北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

公務員の地位利用

2017-06-29 | 雑感
「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」
稲田朋美防衛大臣の都議選応援演説での発言が野党だけでなく与党からも、さらには自衛隊員の中からも批判が噴出している。
当然であり、即刻辞任を求めたい。

法的には公務員が「地位を利用して投票の周旋勧誘」することを禁じた公職選挙法136条の2違反はじめ、憲法や自衛隊法、さらには国務大臣規範にも違反しているとの指定もある。

「公務員の地位利用」と聞いて、珠洲市民の中には1996年の市長選挙を思い出した方もいるかもしれない。
93年の市長選挙が最高裁判決で無効となり林幹人(はやし・みきんど)市長が失職。
後継として自民党・原発推進派は貝蔵治(かいぞう・おさむ)総務課長を擁立。
出馬表明の翌日(6月5日)、市長職務代理者だった田畑良幸助役は臨時課長会議を招集し、その席上、課長らに対して「同じ職場の同志として(貝蔵氏が)出るので応援してほしい」と呼びかけた。

私たち反対派は告示前に珠洲署に対して田畑助役を告発。

開票日翌日、石川県警と珠洲署は珠洲市役所に家宅捜索に入り、その日の夕方、田畑助役は公選法違反(公務員の地位利用、事前運動)の疑いで逮捕され、後日、起訴された段階で辞任。
この年の12月25日、執行猶予3年禁固6カ月の有罪判決が下された。

さて稲田大臣は・・・
助役発言より大臣発言の方がはるかに重い。
まして防衛大臣である。
辞職もせず、公選法違反も問われないままで、内閣改造の日まで職務を全うするなんて到底許されない。


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