北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

志賀原発 安全機能喪失の可能性も

2016-10-19 | 志賀原発
   

先月28日、能登はちょっとした大雨だった。
と言っても土砂崩れなどの被害が出るような大雨でもない。
志賀町は30mm/hだったそうな。

この程度の雨だったが、志賀原発は大変な事態に陥った。
道路に冠水した雨はピットなどを通じて原子炉建屋に流入。
その量は6.5t。

今日開かれた原子力規制委員会(会議映像はこちら 43分40秒あたりから)での事務局からの報告では「更なる雨水の流入により原子炉建屋内の浸水範囲が拡大すること によって、特に重要度の高い安全機能を喪失していた可能性も否定できない」と指摘されている。
地下一階には安全設計審査指針上、重要度の特に高い安全機能を有する系統・危機が設置されているのだ。

つまり、停止中だからよかったものの、これが運転中で、仮に50mm/hや80mm/hの豪雨だったら大事故にいた可能性があったということだ。

今日の会議では、当然ながら各委員から厳しい指摘が相次いだ。
更田委員からは水の流入の怖さは福島で経験している。規制の要求がまだ足りないのか?設置許可との関係は問題ないのかなど規制行政全般の課題を指摘、さらに志賀原発の水漏れは3度目(H15.9.25、H21.9.26、H28.9.28)で、北電の水の扱いはどうなってるんだとの批判も。
伴委員からは流入経路となった非常用電気品(C)室床のひび割れや感電対策などについて質問。なんと目視でわかるひびがあり、それを北電は放置していたことも明らかにされた。
石渡委員は雨量を問い、この程度の雨で・・・とあきれ顔。
田中知委員は事故通報とならない現行通報基準に対して疑問を呈した。

最後に田中俊一委員長が設計上の問題、従業員の(安全)文化もあるかもと指摘して、この問題は閉じられた。

あらためて「北陸電力には原発運転の資格も能力もなし!」が明らかになった。
一日も早く廃炉の決断を!

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