青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七十六話②

2023-01-07 | 第七十六話〜第七十八話

「・・・・」

担任から言われた言葉の意味を少し考えているミエ。

しかし次の瞬間、職員室からソ・ジスが出て来たので、それ以上考えることは出来なかった。

ドアの隙間から学年主任の声が漏れ出ている。

「お前反省文書いてこなかったら両親呼び出すぞ!忘れたら今度こそ大目玉だからな!」

思わずミエは、ソ・ジスに駆け寄った。

「ねぇ、あんた大丈夫だった?!一体何発殴られたの!?

保健室行かなくても大丈夫?!あ、お尻を見ようとしたわけじゃないからね!
 
誤解しないで!変態じゃないから!
 

お尻をさするソ・ジスに、ミエはペラペラと喋りかけ続けた。

「てか学年主任も大概だよね!

0点・・うん、生きてたら0点取ることもあるよね!不思議っちゃ不思議だけどさ・・。

内申に入らないし自分の担任でもないくせになんで叩くんだろ?!やりすぎだよねホント!
 
しかも叩いて終わりならまだしもまだ罰があるなんてね!!
 
てかあんたと私来週週番だって知ってた?!この前週番だったと思ったのにまた回ってきたよね!
 
ありえないよねマジで〜!」
 

 

「あーそうだっt・・ふぁぁぁ」

あれだけ叩かれた後で、ソ・ジスというこの男は、大きなあくびをした。

しかもミエと彼とは週番の係なのだが、それも分かっているのかどうかも怪しい・・。

「え?”そうだった”って・・」

ミエの頭の中にあるサイレンが回る。

[不吉なオーラを感知した]

 

 

<1グループ ソ・ジス>

ミエはあらためてソ・ジスに駆け寄った。

「ちょっ・・ちょっとちょっと!ちょっと待って!」

「ねぇ!ちょっとしっかりしなよ!

来週うちら二人で週番だからね?!忘れないでね?!」
 
まるでミエのことが見えてないかのように、ソ・ジスはスタスタと歩いていく。
 
彼の目の前をひらひらと動かすミエの掌さえ、目に入っていないかのようだった。

「えっ」

「ふわぁぁ〜」

これはピンチ、とミエの本能が告げていた。

ミエはソ・ジスの視界に入るように、必死になって彼の前に回り込む。

「ちょっとあくびしないで・・ちょっとあんた!ソ・ジス!19番!フォークダンス一緒に踊ったよね?!

あんたと!私が!また来週!週番だからね?!ね?!
 
分かったの?!分かんないの?!」
 

そう言って前に立ちはだかったミエを、ようやくソ・ジスは真っ直ぐに見た。

「わかった。来週の週番はあんたと俺。これでいい?」

ようやく分かってくれたみたいだ。

ミエはさらに念を押す。

「ふん・・月曜日に30分・・」

「それじゃ俺はこれで・・ふわぁぁ・・」

「ちょっと!忘れないでよ!?月曜は30分早く来てね!?」
 
「分かったって」
 

ミエは不安でいっぱいだ。

なんか心配だわあいつ・・私のこと誰かも分かってないんじゃないの?
 
「なぁ、」

しかしそこで、ソジスが口を開いた。

「あんたも髪切った方がいいんじゃね。じゃないとバリカンで刈られるよ」

「え?」

「40番、ファン・ミエ」「へ?なんだ名前知って・・

ソ・ジスはミエの名前を口にすると、突然ピタと止まってこう言った。

「あ、そうか。ファン・ミエ」

「え?私?なに?」

首を傾げるミエの前で、ソ・ジスは何かを探す手振りを始めた。

「あー・・今ねぇや。今度なー?おk?」

そんな謎を言い残して、ソ・ジスは去っていった。

大きなあくびをしながら。

当然ミエはポカンである。

「は?何?何言ってんの?」

首を傾げながら歩き出そうとすると、窓の外が怪しい雲行きであった。

「えっ!雨降りそう!」

「早く家帰んなきゃ!」

ミエはソ・ジスに向かって最後に声を掛けながら、廊下を駆けて行った。

「ねー忘れないでよ!お尻に薬塗るんだよー!」

「あー・・どこ置いたっけなぁ・・」

「名札ーー・・」

ソジスはちっともミエの言葉は聞いていなかった。

”ファン・ミエ”の名札を、どこに置いたのか思い出そうとしていたから——・・・・。

 


第七十六話②でした。

 

ちょちょちょ!!ソ・ジス!!

さらっとここで「フォークダンス一緒に踊ったよね?!」とミエちゃんが言ってる!

第六十二話① 

に戻ってみてみたところ・・・

・・いるーーー!!

ソ・ジスいるーーーっ!!あくびしてるーーーっ!!

あの異様にミエの前髪こだわっていた男・・・こいつだったのか・・・!

いや〜初登場は顔すらなかったのに、ここにきて存在感を濃くして登場とは・・。

スンキ様マジックに新年早々震えてます・・

 

ソ・ジス、どういう立ち位置のキャラなんだろう〜〜?!ワクワクしますね!!

 

第七十六話③に続きます