北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

今年の塩づくり

2019-01-25 | 薪ストーブ


今夜の雪ではありません。
一昨年から始めた小木の海洋深層水(5%濃縮水)を原料にした塩ができあがり

去年の塩づくりはこちらから(「今年の初釜」
海洋深層水を買ってきて、薪ストーブの上に置いた大きな鍋で煮詰め、塩を取り出す作業は要領がわかったのでほとんど手間はかからない。
珠洲の揚げ浜塩田などで塩づくりに取り組む浜士の皆さんらに聞くと、煮詰めて最後に塩を抽出するときの火加減によって塩の出来が違ってくるそうだが、私の味覚ではその違いはよくわからず、そこまでのこだわりもない。
薪スートブの温度にお任せだ。

ここまではいいのだが、問題はそこからの乾燥作業である。
にがりを取った後の塩はまだ結構水分を含んでいて湿っぽい。

そこで一昨年は真夏にすり鉢を使って天日乾燥。
これは結構うまくいった(「塩づくりの仕上げ」)。

ところが昨年も同じやり方でやったのだがイマイチうまくいかない(「塩づくりの仕上げ 今年は苦戦」)。
日差しがあって、そこそこ風が吹いてくれれば乾燥してくれると思ったら大間違い。
温度と風はあった方がいいが、もう一つ重要な要素として湿度があることに昨年ようやく気が付いた。
乾燥していないと塩は水分を吐き出してくれないのだ。
特に海水から作った自然塩にはにがりの成分のマグネシウムが含まれているから吸湿性が強く、湿度35%あたりを境目にして、それ以上湿度が高いと、たとえ日が照っていても空気中の水分を吸収してベタベタになっていく(ということがわかった)。
ちなみに精製塩(塩化ナトリウム)なら湿度75%が境目とのこと。

小学生の理科の実験のような話だが、要するになぜ塩が「乾く」のか(塩を洗濯物と置き換えてもいい)、その理由というか、仕組みがわかってなかったのだ。衣類なら、素材によって違いはあるにしても、塩より乾き易いのは間違いない。



さて、昨年は湿度が大事ということまでは気が付いた。
では乾燥した環境はどこにある?
カラッとした天気を待つ?
いやいや灯台下暗しというか、薪ストーブ下暮らしというか、冬場の薪ストーブの部屋が何より乾燥した環境にあることに改めて気がついた(遅い!!



薪ストーブを一日燃やし続ければ、ストーブの上に常時ヤカンを置いていても室内の湿度は15%ほどになる(生活環境としては乾燥しすぎなくらい)。
焦らず、薪ストーブの前においておけば確実に乾燥していく。

部屋の上のほうが温度は高く、湿度は低いので、最後は天井近くに置いたら、さらにカラッと仕上がった。



ということで今年の塩づくり1キロ完了!
薪ストーブの塩づくりはこのやり方でOKだ


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