも平気だが、賑やかさ
が好きな人は少々寂しく感ずるかもしれないな。

島の中央を縦断するメインストリートを15分ゆっくり走ると
反対側の港に出る。左手に行くと伯方島へ向かう橋が見えたので
写真3とする。
右側には船が海に出られるようななだらかなコンクリ打設がして
あったので、靴下を脱いでちゃぷちゃぷ水遊びをした。

大島は鯛の島。今はのっこみの季節で、鯛の卵はかなり貴重品。
我々庶民の口には到底入らない代物で、先日テレビで観て生唾を
呑んでおしまいである。
因みに土産売り場で見た約一尺の鯛で作った燻製は5250円也。
目の前の海では鯛の手釣り漁が行われている。声を掛ければ簡単に
届きそうな距離である。(写真4)

先ほどの港より、こちら側の港の方が大きく、島民も生活の基盤を
置いているようだ。何しろ港に歯科医院とスーパーがあるからね。
バイクをトコトコ走らせていたら、お婆ちゃんが1m以上もある
立派な太刀魚をぶら下げて歩いている。
写真に撮ろうかと思ったけど、観察する方を優先して断念した。

大島では昔から石を切り出しており、大島石として有名らしい。
石切り場は遠くからの写真5となったが、現在は観光客も現場に
入って実際に大石を切れるそうだが、土日祭日のみ可能で料金は
1000円とのこと。ピックで何箇所も穴を空け、楔(くさび)を
打ち込んで割る方法だ。

木陰で30分の昼寝をしてから「じゃこ天うどん」を食べ、大島を
出発した。
帰りは海沿いの道を選択。距離にして松山までは僅かしか違いはない。

帰路で思いついたのだが、原付バイクで本州に渡るのは格安である。
ならばキャンプ道具を付けて山口の萩市に二泊三日か三泊四日の旅に
行けば、総額5000円程度で済むのではなかろうか。
かつて萩市を訪れたのは二十歳の頃であり、山陰本線を列車で旅した
のだが、先を急いでばかりで充分な見学をしていない後悔がある。
これは楽しみが出てきたぞ!と思っているうちに尻が痛くなってきた。
原付は見た目にはソフトシートだが、ロングラン対応のバイクでは
ないので、尻が苦しいバイクなのだと理解した。しょうがないな~。

前を走る車が飛び立った雀とぶつかり、私の前に死んだ雀が降ってきた。
行きも帰りもツライ出来事である。
今朝見たあの小犬は今頃どうしただろうか。

私はバイクで事故を起こしたくないので、何処でもスピードを
出さない。けれど自転車のスピードは私の原付バイクより速い。
徒歩も自転車も原付バイクも、島に到着すれば必ず高速道路を
一旦降りて島の道を走らなければならないのだから、島民の生活
レベルを意識する必要があるだろう。
島民は思っている筈である。「何やら近頃は危なっかしいなあ」と。

どんな小さな旅でも、旅人は静かに訪れ、静かに去るべきである。
乗り物に乗れば直ぐに酒をあおる悪い習慣を持つ日本人には到底
無理な相談なのかもしれない。しかし民度の高低はそういうところで
見透かされるのである。
旅の恥は掻き捨て・・・なんて、今の時代には通用せんよ。











原付が行く!しまなみ海道

2012-05-08 17:22:00 | ノンジャンル
昨夜は午後十一時半に床に就き、零時頃には眠りに就いた筈。
ところが午前三時前にすっきりと目覚めてしまった。
仕方がないので起床して、午前四時から朝食。五時に再び床に
就き、八時半に起床。
この時間ならツーリングに行ける!
簡単に洗顔をしてボサボサ頭にヘルメットを被る。
ヘルメットは被らなきゃならないし、脱げば帽子を被るのだから、
目覚めのボサボサ頭で大丈夫、という訳だ。

松山から今治に行くには二通りのコースがある。
前回今治に行った時には海沿いを往復したが、今回は山越えコース
を選択。理由は少しだけ距離が短いからだ。

石から飛び降りて転んだ場所を通過し、ここからは未知のコース。
しばらく行くと道路左側の休息所にダンボール箱が見え、その前に
子犬が二匹ちょこんと座っている。棄てられたのだ。しかも、時間は
経っていないだろう。余りにも大人しく座っているから・・・。
朝から気分悪し!何もしてやれないし・・・。
驚いたことに、そこから三分も走らない所に、市の動物処分場がある
ではないか。
だから飼い主は、さっきの場所に棄てたのだ。汚い人だ!

長いトンネルを通過すると、そこからは今治市。
自宅から43キロで、今治市の中心部に到着し、ここで一服。
平均時速35キロで走ってきたから、所要時間は約90分。

本日の予定としては、高速道路(しまなみ海道)に入り、馬島(ましま)
は観ずに通過し、次の大島で橋を降りて、ゆっくりと大島を一周してから、
帰ってくるというもの。
大島は鯛と大島石で有名な島だが、もっと有名なものは村上水軍御三家
の来島水軍(くるしますいぐん)の基地があったところだ。
いま調べてみたら、村上水軍の主な活動は、航行船の破壊、略奪、信書の
開封破棄等を通じた同盟関係の分断だそうだ。簡単に言うと海賊だな。
同盟関係の分断?なんて、難しいことを書いているのは、主な仕事は
海賊だったと書けないからだろう(苦笑)

車が高速道路に乗り込む入り口と、徒歩者・自転車・原付バイクが
乗り込む入り口は違う。
しかし今治市内から道路の両側に水色のラインが引かれており、
これが私を誘導してくれる。だから何も考えずにバイクを走らせて
いいのだ。鮮やかな水色のラインが気分を爽やかにしてくれることも
付け加えておきたい。

やがて高い陸橋(高速道路)が見え、車はブンブン飛ばしている。
その陸橋に乗り込むための渦巻き状の道路にいよいよ乗り込む。
原付バイクなら楽だが、徒歩・自転車なら簡単に息切れしてしまい、
高速道路にたどり着く前にギブアップしそうである。
自転車ライダーは確実に、タフでなければならない。

高速道に乗って初めて解ったが、橋の中央は自動車専用、片側が徒歩と
自転車用で、もう一方が原付バイク用である。
徒歩・自転車用の通路と、原付バイク用の通路は、対面式だから、
向こうから原付バイクが走ってくると衝突を恐れて少々ビビる。

いよいよ海上に出る。すぐに馬島が見えて、向こうに大島が見える。
この海峡が来島海峡(くるしま)で潮流がとても速く、島と島との
間に落差があるように潮が流れている。鳴門海峡小型版という感じだ。

馬島の上に着くと、無人の料金所がある。
島に降りる人や、自転車や原付バイクは、ここで100円を入れて
エレベーターで降りることになる。しかし、馬島はとても小さな島
なので通過し、私は次の大島で降りるため、もう100円を投じて
通過する。
これで大島では料金を支払う必要がなくなるシステムになっている
のだが、説明書きを読んで理解するまで私は10分も要した。
もっと解りやすい説明文に何故ならないのか、とても不思議。

明日に続く。

写真1は、馬島の上から来島海峡を撮影したもの。
写真2は、私を果敢に追い抜いた爺ライダー。