無知ゆえに写真がアップ出来なくなり、延び延び
になっていた『釣島探訪記』。
遅ればせながら、本日から3回に分けて掲載する
ことにした。
10月5日(金) 午前9時00分。
釣島に遊びに行くため、三津浜フェリー乗り場で
出航を待っている(写真)。
いま、舫(もやい)が解かれようとしているのだ。
釣島はツルシマと呼び、以前紹介した興居(ごご)島
の横にチョコンと浮かぶ小さな島である。
島の猫を観たい。
灯台を観たい。
小学校の分校を観たい。
蛸漁の話を訊きたい。
水道の話を訊きたい。
フェリーは釣島に直行するのではなく、陸地(四国本土)
の北にある高浜港を経由してから釣島に向う。
釣島に直行すれば15分で着くのだろうが、40分で着く
ことになる方が船好きな私にとっては嬉しいことである。
瀬戸内海では船が揺れる、ということも余り無い。
島々の景色を堪能できる、ということなのだ。
例えば以前に紹介した四十島で、別名ターナー島がある。
夏目漱石の「坊ちゃん」にも出てきて、それから別名の
ターナー島という呼び名の方が有名になってしまった。
ほら、釣島が見えてきた(写真)。
ひょっこり瓢箪島を連想するが、実は瀬戸内海には列記と
した「ひょうたん島」(愛媛県)があるので、この比喩は
使わない方がいいのかもしれない。
釣島は忽那(くつな)諸島・有人7島の中で一番小さな島
なので、降りたのは私の他にオジイサンの釣り人が二人。
二人は船が離岸すると、そこに陣取って釣りを始めた。
帰りの船は15時47分の便があるだけで、約6時間の
遊び時間である。
船を出迎えた島のオバサンに話を訊くと、島を一周しても
30分も掛からぬそうだ。
有名な灯台へはゆっくり歩いて20分程度らしい。
6時間のんびり行動、で充分である。
【次回に続く】