青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

第六十八話④

2022-09-22 | 第六十七話〜第六十九話

<作戦名はL・O・V・E>

塾のバスを降りてからミエは、[しつこいミエ]としてリベンジに臨む。

「よーっし!塾で再チャレンジだ!」

「おっ!すぐさま発見!しかも金魚のフンまで〜!」
 
 
すぐにキム・チョルとベ・ホンギュが一緒に歩いているのを見つけた。
 
買ったらしいパンを、チョルがムシャムシャと食べている。
 
「シールまだ集めてんのか」「チッ、またこれかよ〜。ゲッ、一口で・・」

そこで叫ぶのだ。往来の真ん中で、大きな声で。

「ねぇ!チョルキムチョル!私見たんだからね!」

「あんた、私を・・愛してるんだって〜?!」

顔色の変わるチョル。

「なっ!」

バカ笑いするベ・ホンギュ。

「なんだ?何の話?まじかよ、愛?」
 
「おいっ!ファン・ミエーーーッ!」
 

そしてそう叫ぶチョル——・・・・。

 

 

・・・という光景を、ミエは想像して笑っていたのである。

しかし実際の彼らは、スタスタと塾の建物に入っていくところだった。

必死に追いかけるミエ。しかし二人はすでにエレベーターの前だ。

「ねぇ!待ってよ!話聞いてってば!」

ミエが到着する前に、二人はエレベーターに乗り込んだ。

扉が閉まる。

「あっ、ちょっと・・!」

 

バンッ!

 

すると斜め前から来たジョン・ソラと、思い切りぶつかってしまった。

しかもその拍子に何か踏んだ。

「あっごめん!大丈夫・・」

よく見てみると、中学生が持ってちゃあかんやつ!

「ん?!」

「ヒィッ!」

ミエがソラのことを見上げると、彼女はじっとミエのことを睨んでいた。

あたふたするミエ。

「あ・・これはその・・げっ!」

なんと、向こうから塾長がやってくるではないか。

ミエは何も考えられなくなり、咄嗟に足でそれを踏んだ。

「あぁ、君たち来てたのか。何してるんだ?早く上がりなさい」

「こっ!こんにちは!」
 

そのおかげか、塾長は何も気づかずにそのまま通り過ぎて行った。

「車どこに停めたっけな〜」

落ちる沈黙・・・・。

 

 

<緊急事態>

 

しばらくそのままの格好でフリーズしていたミエだが、

「あ・・・」

ゆっくりと足を外してみた。

スッ・・

「ヒーーーーッ!!」

そこには、無惨にも踏み潰されたタバコが・・。

ミエは平謝りである。

「ぎゃーっ!ごめん!塾長先生が急に来たから・・怒られるかと・・どうしよう〜!」

慌てるミエの前で、ただ俯いているジョン・ソラ。

「こ、これって何円くら・・」

しかし次の瞬間、ドスのきいた低い声がその場に響いた。

「この・・クソ・・・」

「い・・・」

まずい、と思ったがもう遅かった。

ジョン・ソラの方から、黒いオーラが立ち昇る・・・!

 


第六十八話④でした。

 

ひーっ!ソラちゃんてば、塾にそんなん持ってきちゃだめ!

この二人、身長差が20センチくらいあるので、上から睨まれてミエは相当怖かったと思われます・・

 

第六十九話①に続きます