COVID-19の防疫によって、武漢市が完全封鎖されて2か月近くになる。その間、行政に携わる以外の市民は完全に軟禁状態に近い自宅待機を余儀なくされ、買い物もできない。また、湖北省全域での生産活動も停止している。欧米の外出禁止は買い物など生活に必要最小限の場合は外出が許されるが、武漢では、一般市民の一切の外出が禁止されている。では、市民の食糧、生活必需品はどうしているのか?
多くのメディアで、中国政府は湖北省に医療物資、医療従事者を始め、食糧、生活物資等を大量に送り込んでいると報道されている。しかし、その先、各家庭にはどうやって物資は届くのか? 通販業者が配っているのだろうか?
その答えは、武漢にとどまっているフランス公共放送France2が放送していた。(中国国営放送も同様の内容を放送していたが) まず、行政の命令により、業者が全国から物資を市内のスーパーマーケット等に届ける。それを、市内で移動の自由を許された者、誰かと言えば、末端の大量の中国共産党員で、ボランティアとして全家庭に配布するというものだった。中国では、共産党は西側の政党とは異なり、実施的には行政機構の一部である。したがって、ボランティアという表現だが、実際には行政の活動として行われていると考えられる。食料や物資は無料なのかと思えばそうではなく、国営放送によれば、政府援助により、格安であるということだった。
とにかく、各家庭に食料は届き、餓死はしないという仕組みはで出来ているようだ。
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