十三スポーツ

大阪発・男の本音満載!楽しさ&自由な新感覚ブログ空間を皆でクリエイトする『ジュウスポ』です。

母の日企画『ありがとうオカン』

2010年05月07日 20時34分11秒 | 日記
島あたるです。

生まれてずっとオカンが近くに居る生活を送っている。
今も両親同居で一緒に暮らしてる。

半年前から婆ちゃん(母の母)の介護が必要なためオカンは週の半分は婆ちゃん宅に泊まりに行ってるので留守にしてる。
家に帰ってもオカンが居ないとどうも収まりが悪い。
別に何か会話する訳でもないのに。

それは僕だけではなく子供達も同じ事を言うてる。
「お婆ちゃんが居ないと何か暗いなぁ。」

ベタな言葉で恐縮だが僕らにとってオカンはまさしく太陽の様な存在なのです。

いつもニコニコ笑ってる。
姉と妹の3人兄弟だが誰も反抗期らしきのも無かった。
それは家の中がいつもオカン中心に朗らかだったから。

僕の楽観主義な部分は間違いなくオカンから来てる。

実家が商売をしてたので困難な局面に立ち会った場面も多々有った。
そんな時でもオカンはこう言うてた。

「この世で起こった事や、この世で解決できひん事は無い。」


僕が大学まで出してもらって吉本に行くと言った時も親父は猛反対。
その時も「何でもやってみたら良いやん!宝くじも買わな当らへん!」と周囲を失笑させ説得してくれたのもオカン。

そんなオカンだから面倒見が良く今でもちぎり絵の先生、身障児童のボランティアリーダーをしたり、スポーツジム、英会話教室に通うフットワークの軽い63歳である。


結婚した当初、ふと嫁からこんな事を聞かされた。

「お母さんが昔里子を預かろうとした話って知ってる?」
「えっ?さとご??」

聞くとオカンは妹が小学生3年くらいの時、テレビで“里親制度”を扱ったドキュメンタリー番組を観て感銘を受けた。
その時親父の仕事も軌道に乗り若干の経済的余裕が有ったので我が家で里子を預かろうと申請したそうです。

講習会や面談に何度も足を運んだそうです。
しかし里子は基本お子さんが居てない家庭から順先的に配属されるそうで、3人の子供が居てたため結局預け入れる事はなかった。

そんな大事な事を僕は一切聞いてなかった。
嫁にだけ話したそうだ。

そしてオカンは嫁にこう続けたそうだ。

「もし体力や経済的に余裕有ったら子供は沢山産んでね。しんどい部分は何ぼでもカバーしてあげる。その為に同居してるんやから。女中さんが居てると思て。子は宝。宝は家に一杯有った方が良いからね。」

今我が家には4人の子供が居てる。

嫁は会社の経理もしてるので忙しい時はほとんど子供をオカンに預けっぱなしにしてる。
でもオカンは孫たちと笑いながら8人分の炊事洗濯をしてる。

そんな姿を見て、元気であれば(色んなとこが)あと2人位は良いかなとさえ思ってます。

何でも楽しめる脳天気な性格と、大減量してもビクともしない強い体を授けてくれたオカンに改めて感謝したい。
この心と体が有ればこの先も楽しい人生が送れるはずだ。
勿論オカンにはずっと太陽として家で笑ってて欲しい。

その為には今度は僕がオカンをサポートできる体制を作っていかなければ。
そして両親に負けない位子供達に愛情を一杯注いで次の世代に伝えて行きたい。

「オカンいつもありがとうな。いっぱい長生きしてひ孫も見たってや!」

オカンにこんな恥ずかしい台詞言うた事もなければプレゼントひとつ渡した事が無い。

今年の母の日は花でも買って渡してみよっかな。
心の中で恥ずかしい台詞呟きながら…

「何でもやってみたら良いやん!」
いっちょオカンの教えを守ってみるか。