社労士みょうみょうの“やめない・つづける・はじめる”方法

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がんになっても仕事は続けられるのです

2014-10-06 14:27:16 | 日記
9月末に、がん患者の方の就労支援に関するセミナーに行ってきました。

「がんと暮らしの相談タイム」で、医療ソーシャルワーカーやファイナンシャル・プランナーの方といっしょに、患者さんやそのご家族、患者さんを雇用している企業の方などの相談にのる仕事が入っているので、そのための事前研修でした。

講師は特定社会保険労務士・キャリアカウンセラーの近藤明美さんでした。

テーマは「がんと仕事」でした。

近藤さん自身もかつて乳がんを経験されています。

会社は辞めずに、休職を経て復帰したそうです。

がんと診断された人のうち、4人に3人は「仕事を続けたい」と思いながらも、3人に1人は退職をしているということです。

事例を紹介しながら、社会保険労務士という就労分野の専門職としてどんな支援ができるのかといったことを話されました。

企業側から見た課題として

⑴ 私傷病なので手厚い対応が困難

⑵ がんに罹患した従業員に対する特別な配慮が困難
  
⑶ 罹患した従業員から十分な情報が得られない

⑷     〃  とのコミュニケーションがうまく取れない

⑸ 社会保険料負担があり、雇用継続に積極的になれない

⑹ 罹患した従業員に対応するだけの余裕がない

などが挙げられました。

ただ、制度が整っていない、規模が小さくて対応できないからどうにもならないのかといったら、そうでもないとのことです。

会社は「病気」ではなく、「人間」如何で対応が変わるものだとか

つまり、病気対応の制度は十分ではないけど、あの人だから、これまで会社のために一生懸命がんばってくれた○○さんだからといったかんじでしょうか。

制度の整備は必要ですが、制度を作るのも運用するのも、使うのも人間です。このような考え方もあり得るのかもしれません。

研修の後は、病院で相談業務にあたっている社会保険労務士や訪問看護のナース、医療ソーシャルワーカー、医師などで意見交換会がありました。

がん患者さんのサポート機関があることはあまり知られていなく、仕事を辞めてしまってから相談に見える方も多いとのことでした。



生涯でがんに罹患する確率は2人に1人。その罹患者数のうち、約半数が就労可能年齢で罹患していると言われています。

とても身近な病気でありながら、家族や親せき、友人にも罹患した人がいないことから、自分には無縁の病気だとどこかで思っているふしがありました。

他人事ではないと思いながらも、実感できずにいました。

健康体であっても、お金のことや仕事のこと、子供のことなど心配は尽きないのに、がんやその他の難病にかかったならどれほど不安なことだろうかと、ようやく漠然とながらも考えることができるようになりました。

小さな子供を残して死ななければならないかもしれないときどんなにかツライことかと思います。

児童相談所とか、里親とか、そんなことを知らない人もいるかもしれません。

社労士としての経験はまだまだですが、保育士や介護士、里親としての経験や知識を生かせたらと思います。


strong>石川県がん安心生活サポートハウス つどい場はなうめ

NPOがんと暮らしを考える会