イナ中尉Day's
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こんばんはです。

今日は設備メンテナンスのための講義を聴きにいってきました。

私の想像ではよく壊れやすい危険個所やセンサー知識等の話を沢山してくれるのだろうと思ってたんですが、
実際のところは1日の内の半分以上が管理職の人や役職付の人が現場の不具合発生と現場員に対する
指導の仕方などを説いたマネジメントが占めていました。
後半終盤で現場員が考える不具合に対する目線といった感じの内容になり、最後の1時間あるかどうかで
私が求めていたセンサーの壊れやすい・摩耗しやすい箇所や歯車・コンベヤの注意点などの話になりました。

私自身は今までにも何回かこういった設備の安全システムに関するような講習などに行かせてもらっているので前半の話は復習といった感じでちょっと暇する感じになっちゃいました。

今更感のある話ばかりでしたが、講義経験のない人からすると新鮮な話になるのでしょうね。

求めていた機械の故障しやすい話においても目新しい知識としては共振現象とボルトの破断断面くらいでしょうか。
共振現象は物には固有周波数があり、稀に切削加工においてU字型の切削工具等を用いて作業をしていると音叉現象によって振動が発生し、
切削面が荒れるといったもの。対策としてはU字工具におもりか何かを付けて固有周波数の波形を変えてあげるだけでよいというもの。
 ただし、今までの作業で出てなかったのに発生したということはどこかしら機械の部品で劣化が進んで今までと違う状態にあるということ。

あと、ボルトの破断断面は極端な衝撃による破断は断面のしわが少なく、長期的な疲労による破断は断面に沢山のしわがあり、
しわの形などからどういった理由で破綻したかが判断できるというもの。

ざっとこんな感じですね。

講義の内容からも言えることは、機械の運転員はただ運転するだけでなく、担当する機械の構造・原理・機能等を十分に把握して、自分でメンテナンスが出来るようになること。
機械の保全を担当する人に丸投げしているようでは機械の不具合原因の追究は難しく、不具合による停止ロスは減らす事ができませんということですね。

どんなメンテナンスでも積極的に手伝いを行って知識をもつことで普段の作業のなかでも5感によってすぐに不具合は発見できるようになります。
私自身の経験談でもありますがね。 

私の担当部署では内部が3つほどにわかれており、それぞれに専属の担当者がいます。
私はそれら各工程が滞りなく進むように欠員時の代役や非定常作業の補助、デスクワークや備品管理など結構幅広い範囲のカバーをしてまいます。 
で、各担当の人たちより各部署の機械にも詳しいと言えます。
 不具合があったと聞けば現場に赴いて大体の事は対応できちゃいます。
 それは元々工業知識に対する補正が高くて、見れば大体の仕組みが分かってしまうこともありますが、何を言っても所詮は工業高校卒業の人間です。 
普通に考えれば先輩方の方が分かってて当たり前なのですが、実際はそうではない。
その理由が講義内容にもあった積極的に手伝うこと。 
当会社でも保全班という機器メンテナンスや保全を主とした部署が存在します。 
それ以外にも私の部署の長はかなりのキャリアを持つ方で機器の不具合が起きると現場にきて調査・部品交換なども行います。
そういった人たちの手元として入社当時からずっとその仕事を観察し・手伝い、また高校時代の教科書を見直す事で今では大体の機械トラブル(主にセンサー等の軽い事案)においては不具合箇所の発見と処置をすることができるようになっています。
 だから「自分の仕事はここまで」と区切ってメンテナンスを手伝わない運転員と「不具合が起きたらイナ中尉もそこにいる」という私では若歴でもこれだけの差が生まれるわけですね。
あと、さらっと書いてましたが、工業高校時代の教科書を職場で読み直しています。

皆さん 高校の教科書だからってバカにしてはいけません。

現在一番役に立っているのが「電子機器」の教科書と「原動機」の教科書。
電子機器は歯車やシリンダーといった初歩的な動力を伝える基礎的な構造の説明から入り、リミットスイッチや発光ダイオードや受光による起電現象・圧力変電圧・熱電対にいたるまで各種センサーの基礎知識がぎっしりつまっており、後半にはシリンダーなどとセンサー類を合体した安全装置を、そして最後には全章を基に立脚歩行ロボットを作るといった内容となっています。
これを読めば現場のセンサーはほぼ全部網羅できます。全く同じとはいかなくとも基礎原理はそう簡単には変わらない物です。
原動機も同様にドライポンプやオイルポンプ、圧縮機から送風機に至るまでのモーターの構造から各種特徴。
 エア噛みの理屈原理にいたるまで必要な基礎知識が豊富に記載されています。
学生当時はピンと来なかった内容も職場で機器に触れる事でとても理解しやすくなっているはずです。
皆さんも学生時代の教科書があるならば、また子供さんが工業高校に行かれてたりするならその教科書に目を通してみるとよいでしょう。
学生にも分かりやすいように記載された教科書は並の教本より断然分かりやすいはずです。


予想外に長々と書いちゃいましたねww
今度会社で読んでいる教科書の出版とかの情報も載せますね。 
あれはいいものですよ(^^)


それではノシ

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