北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

明日は大飯原発差止訴訟判決!

2014-05-20 | 脱原発

朝日新聞(5月16日)

明日は午後3時から福井地裁で大飯原発差止訴訟の判決。
福島第一原発事故後、初めての原発差止訴訟の判決である。

志賀原発差止訴訟の原告・サポーター、弁護団の中にも直接関わっている人もいるし、当然ながら関心も高い。
石川、富山からも駆けつける予定である。
私もサポーターの一人として応援してきた。もちろん福井地裁に向かい、報告集会に参加する。

全国のほとんどの原発で3.11後、差止訴訟が展開されているが、今回の大飯訴訟の特徴は異例のスピード審理である。
志賀より5カ月遅い2012年11月30日に提訴。
それからわずか1年半。
志賀を含む他の原発訴訟では被告・電力会社側の引き延ばし戦略が展開されているが、大飯訴訟は双方の主張を提出しただけで、証人の申請や尋問などもない。
異例中の異例の訴訟進行。
裁判長の大胆な訴訟指揮であっという間に結審・判決である。
原子力規制委員会による再稼動審査が続く中、行政追随の判決にはしないとの方針で審理を急いだとも聞く。
被告・関西電力側の対応に引きずられることなく、迅速な審理を実現したことは評価できるが、問題は判決である。

脱原発弁護団全国連絡会に参加する全国の弁護士さんの間でも、この訴訟進行が原告にとって有利なのか、不利なのか、意見が割れたとも聞く。

勝てば名裁判長。
万が一の敗訴ならば、強引、横暴なだけの裁判長である。

争点は上記記事にある通り、4点に絞られる。
いずれの争点で勝ってもおかしくないし、むしろ4つの争点すべてで原告側の主張が認められ、完全勝訴となっても不思議ではない。

3.11前の原発訴訟は2勝31敗。その2勝も控訴審、上告審で逆転敗訴である。
3.11の責任の一端は司法にもある。
裁判官が国策追随の司法から決別し、福島の被害を直視し、原発裁判の特殊性を的確に認識するようになったならば今後の原発裁判はすべて勝訴でも全く不思議ではない。
司法の変化を占う意味でも明日の判決は大いに注目される。



2 コメント

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ヤッター!! (輪島・反原者)
2014-05-21 19:14:57
福井地裁の判決は正しい!! 
志賀原発廃炉を目指して応援しします。
ますます元気が出てきました。
早速、カンパに協力しなくては。
北野さん頑張ってください。
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ありがとうございます! (北野)
2014-05-21 21:32:42
今日の感動の報告はあとでブログで書きます。いま福井での報告集会に参加し金沢に帰ったところ。まずはお礼まで。
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