青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

第七十六話③

2023-01-10 | 第七十六話〜第七十八話

ゴロゴロ・・

黒い雲は垂れ込めていたが、ミエはなんとか濡れずに帰ってこれた。

「まだ雨来てないや。降られなくて良かったぁ」

ほぼ無意識に、制服を脱ごうとして気がついた。

カーテン開けっ放し・・!

チョルの部屋のカーテンが閉まっていたから良かったものの、

危うく自分が変態を生み出すところだった。

「ふん・・変態・・」と呟きながらカーテンを閉めようとしたミエだが、

窓に貼っていた「最強の変態」がなくなっていることに気がついた。

「あれっ?」

振り向くと、その残骸がゴミ箱に・・。

「ちょっとお母さん〜!窓の紙なんで勝手に取るの?!せっかくのからかうチャンスがぁ

「何言ってんの!」

「あんなの貼ってご近所さんの笑い者よ!それにそんなこと気にしてる場合なの!?

あんた模試どうだったの!?ちゃんと解けたの?!」
 
ガミガミ捲し立てる母に、ミエはヨユーのウインクを飛ばして見せた。
 
「ふふん!今回は自信あるもんね!成績出たら外出禁止令解除してよね?!
 
「お小遣いアップもね!」「フン・・何か気になるわね・・
 

さて模試の成績は如何様か・・。

 

 

<予想外の状況>

 

その日の塾では、早速模試の答え合わせをやっていた。

「それで最後の問題の答えは・・」「3です」「正解」

「はい、これで答え合わせ終わりな!今回は割と簡単だったよな?」

「みんな点数計算終わったかー?書いて提出!お疲れ様」

「ありがとうございました〜」
 
 
余裕そうな皆とは裏腹に、ミエは今小宇宙を彷徨っていた・・・。
 
な・・なんで・・平均より低いっぽいんだけど・・今回の模試難しかったんだっけ・・?

え・・知ってる問題沢山出たと思ったのになんで・・?
 
 
先ほど母に「自信あるもんね」と啖呵を切った自分がプレイバックする。
 
こんなハズでは・・・。
 
「ミエ、成績落ちちゃった?」
 

まだ自分では確定したくないそんな事実を、不意に前の席に座っているパク・ジョンウクが口にした。

ミエは動揺を隠しきれない。

「えっ・・ちょっ・・・ちょこっ〜と?不思議なの〜・・

知ってる問題沢山出たのにね・・?あは・・はは・・」

そんなミエを、ジョンウクは含みのある表情で見つめる。

「んー・・」

な・・何?なんか怖いんだけど・・・

「ミエ」「えっ?何?!」

 

「ちょっと真剣に提案したいんだけど、俺たち、本気で勉強してみない?」

「へ?」

突然のそんな提案を、ミエだけでなくキム・チョルも耳にした。(もちろんベ・ホンギュも)

思わず彼らは振り返る。

「え?えっと・・ええ・・」

「あの・・」

「その・・?」

ほぉ・・という表情を保ったまま、

ファン・ミエ、ワープ!

ここは塾近くのゲームセンター。

別名・ホンギュの城。

ゲームの大きな音が響き渡る。

ドドド・・・ドガガガ・・・パンパンパン・・

そこには勿論、提案者のジョンウクと、

なぜかしたり顔のジョ・ハン、

 

そして・・

連れてこられた感満載の、キム・チョル——・・・。

フイッ

ベ・ホンギュがぽつり呟く。

「なぁ・・ありえねーっての・・」

このメンバーの中で、一番やる気になっているのはジョ・ハンであった・・。

「さぁそろそろ始めようっ!」

[なんだろ、この状況は・・?]

ファン・ミエ、安心したまえ。

読者もそう思っている——・・・!

 


第七十六話③でした。

 

連れてこられた場所がゲーセン!

ジョンウク、色々手玉に取るのが上手いなぁ・・(さすがミニユジョン)

 

第七十六話④に続きます