ブログ仙岩

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京都・舞妓の美と心の裏方流儀

2017-11-24 08:27:48 | 問題
いや!昨夜7時半から京都舞妓とし恵美さん中心の裏方8人の「プロフェッショナル」を見て、心と技の流儀のこだわりに感心した。

舞妓が朝一番に向かう美容室で、地毛で髪を結う「おぼこさ(幼い)」を表現する。しかも一度結いで1週間はもたせる熟練の技が求められる。65年の髪結い師芦田須美(83)は5つある花街の名人だ。用いるびんつけ油とこよりで、舞子自身の手入れのため油を極力使わないというこだわり、その手先は無意識に動いており、やり直しはせず「いってらっしゃい」と、これから始まる舞妓の長い一日にエールを送っている。

舞妓の着付け男衆饗場幸次(67)は、通常の1.5倍も長い6mの「だらりの帯」を締める高度な技唯一の男衆である。素早く着付けを行う流儀は着ている人が呼吸するだけでも着崩れするので、勢いで一気に着せ、締まった状態で簡単に済ませるコツ。

帯職人・三木五鈴(76)は西陣織りの名人だ。自宅兼作業場には、明治時代から伝わる全長約4mの手機が3台並ぶ。のりでぬらした横糸を編み込む「ぬれぬき織り」という技法で、糸が乾くことで光沢感とハリが生まれから、乾くと損なうので途中で休むことは許されず、夏場でさえもクーラーや扇風機をつけない、したたる汗を拭うこともせず、一定の力・リズムで織り続ける。作業中、糸が切れれば、全長4mの手機によじ登り、直す。ただ舞妓を思い手間をかけ、間違いのないようにと。

舞妓がまとう京友禅の着物。友禅師・佐伯昭彦(35)は、舞妓用の着物を年間40着以上手がける注目の職人だ。京都にはあまたの友禅師がいるが、佐伯はただの友禅師ではない。デザインを決める「図案」から、色付けをする友禅で、さらには金色を施す金彩に至るまで、実に10以上の工程を一人でこなす。高校卒業後、友禅師の父のもとで働き始めたがダメで、舞妓の着物を手がける呉服店主に着物を作らせてもらうよう懇願、しかし、京友禅の配色が異なり、全くうまくいかなかったが、惜しみなく技術を教えてもらい、「がんばりや」の声の励みで伝統を受け継ぎ進んでいくと。

舞妓が客に配る名刺からほのかに漂ういい香りの匂い袋を作る調合師・畑利和(67)は、京都最大手のお香製造老舗の常務でありながら、創業300年の伝統を受け継ぐ調合師で、舞妓や若い女性向け匂い袋に、エッセンシャルオイルを混ぜ合わせた。父から秘伝の調合表を受け継ぎ、伝統にとらわれず、試行錯誤と確固の流儀で、身につけた自分を失わない努力と。そして、正方形紅白の絹布を対角線に4つ折りの花びらを日に5,60個作る花かんざし職人、とし恵美の名入りうちわのこだわり職人。

いい舞妓さんより、いい人間にと、お座敷で、客をもてなす細やかな気配りと美しい心を教えるのは、舞妓が住み込む置屋の女将で、15歳前後の少女を親から預かり、もう一人の親として舞妓になるまで、およそ10か月の「仕込み」と呼ばれる日常生活から舞妓としての心構え等修行を支える駒井文恵(73)は、きれいにお化粧して着飾るだけの舞妓さんよりも、心がきれいであれば、顔もきれいになり、内面を磨いていくことが一番大切なこと、舞妓は京都の花街文化の継承者として生きることと説く。






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