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文部省唱歌「春の小川」芳賀綏氏の言い分

2013-07-27 07:28:14 | 日記
昨日、明日へのことば「唱歌100年 こころの歌を残したい」日本語学者芳賀綏東工大名誉教授の話を聞いた。

芳賀さんは自然の情景 菜の花畠に・・・の朧月夜が詩曲とも一番好きという。唱歌は音楽の教材で、童謡は教室以外での愛唱歌という。
また、小学唱歌「春の小川」は教科書に作詞、作曲者名がなく、昭和17年に著作権を持つ文部省が勝手に、
 春の小川はさらさら流る 岸のすみれやれんげの花に にほいめでたく色うつくしく 咲けよ咲くよとささやく如く
 ・・・・・・・・・・・・・・・行くよ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すがたやさしく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きながら
と変えてしまった。作詞者国文学者高野辰之の人間愛や自然の心の琴線に触れるものを踏みにじったと。
また、作詞者高野は東京宇田川の上流河骨川の情景を詠ったもので、今は埋め立て地下を流れているが、作曲者岡野貞一(クリスチャン)との名コンビで、故郷や朧月夜がある。

あかいくつなどの童謡は悲しいもの、童心に触れるもので、私も海や夕焼け小焼け、七つの子は大好きでいつも演奏している。芳賀さんのように童謡と唱歌を分けるのでなく、童謡の中に唱歌が教材として扱われたとみるべきであろう。

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1 コメント

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春の小川歌詞原案は下村さん (崎山言世)
2015-04-01 23:00:44
唱歌春の小川について調べたことのある崎山です。この歌は下村さんというかたの原案で、高野さんの原案ではない、そして河骨川がモデルでもないなんでもないらしいです。歌詞の改訂がなにかを踏みにじったというのは感情論にすぎず、問題は改訂者の感性が足りなかったというだけのことでしょう。童謡と唱歌の間にじつは違いがないというのは賛成です。
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