北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

一般質問の答弁を報告

2017-12-16 | 珠洲市議会
12月12日(火)の私の一般質問の答弁を報告します。
質問は通告内容です。全文はこちらをご確認ください

質問時間(30分)の関係で再質問は作品制作費に関するところだけ。
もちろん多くの答弁に納得しているわけではありません。

以下、答弁です。
今後の芸術祭の総括論議に役立てば幸いです。

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Q1 来年度予算編成方針について
「各種活性化事業に鋭意取り組む」とのことだが、第2回芸術祭関連予算が当初予算に盛り込まれる可能性はあるのか。

<市長>
 次回の芸術祭に関連する予算につきましては、来年春に市長選挙がございますので、平成30年度当初予算に計上することは控えたいと考えております。


Q2 奥能登国際芸術祭の総括について
(1)来場者について
ア.来場者数の把握はパスポート・個別鑑賞券の売上を基準にするとしていたが、開幕後、4地点の合計へと変更したのはなぜか。来場者数目標はいつから「4地点の合計の3万人」に変わっていたのか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 はじめに、来場者数の推計方法についてでありますが、現実的には来場者数を正確に把握することが困難な中において、パスポートと個別鑑賞券の販売数の把握は、実際の来場者数の推計値の妥当性を判断する方法の一つとして必要である、という認識をとして申し上げております。
 実際には、多くの皆さまに1冊のパスポートで数日間をかけて鑑賞いただていることから、会期がスタートして来場者の動きなどを把握する中で、市内を4ブロックに分け1日単位での推計値を算出することが来場者数の実態に近いものと判断し、その集計値を公表したところであります。
 結果として、パスポート・個別鑑賞券の販売数から推察される来場者数と推計値集計人数を比較すると、一人当たり平均で概ね2日程度で鑑賞いただいたことが推察されます。


イ.トライアスロン珠洲大会や珠洲まるかじり、穴水町の雪中ジャンボ牡蠣まつり、金沢市の風と緑の楽都音楽祭など他のイベントと比較し、奥能登国際芸術祭を含め各地の芸術祭は総じて自治体が投入する予算に対する来場者数はかなり少ない。費用対効果が悪い原因はどこにあると考えるか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 次に、他のイベントと比較し、各地での芸術祭は投入予算に比べ来場者数が少ないことに関するご質問ですが、本市でも実施している「まるかじりイベント」などの食のイベントとの比較については、開催期間や効果を目指すエリア、効果が及ぶ期間や関係の機関など単純な比較ができないものと考えております。
 また、金沢市などの都市部での開催イベントは、整備済みの施設など既存の社会資本を活用したものが多く、主に地方で開催されている「芸術祭」に比べまして、基盤整備に係る費用が縮減されているものと推察します。
 地方での芸術祭は、遊休施設や海岸、農地など自然の中で制作されているものが多く、耐久性や設置に係る規制などによる規制をはじめ、作品設置がより地域の文化や景観に溶け込んだ場所であるがゆえに、その制作に係る経費につきましては増加する傾向にあるものと思います。
 しかしながら、こうした作品こそが各地域の魅力や潜在力を引き出し、芸術祭終了後も常設作品等の活用とともにその開催効果を継続させていくものと考えております。


ウ.実行委員会予算2億2600万円の北アルプス国際芸術祭のパスポート販売数は25,420冊、個別鑑賞券22,775枚であった。奥能登国際芸術祭は実行委員会予算約4億円に対してパスポート28,471冊、個別鑑賞券26,753枚である。奥能登国際芸術祭の費用対効果はさらに悪いが、原因はどこにあると考えるか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 また、来場者数は投資した額に比例して増減するというよりは、開催地域の地理的条件や開催時期、天候、さらには情報発信や作品、あるいは作家の魅力など様々な要素によって左右されるものと考えております。
 実際には、奥能登国際芸術祭は作品鑑賞の延べ人数も約40万人近くに上っており、開催エリアや作品数を考慮すれば先進地と言われている瀬戸内国際芸術祭や大地の芸術祭の水準に匹敵するほど多くの皆様に鑑賞いただいたものと感じております。


(2)経済効果について
ア.計算の前提となる来場者数は何人と捉えるのか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 次に経済効果のご質問でありますが、基本的には経済効果を算出するための前提となる来場者数は、推計値である71,260人を想定しています。


イ.県内の経済効果、市内の経済効果について、それぞれの推計額を聞く。

ウ.珠洲市の補助金が200万円であるトライアスロン大会の市内の経済効果は6000万円以上、金沢市が9000万円を支出する金沢マラソンの経済効果は20億円と言われる。4億円の実行委員会予算、珠洲市の負担金が実質2億円余の奥能登国際芸術祭の経済効果は他のイベントと比較し、各段に低いとみられる。原因はどこにあると考えるか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
(イ、ウ合わせて答弁) 現段階での市内及び県内等の経済効果および波及効果については、現在集計中であることからご報告できない状況であります。概ね1月下旬から2月上旬を目途に取りまとめしたいと考えておりますのでご理解をお願いいたします。


エ.50日間の会期でありながら、その間のボランティアはほぼ無償である。アルバイト、あるいは有償ボランティアとして、地域経済に貢献する方策はなかったか。

<金田奥ぼらんてぃあ能登国際芸術祭推進室長>
 また、サポーターにつきましては、国内芸術祭先進地などで活躍されているサポーター組織や県内、市内を中心に参加を呼びかけ、準備・会期中・撤去の各期間を通して延べ1,363名の皆様にご協力をいただきました。その期間中の市内滞在については、実行委員会の負担によって日置ハウスをご利用いただきました。
 基本的には全国のボランティアサポーターはこうした制度の中で運用されており、奥能登国際芸術祭におきましても事業費も考慮しながら無償でのボランティア参加をお願いした次第です。


(3)予算及び契約内容の透明性について
 ア.アーティストとの契約内容は、なぜプライバシーとして非公開としなければならないのか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 次に、予算及び契約内容の透明性に関するご質問にお答えいたします。
 まず初めに、各作家との契約内容についてでありますが、各作家の皆さんはこれまでの活動実績の中で、その制作作品の規模や内容を含め制作作品の価格で評価されます。一般的に地方で開催される芸術祭に参加されている各作家の皆さんは、こうした評価に対し比較的低い価格で制作を行なっていただいており、その価格を公表することは、各作家の今後の評価に影響を与えてしまう可能性があることから、ほとんどの芸術祭において制作された作品の価格は公開されておりません。
 奥能登国際芸術祭におきましても、こうしたことを勘案し、個々の作品価格につきましては、非公開とする方針でありますのでご理解をお願いいたします。


イ.北アルプス国際芸術祭の38作品の制作費は約1億5千万円である。奥能登国際芸術祭は39作品で約2億5千万円である。一作品当たり200万円以上高額となっているが、その要因は何か。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 次に作品制作費に関するご質問についてでありますが、作品制作費は基本的には作品自体の大きさや構造、設置場所の条件に左右されます。あわせて、誰の作品か、いわゆるこれまでの実績を踏まえた評価の高さや、渡航費用など移動経費に関係する国内作家か海外作家か、などの要素によって構成されます。
 奥能登国際芸術祭では、市内の海岸エリアやのと鉄道跡地など比較的広い空間と風雨など自然の影響を受けやすい環境であったこと、評価の高い作家が多かったこと、さらには常設作品の数が比較的多かったことなどが約2億5千万円制作費となった主な要因と考えています。
 しかしながら、結果的には、地域文化とのつながりの強さや作品の多様性など補助金をいただいた文化庁の担当者や専門分野の方々からも多くの高い評価をいただき、今後の継続的な効果の波及や次回開催に向けた礎になるものと考えております。


ウ.作品制作費を約2億5千万円とする判断はどのような議論を経て決まったのか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 また、芸術祭の事業費につきましては、平成26年度に策定いたしました基本計画の時点で3億円を想定しておりました。その後、平成27年度に行いました実施計画の策定作業の中で、本格的な開催準備となる平成28年度、及び作品完成・会期運営を行う平成29年度の各年度予算に関する検討を進めてまいりました。その際に、文化庁や地方創生交付金の各制度を把握していく中で、珠洲市としての実質的な負担規模として3億円を想定することといたしました。
 こうしたことを踏まえ、実施予算を具体化する平成27年度下半期において、珠洲市からの負担金のほか、パスポート収入や寄付協賛金の収入を実行委員会として確保することを確認したうえで、作品制作費を概ね2億5千万円規模とする旨を実行委員会役員会において協議の上、総会等にもご承認いただき実施することになったものでございます。


エ.昨年12月議会では半数以上の作品の常設展示を想定している旨の答弁があった。10作品程度と削減した理由は何か。また残す作品の判断基準、維持管理予算、所有権や管理責任の所在について聞く。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 次に常設展示作品に関するご質問についてですが、作品制作が具体的にスタートする前の昨年の12月時点では、実行委員会の構想として半数程度の作品が残されることを期待しておりました。
 その後、作品の構造や仕様が決定し、作品が制作され公開展示されていく中で、引き続き残す作品としては、最終的に作品設置場所の所有者の了承や許可条件、及び作品の状態が会期終了後も維持できるか、またその維持管理費用の規模などが主な判断基準となり、常設展示作品を選定したところであります。
 結果的には、開催期間中、ご好評いただいた作品であっても「設置場所の許可条件」や「作品の状態が維持できない」、「管理方法によっては周辺への影響が懸念されること」などを考慮した結果、公共施設やのと鉄道跡地に設置された作品を中心に10作品程度を残す方針で現在最終調整をおこなっているところであります。
 なお、常設展示を行っていく予定の作品の維持管理経費については、現段階の試算では、年間概ね500万円以内を見込んでおります。残された作品の管理責任は実行委員会であり、作品の所有権は基本的には実行委員会に帰属することになりますが、一部の作品については管理運営に係る覚書を交わしながら所有権が作家に帰属する予定のものがあります。


オ.珠洲市から実行委員会への支出は補助金ではなく分担金である。補助金としなかった理由は何か。分担金と補助金の執行手続きの違いについても聞く。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
 次に奥能登国際芸術祭開催実行委員会への負担金についてでありますが、地方自治法第232条の2において、「地方公共団体は、その公益上必要がある場合においては、寄附又は補助をすることができる」とあり、ここでいう補助金は、恩恵的、援助的な目的をもって交付される狭義の意味での補助金をさすものと解されております。
 一方、負担金は「特定の事業について、地方公共団体が当該事業から特別の利益を受けることに対して、その事業に要する経費の全部または一部を支出する」ものとされています。
 また、本市の独自のルールとして、本来行政で実施すべき事務事業を実行委員会や開催委員会などが実施するもので、財政援助が目的とならない事業については負担金として支出しております。
 例えば、生活バス路線維持対策補助金は、赤字を補填するということで財政援助を目的としているため「補助金」となりますし、珠洲祭り特別委員会につきましては、行政で実施すべき事務事業を特別委員会で実施するということで「負担金」という取扱いをしております。
 以上のことから、奥能登国際芸術祭開催実行委員会につきましては、財政援助を目的とする補助金ではなく負担金での対応が妥当であるとの整理から負担金として予算措置をおこなったものであります。
 負担金と補助金の執行手続きにつきましては、負担金が請求書により支出することになりますし、補助金については、補助金交付申請、補助金交付決定、概算払い、実績報告、補助金の額の確定、清算払いという事務手続きとなります。
 しかしながら、今回の場合、負担金額も大きいことから、実績報告書の提出は求めてまいりたいと考えております。


カ.すでに「次回開催に向けた提言」や来年度予算案までもアートフロントギャラリーに業務委託しているが、その理由を聞く。
キ.アートフロントギャラリーから今年度末までに実行委員会に提出される予定の活動報告書は公開対象となるか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
(カ、キ合わせて答弁)次にアートフロントギャラリーへの業務委託に関するご質問についてでありますが、平成29年度の総合ディレクター業務の中で、「今年度開催する芸術祭に対する評価を踏まえ、3年後に開催する予定の芸術祭に向けた方針を提言する」旨を委託仕様書の中で指示しております。
 当芸術祭は計画当初から3年ごとの開催、いわゆるトリエンナーレ方式を前提にスタートした事業であることから、芸術祭全体を通して当該分野の専門家である総合ディレクターから総括的な評価をしていただくものでありますし、次年度予算につきましては、常設作品に関するメンテナンス経費について積算の上、提示していただくためのもので指示であります。
 なお、業務委託報告書につきましては、可能な部分につきましては今後、公開対象とする予定であります。


(4)コンセプトに関して
ア.「日本の祭りと食文化の源流を探る」がコンセプトだったが、会期中はむしろ「最涯」イメージが前面に出たように思える。「昼はアート、夜は祭り」との発言もあったが、各町内の祭りと芸術祭との連動についての評価を聞く。

イ.まつり御膳の提供数は1店舗当たり1日2.6食、ヨバレ体験ツアーの参加者は36人だが、どのように評価しているか。

<金田奥能登国際芸術祭推進室長>
(ア、イ合わせて答弁)次に、奥能登国際芸術祭は「日本の祭りと食文化の源流を探る」をコンセプトに掲げ、日中は岬巡りで作品を鑑賞し、夜は市内の祭りやヨバレを体験するという点を特徴として、本市の秋祭りシーズンに重ねて開催いたしました。
この祭り体験等の実施に向けましては、一昨年の秋には狼煙と馬緤の祭礼において、そして昨年は飯田。蛸島、大谷、春日野、寺家、野々江、馬緤と7か所での祭礼において、地域の皆様のご理解とご協力を得ながら受入れの経験を重ね、本年度の実施につなげたものです。
その結果といたしまして、祭り体験では上戸町と馬緤町で号機35人、ヨバレ体験としては寺家で4軒、蛸島で3軒、出田で1軒のご家庭にご協力をいただき、総勢36人の方々を受け入れしたところであります。
市内における祭り情報は、会期中も総合インフォメーションや作品受付におきまして、来場者の方々から関心をもってよく聞かれたところでありますし、芸術祭の期間中、初めて秋祭りをご覧になられた方々の中には「芸術祭がなくとも、ぜひ来年の秋祭りに来たい」とおっしゃる方々もおられました。日本遺産にも認定され、地域の伝統文化を象徴する秋祭りの風情を対外的にも広くアピールすることができたことは、今後に向けた大きな成果であったと考えております。
また「珠洲まつり御膳」につきましても、市内16店舗のご協力により実施したものであります。各提供店の皆様が協議を重ね、実施に至ったものでありますが、こちらも会期中、多い店舗では650食も提供するなど、今回の芸術祭の課題であった、市内における飲食提供の確保にも貢献できたものと考えております。
コンセプトに掲げた本市の里山里海の食の魅力を象徴する料理であったと認識しておりますし、市内の飲食店や宿泊施設の皆様が、期間を通じてキャンペーンに取り組んだ意味は非常に大きかったと感じております。
奥能登国際芸術祭自体が初めての開催であり、知名度がない中での祭りや食の取り組みは大変困難なものであったと思われますが、こうしたコンセプトに基づく取り組みを今後継続してくことが、会期中のみならず地域にとっての魅力をさらに高めていくことにつながるものと考えております。


Q3 「奥能登国際芸術祭」運動論について
(1) 半島先端の珠洲は大都市と比べて優れている面もあるが、劣っている面があるのも事実。提案理由にあるような、見方、考え方を変えれば済む問題ではなく、政策の実現で改善できることは改善する努力すべきではないか。

(2) 珠洲で暮らす幸せを広く伝えることは大切だが、大都市で一生を終える人の人生と「幸せ比べ」をするのはいかがなものか。人の価値観、人生観に踏み込んで「珠洲の方が幸せだと解らせる」という運動は行政としてやるべきではないと思うがどうか。

<泉谷市長>
(1)(2)合わせて答弁
 珠洲市は海上交通が盛んな時代、外に向かって開かれ、まさに最先端の地でありましたが、近代化による陸上交通の発達とともに、人口の減少が進んでまいりました。
 私は、珠洲市ほど良いところはどこにもない。珠洲市は日本一良いところであると考えております。
 良いところには人が集まってくるのが当たり前であるにもかかわらず、珠洲市の人口が減少するということは理に合わないことであります。
 私には、珠洲市の潜在的な魅力の高さと、人口減少という厳しい現実のギャップを埋めることが、私の市長としての使命であり仕事であるという強い信念がございます。
 半島先端ならではの景観や生業、生活様式。半島の先端だからこそ集積し、残っている祭りや食といった伝統文化。珠洲市の潜在力をアートの力で活かしたい。本当の豊かさをこの地から発信したい。市民の皆様が自分たちの地域に誇りを持ち、ここを訪れる人々に魅力を感じていただくことで、珠洲市を幸せな地にしたい。こうした思いで奥能登国際芸術祭を開催しました。
 これはまさに運動であります。奥能登国際芸術祭は人の流れ、時代の流れを珠洲市から変えていく、運動であると考えており、今回一度限りの開催では大きな成果は得られないと考えております。珠洲市の魅力を高め、若い力を惹きつけ、U・Iターン、移住、定住につなげるため、今後、ここを起点に、市民の皆様とともに新たな動きを生みだしてまいりたいと考えてります。


Q4 芸術祭から見えてきた珠洲市政の課題について
(1)初めての取り組みに挑戦する中で、珠洲市政の新たな課題や可能性も数多く見えてきたのではないかと思うがどうか。

<泉谷市長>
 奥能登国際芸術祭の目的は珠洲市の魅力を高め、若い方を惹きつけ、U・Iターン、移住・定住につなげることであり、また、開催を機に、地域がいかに変わるかが狙いであります。
 こうした中、経済効果に加え、アーティストの方々には市内のそれぞれの地域の歴史や特徴、魅力、豊かさを表現していただき、これまで思うように伝えることができなかった珠洲市の潜在力の高さを、アートを通して遠く、広く、伝えることができたことや、さらには珠洲市の人の良さを多くの方に感じていただけたことが何よりも大きな効果であったと感じております。
 訪れた方には珠洲市の魅力を感じていただけたと思いますし、市民の皆様には地域への誇りや愛着が深まるとともに、珠洲市の未来に希望を感じていただけたのではないかと考えております。
 また、旧飯塚保育所での「スズヅカ」では、地域をあげて飲食の提供に取り組んでいただき、新たな動きが生まれましたし、旧清水保育所や上黒丸地区なども含め、訪れた方へのおもてなしを通して、地域の絆も強くなったのではないかと感じております。
 このように、芸術祭を通して、あらためて地域を見直すことや地域の絆がつよくなること、加えて市外からお越しいただいたボランティアやサポーターはじめ多くの方々とのご縁によって、今後、さらに地域の活性化に向けた新たな動きが生まれることにつながっていくと考えております。
 会期中、来場者の方々を対象に実施いたしましたWEB対応も含めたアンケート調査や、現在集計いたしております市民の皆様の意識調査について検証することで、新たな課題も見えてくるかと思いますが、財源の確保や飲食・宿泊施設の不足など克服すべき課題も多くございます。
 珠洲市の創生に向けて、今後、ここを起点に、市民の皆様とともに新たな動きを生み出していくことが何より重要であると考えております。


(2)市職員の動員はのべ1,271人だが、多くの市内外からの来場者との触れ合いを通じて、それぞれの担当部門に関わらず幅広く市政の課題を考える機会ともなったのではないか。職員の声を吸い上げる場を持ってはどうか
 
<泉谷市長>
 また今回、市職員も開催準備から会期中の作品会場受付、会期後の撤去作業など、多くの職員が現場で地域の皆様やサポーターの方々と協力しながら業務にあたりました。
 そこでは単に受け持った業務をこなすだけでなく、地域との関りやおもてなしの在り方など、日頃の業務とは違った思いで地域貢献に取り組むとともに、様々な課題の発見にもつながったのではないかと考えております。
 現在、各課室に対してアンケート調査を実施しているところでありますが、その結果につきましても、取りまとめたうえ、今後に生かしてまいりたいと考えております。

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