社労士みょうみょうの“やめない・つづける・はじめる”方法

介護離職や育児離職をしないで
仕事を「つづける」方法を探しましょう!

働き方改革のちぐはぐさの正体は…

2016-10-09 04:40:10 | 日記
働き方改革にどこか釈然としないのはどうしてなのか。

女性(特に主婦層)や若者、高齢者や障害を持つ人にも活躍してもらう。今まで戦力外としていたことを公言しているようなものだが、まあいい。光を当ててくれたわけだ。有り難く思わなくっちゃね…

長時間労働を削減し、介護や育児と両立できるような働き方を目指す。

うん、これも間違っちゃいないような気がする。今もっともホットな政策なのにケチをつけるのはよくないよね。

だけど、なんかちぐはぐなんだ。

そもそも活躍させてやろうって持ち上げられてる女子ども年寄り障害者は長時間労働してない。なんで?育児や介護や障害や老害、いや老衰いや…なんでもいいが、とにかく長時間労働を阻害するものがあって存分に働けなかったからか?いやしかし、じゃあ、それがなけりゃ長時間労働をしてたか?

してなかったんじゃないかなぁ。長時間労働したい人っているか?いないだろ…

いるとしたらどういう人だ?どういうわけで?

長時間労働によって得られる報酬があるからじゃないか。お給料や地位だろう。

女子ども年寄り障害者の多くは長時間働けて働いたところで、得られる報酬は女子ども年寄り障害者以外の「男」にはとうていかなわなかった…のではないか。

かつては。

今は…

今は女子ども年寄り障害者以外の「男」も長時間働けて働いたところで、給料もポストもがんばったぶんはないんじゃないか?

ちぐはぐに思えるのは、働く気まんまんの「男」には、ポスト・ポジションもカネもないんだからそんなに働かなくていいし、育児や介護などカネのかかることは自分でやってくれってことを暗に言ってて、女子ども年寄り障害者には、タダメシ食わせるカネはないから、自分の食い扶持ぐらいは短時間でもなんでもいいから稼いでくれってことをはっきり言ってるからじゃないか?

言いにくいことだからぼかしたくなるのはわかるけど、この際「男」にはっきり示したほうがいいと思うな。

働き方改革だ!仕事と介護の両立だ!では多くの男はわからないよ…ぼちぼちの働き方でいいから、介護とか自分でやってくれ(介護保険の給付は縮小すんだから)って、ちゃんと言わないと。

ってことで、うつ病の妻と自閉症の長男の世話をしながら働き続けた佐々木常夫さんのアドバイスを参考にしてみましょうね!

勝手に略すと、ガーって働いて年金と退職金で悠々自適の時代は終わった。今は年金もらえるのも遅い長距離走の時代。配分を考えて走らないと完走できないよ、ってことです。

長時間働いてがんばっても得るものはないんだから、意識変えなきゃねってことで、長時間労働に対してきびし~ことを言ってます。

長時間労働はプロ意識の欠如、想像力の欠如、羞恥心の欠如である。

限られた時間の中で結果を出せない。
長時間労働は人間関係や健康が破壊されることが予測できない。
結果も出せない癖に残業代だけもらおうとする。

佐々木さん、やなかんじ…サービス残業の人も多いのに…自分の工夫や努力ではどうしようもなく、業務そのものが完全なオーバーワークの人だっているのに…

佐々木さんは、元東レの人ですから、「昔でいうところの」ホワイトカラー職の人ってことで…でも部分的にはどんな仕事・職種の人も当てはまると思います。

残業をしなくてもいい働き方をする人こそ、仕事ができる人という価値観を各々がしっかり持つこと!としたうえで、「この仕事で自分に与えられたミッションは何か」を考え、そのミッションを達成するための最優先事項を見極めること!とのアドバイスです。

それともひとつ大事なアドバイス。

今自分が取り組んでいることにずっと取り組めるとは限らないということを肝に銘じること!

自分がやってることが時代遅れになったり、キャリアを積んでも会社がなくなったり、その産業がなくなったりってことを考えておくべき。人生の選択肢を複数持っておいて、いざというときは気持ちを切り替える!だそうです!

佐々木さん自身、東レの取締になったとき、トップになろう!と本気で考えたが、わずか2年で取締役を外され子会社の社長という辞令を受け、自分の人生は終わった…と思ったそうです。でも、その後の佐々木さんの活躍、執筆や講演などを思うと素晴らしい別人生です。

私は今もって食えない社労士ですが、今食えてる先生方は将来なにをなさっているのでしょう?

介護と育児はとっても奥が深くおもしろいので、仕事をほどほどにしてかかわってみることをおすすめしますよ!その際、自分の経験をいかしてやろうとか、なにか指南してやろうとか思わないのがコツではないかと…低姿勢、学ぶ姿勢でかかわれば、自ずとアドバイスを求められます

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