実は、今年のGW後半に山岳会の人たちと「大崩」の近くにある山へ行くことになっていました。
ところが、山行を予定していた日は天気が崩れるとの週間予報が出されたのです。
『今年こそはアケボノツツジを見れると楽しみにしていたのに… 、この時期を逃すとアケボノツツジの花は見れなくなる…』
と、ガッカリしていました。
登山アプリの山行レポートに目をやると、満開のツツジたちが「今しかないよ!」と私に語りかけてくるのです。
私は居ても立っても居られなくなり、山岳会の山行は雨で中止になることを前提に、出発日を早めて一人で「大崩」に行くことを決心をしたのでした。
「大崩」は昨年登る予定でしたのである程度の予備知識はありました。
しかし、単独で初めての山に登るには、再度調べ直す必要が出てきました。
情報収集するにあたって、登山アプリに上がっているレポートも一通り目を通しましたが一番参考になったのは山仲間のブログでした。
彼はこれまで「大崩」に関するブログを幾つもupしており、「大崩」周辺での車中泊やキャンプ場・入浴施設・現地までのルート・道の駅等に関する情報を詳しく書いていてくれていたのです。
中には道迷いの失敗談までありました。
私は現地までのルートと所要時間を調べ、また、「大崩」山域の登山ルートと所要時間を2万5000分の1の地形図に赤鉛筆で書き込みました。
「大崩」への単独行の出発は5月2日の夜と決めました。
出発前に再度天気予報を確認すると、2日も3日も天気は晴れ、私は愛車のスバルXVのハンドルを握り我が家を出発したのでした。
真っ暗な山間の道路をただひたすら車を飛ばし、夜中の1時頃に仮眠をとる予定にしていた道の駅に辿り着きました。
巨大な神楽面のオブジェがある道の駅の駐車場は既に車中泊をする車で満杯でした。
私はトイレだけ済ませ、そのまま登山口まで直行することになります。
途中、道を間違え30分ほどの時間のロスもありましたが、大きな病院前で左折し登山口まで続く道へと入りました。
この道は舗装されているとは言え細く曲がりくねった山道を1時間近く走り登山口にやっと到着です。
道路脇には10台以上の車が車中泊しています。
私も車が停められるスペースを見つけ、静かに朝を待ちました。
目を閉じて少しでも寝ようとしましたが、一睡もできず朝を迎えたのでした。