北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

さすが?ご立派?小泉元首相の脱原発発言

2013-10-03 | 脱原発
 小泉元首相の脱原発発言が新聞紙上だけでなく、週刊誌にも、もちろんネット上にも飛び交っている。
 言ってる内容は極めて真っ当。
 ようやくわかったか!と言いたい気もするが、さて、政局の小泉純一郎、その先の狙いはどこにあるのか。
 
 自民党内の脱原発派も巻き込んで、緩やかで広範な新しい脱原発の政治勢力の結集をめざすのならばおもしろいと思う。
 しかし、安倍首相に原発ゼロを提示せよと求める発言は、さしずめ与党内「野党」というイメージだ。
 自民圧勝、独り勝ちの政界にあって、安倍首相に対する批判、不満、不安の声をしっかり受け止める存在が自民党の中にはちゃんとあるよ、自民党はふところが深いんだよ、心配しなくていいんだよとアピールしているように私には聞こえる。

 支持率は高いが安倍政権の脆さを小泉純一郎は見抜いている。
 国民世論と国会のねじれも真剣に心配しているのかもしれない。
 
 安倍政権が倒れるのは構わないが、自民党が倒れるのを小泉元首相は真剣に心配している。
 理由は簡単。
 息子・小泉進次郎が総理になれなくなるからである。

 こんな風に小泉発言を読むのはひねくれすぎだろうか。
 小泉発言、利用できるならすればいいと思うが、過剰な期待は禁物ではないだろうか。

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2013年10月1日21時36分 朝日新聞デジタル版

小泉元首相「原発進める方が無責任」 名古屋で講演

 小泉純一郎元首相が1日に名古屋市で講演し、「今こそ原発をゼロにする方針を政府・自民党が出せば、世界に例のない循環型社会へ結束できる」と語った。シンクタンクなどが主催した約1時間の講演で、最近力を入れる脱原発の訴えに
終始した。

 「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ」と強調。「原発ほどコストのかかるものはないと多くの国民が理解している」と続けた。

 「捨て場所もないような原発を経済成長に必要だからとつくるより、同じ金を自然エネルギーに使って循環型社会をつくる方が建設的じゃないか」と語った。約1時間の講演の概要は次の通り。
    ◇

 経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ。

 首相の時代には原子力はクリーンでコストの安いエネルギーという専門家の話を信じたが、東日本大震災が起きて、原子力を人類が制御できるか大きな疑問を抱いた。

 (8月に視察したフィンランドでは)設備が10万年もつかこれから厳しい審査がある。それでもフィンランドにある原発4基のうち2基分の廃棄物しか処理できない。現地の人は、10万年後の人類に(廃棄物を)取り出してはいけないと言って分かってもらえるかまで心配している。

 原発から出るエネルギーは本当に安いのか。事故が起きれば人体や農作物、地域へのリスクは計り知れず、原発ほどコストのかかるものはないと多くの国民は理解している。

 捨て場所もないような原発を経済成長に必要だからといってつくるよりも同じ金を自然エネルギーに使って循環型社会をつくる方が建設的じゃないか。

 原発の必要論者は『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備もできる、努力もできる、研究もできる。

 今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、この国は結束できる。

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