北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

議場の配置

2011-07-18 | 珠洲市議会
 さる7月8日の議会改革をテーマとした加賀・白山市議会視察について報告しようと思いながら先延ばしとなっていた。
 内容が盛りだくさんであり、少しずつ紹介していきたいが、珠洲市議会の改革の方向性をぜひ多くの皆さんと一緒に考えていきたい。

 議会改革をめぐる考え方は次回に回すとして、まずはビジュアルなことから。

 議場の中の配置について、多くの方は国会議事堂の衆参両院の議場のつくりをまずはイメージされると思う。
 自治体議会も大方、似たような配置になっている。議員と執行部は向き合うが、質問する壇上は執行部側。執行部に質問しているのになぜか議員側に向かって発言している。

 発言するときも執行部と向きあう形にしたのが加賀や白山市議会である。


 加賀市議会


 白山市議会

 議員側の最前列の中央席を若干改修し、議員の発言席に作りかえてある。
 地方政治では、議会と市長はそれぞれ市民から直接選ばれる二元代表制となっており、議会は市の最高意思決定機関だという立場から、市長と一線を画し、向き合う中で議論を深めていこうという意思が示されている。

 都道府県では三重県議会もこのような対面方式の議席配置を取り入れている。

 ちなみに政令指定都市の名古屋市議会や堺市議会では下記のような円形、円卓方式を採用している。( 「政令指定都市の市議会議場」より)
 名古屋市議会の経緯についてはこちらを参照


名古屋市議会


堺市議会

 円形の議場も多くはないが、あちこちにある。

 たかが椅子の並べ方、されぞそこには地方自治の考え方が映し出されている。
 もちろん、ヨーロッパなどへ行けばさらに違った形もある。

 決して今の珠洲市議会の議場の形が「当たり前」ではないことだけは確認をしておきたい。



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