青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第六十八話②

2022-09-13 | 第六十七話〜第六十九話

<愛と美愛>

ミエは文具店の側で立ち尽くしていた。

[ファン・ミエは耳を疑った]

[え?さっきなんて言った?]

「あ・・・あ・・」

ミエは先ほどのチョルの言葉を、少し誇張して思い出してしまう。

「愛するの・・美愛」

頭の中に、バーンと大きなハートマーク。

”愛”・・?

思い浮かぶ愛の歌を歌う歌手。

「愛とは〜!」

[キム・チョルと私の・・]

”愛”とは・・昔話でよくあるこんなのとか・・

少女漫画でよく見るこんなのとか・・

・・てこと!?

愛!?

頭の中で何度も「愛とは〜」の歌が聞こえる。

[初めて肌に直接触れた、自分の名前と”その”単語は]

自分の名についた”愛”が、鳥肌となって浮き出てくる。

そしてついに、ミエは耐えきれなくなった。

ぶふぅーーーーっ!!!

「ぷははははは!!!」

空に、町内に、ミエの大爆笑が響き渡る。

「きゃはははははは!!!!」

「ぎゃははははは!!!」

「あーっはっはっはっはっ!!死ぬっ・・ヒィッヒィッ・・」

「ぎゃははははははは!!!」

その不審すぎる姿を見て、ご近所さんが「あれ・・ファンさんとこの娘さん?」

「また始まったわね・・」とドン引きしながら話していた。
 

けれどミエにとってはそれどころではない。

ちょっとマジヤバすぎて、腹筋崩壊しそうなんだけどー!!
 
単に店員のおじさんの言葉を繰り返したんだろうけど、
 
何?ぼーっとしてたん?ありえないんだけどー!

「愛するの愛?」「ハイ、ハイ、アイスルノ・・アイ」

まるでオウムのように反復するだけのチョルに、笑いが込み上げてくる。

だって、正気だったらきっと・・。

「愛する・・」

ミエは、あの時のチョルの表情を想像する。

モジモジバージョンや、イヤイヤバージョン。

「愛するの・・・愛・・」

”愛”に耐えきれないブルブルバージョン。

「あひ・・ふる・・くっ・・」

もう可笑しくてたまらない。

ミエは再び吹き出した。

「ぶはっっ!!!」

けれど脳内では次なるバージョンを生み出していた。

それは、

”愛”の真剣バージョン——・・・

「愛する、美愛・・・」

 

 

再び、ミエの呼吸が止まった。

ただただミエは吹き出すことも出来ず、胸の中にある感情に、ただ動揺する。

 

<不発>

ミエはしばし固まったが、

「ブフッ!」

すぐに再び吹き出した。

[いやもうこれはとても我慢できない。

絶対にからかってやらなくっちゃ!!]

ミエはそう決めて、速攻で家に帰ったのだった。

 


第六十八話②でした。

 

おおっ!真剣バージョン、ドキッとしたー!!

ミエちゃん、とうとう自覚するか?!と思いましたが、すぐに笑っちゃってたので、

もうちょっと時間がかかりそうですね〜

自覚の瞬間楽しみだな〜(ニヤニヤ)

 

第六十八話③に続きます