北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

明日は注目!

2011-06-27 | 志賀原発
 珠洲市の皆さんにはもちろん、市議会の一般質問に注目してもらいたいが、実は明日の一番の注目は電力会社の株主総会である。

 原発は、ドイツやイタリア、スイスの国民投票のように民主主義での力で止まるか、あるいは経済の論理で止まるか、破局によって止まるかのいずれかである。

 経済の論理が端的に現れるのは株価であり、株主の意思が示される株主総会である。

 もう20年ほど前から、株主の権利を行使して脱原発社会を目指そうという「脱原発株主運動」というものが全国で展開されている。

 原発が万が一大事故を起こせば株主に莫大な損害を及ぼす。株主として当然の主張だ。
  
 普通の原発反対運動と違って、直接会社の経営陣、特に社長に質問ができるという株主ならではの特権もある。
 反対!反対!と総会屋まがいに大声を張り上げるだけだろうと思われる方もいるかもしれないが、実は経営面からいかに原子力への投資がマイナスか、かなり緻密に経営全般について対案を提示してきている。

 スタートした当時はバブルの絶頂期。当時は電力株は100株で60万円はしたような・・・
 原発に反対する人の中にはごく稀にお金にゆとりのある人もいるが、総じて貧乏人が多い。なけなしの貯金をつぎ込んで初めて株を買ったという人も大勢いたと思う。
 
 東京電力については先週末の終値が308円。原発を容認してきた株主の皆さんにとってはまさに自己責任の世界だが、脱原発株主はこんな事態にならないよう訴え続けてきただけに原発震災も株価の暴落も涙、涙、涙である。

 原発推進の石原知事の東京都も東電の大株主である。

 ちなみに他の電力会社も事故前の半額程度に値を下げていて、3000円台を維持しているのは原発を持たない沖縄電力だけである。

 さて、明日の株主総会、東電や関電など6電力では株主提案権も行使されている。
 従来は脱原発の提案は圧倒的少数(賛成は5%程度)で否決されてきたが、今年はわからない。
 機関投資家は今回の事故後、大変な損失を被った。また、電力株は従来安定株ということで個人株主も多く保有している。議案の採決が注目される。

 北陸電力の株主は、残念ながら株主提案権を行使できるだけの株を持っていないのだが、17ページにおよぶ事前質問書を提出している。去年までのようないい加減な回答では一般の株主からも抗議の声があがるだろう。

 お昼のニュースには結果が報道されるだろう。
 注目である。
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 消防団訓練大会出席 | トップ | 早口ですいません 質問原稿です »

コメントを投稿

志賀原発」カテゴリの最新記事