5月にシャクナゲを観にくじゅうに行きました。
その時はマイクロバスを使いましたので、車出しはありません。
少々集合時間が早くても、バスの中でタップリ3時間は睡眠がとれます。
目を覚ますとくじゅうの代表的な登山口の一つの長者原でした。
ここでトイレ休憩をして登山靴に履き替えます。
トイレ近くにガイド犬 “平治号” の銅像が建っていました。
今は伝説の犬として銅像となりくじゅうの登山口に飾ってありますが、私がまだ学生だった頃、くじゅう連山の山中を坊ガツルに向け歩いていた時、いつのまにか1頭の白っぽい毛の犬が先頭を歩いていました。
『何でこんな山中に犬がいるの?』
と、驚いたのを覚えています。
その白っぽい毛の犬は、黙って私たちを坊ガツル近くの法華院温泉まで案内してくれたのでした。
すでに40年以上前の話ですが、私たちを先導してくれたのが “平治号” だったようなのです。
くじゅうは “九州の屋根” ですが、平坦地もあり、雪で視界が無くなったり霧に取り囲まれたりすると、方向感覚を失い道迷いをしてしまう危険があったのでした。
実際、 “平治号” に助けられた “昭和の登山者は “ 多かったと思います。
そんな、春のくじゅうの景観の中を20人近い大所帯で「黒岩山」〜「大崩ノ辻」〜「泉水岳」まで歩きました。
「大崩ノ辻」へ延びるルートにはシャクナゲの群生地があり、5月になるとシャクナゲロードになると聞いていました。
昔の山仲間と4月に「宝満山」に登った時にも、竈門神社の境内や参道脇にシャクナゲが咲いていてとても癒されました。
その事もあって、くじゅうの大自然の中に自生するシャクナゲが観たくなったのでした。
また、ルート上にある「黒岩山」は、我が子がまだ幼かった頃に家族5人で初めて登った想い出の山であり、懐かしの山だったのです。
大所帯を2班に分けて牧ノ戸から登り始めました。
5月の山は、花の山でした。
色ちがいのスミレや、
ハルリンドウ、
咲き始めのミヤマキリシマや、
想い出の「黒岩山」山頂では、岩陰にイワカガミも咲いていました。
先に行った班が、岩の上から私たちに向かって手を振っています。
みんな高い所が好きみたい!(山岳会の平均年齢は60数歳ですが精神年齢は小学生?)
更に進むとアセビ(馬酔木)も鈴なりに花をつけていました。
そして、縦走路を離れ「大崩ノ辻」方向に行くと… 、
お待ちかねのシャクナゲの群生地!
前日の雨に濡れたシャクナゲが初々しい!
微妙に色合いが異なります。
360° というか、上にもシャクナゲの花が咲く中を歩いてきました。
「大崩ノ辻」で昼食をとり、長者原近くまで降りてきました。
そこで、「キンラン」を見つけました!
「ギンラン」もあります!
『 “金さん” “銀さん” みたいでオメデタイなぁー』
渓流の上に咲き広がった花もキレイです。
「ヤマボウシ」でしょうか?
花に癒された「黒岩山」と「大崩ノ辻」でした。