朝日新聞(7月24日)
日本政府が12番目の参加国としてTPP交渉に加わった。
この3年間、各国が作成してきた条文案は数千ページにも上るという。
政府はこの資料を分析し、これからの交渉につなげるため、懸命の作業を続けていると思うが、私からすると、これまでにまず何が決められたのかを、最低限ぜひ明らかにしてほしいところだ。
このまま交渉に突き進んで行っていいのか、あきらかになるだろうからで . . . 本文を読む
参加すること、それ自体が自己目的化している。
普通、交渉事といえばお互いに勝ち取りたいこと、守りたいことがあり、結果としてこれだけ失うものはあったけど、これだけのものは勝ち取れた、という話になる。
さて、安倍政権はいったい交渉で何を勝ち取りたいのか。今回の参議院選挙での選挙公約でも「攻めるべきことはせめる」とあるが何を国益のために勝ち取りたいのか具体的にはわからない。
最初から負けゲ . . . 本文を読む
朝日新聞(6月3日)
今朝の朝日新聞は、東日本大震災の復興予算が雇用対策事業でも流用されていることを一面トップで報じた。
「雇用対策事業でも」というのは、昨年秋に復興予算17兆円のうち2兆円規模の予算が復興とは関係のない事業に使われていたことがすでに発覚しているからだ。例えば沖縄県内の国道の工事や国立競技場の補修費、反捕鯨団体シー・シェパードの対策費などに復興予算が充てられている . . . 本文を読む
飯島勲内閣官房参与が北朝鮮を訪問した。
会談内容は不明だが、事前連絡なしの日本独自の訪朝に米韓両国からは不快感が示されている。
重要ポストにある人たちとの会談を続々とセットし、大々的に報道した北朝鮮の対応をみると、北包囲網の分断工作という北朝鮮の思惑が成功したともいえる。
安倍政権の思惑はともかく、この間の日本政府の拉致問題対応の経緯からして疑問に感じることがある。
民主党政権時代も . . . 本文を読む
韓国のパククネ大統領は米韓首脳会談で日本の歴史認識に異例の苦言を呈した。
さらに米議会調査局は安倍首相をultra nationalistとして知られていると紹介し、安倍首相の歴史認識について「米国の国益を害する恐れがある」と指摘した。
民主党政権時代にギクシャクした日米関係の修復を外交政策の最重点課題にして、先の訪米では日米同盟の完全復活を宣言していた安倍首相だが、大好きな歴史問題で大き . . . 本文を読む
政権発足あら4ヶ月、依然として高支持率が続く安倍政権は、ここにきて「改憲・戦争する国づくり」に向け、一気に本性を現しはじめた。
靖国参拝が予想通り外交問題化するなか、「脅かしには屈しない」との国会答弁で、中韓両国に対する敵対心むき出しにした。北朝鮮対の核・ミサイル対応より閣僚の靖国参拝を重視するということだ。
さらに参議院選挙では憲法第96条の改正を掲げるという。
参議院選挙の野党 . . . 本文を読む
広島高裁の衆議院選挙無効判決が今日一番の話題である。
選挙無効を求めて裁判を起こしているのではなく、憲法で規定された国民主権を実現するためのたたかいだという弁護士の言葉が印象的。
アメリカでは1.007倍の格差でも違憲判決が出ている。最大人口と最少人口の差がわずか19人で格差1.000029倍でも新たな区割り法を求める判決が出ているという。そしてその判決を受けてつくられた区割り法は最大 . . . 本文を読む
高梨沙羅がノルディックスキー・ジャンプの女子W杯蔵王大会で2連勝を飾った。
これで今季6勝目。日本勢初の個人総合優勝ほぼ決まりだろう。16歳ながら来年のソチ五輪の金メダル最有力候補である。
成績もすごいが、いつも感心させられるのがさらりと出てくるファンへの感謝の言葉である。
今日も観客席には2000人を超える観衆がいたそうだが、その観客席に向かって「皆さんの声援はスタート台まで届いていま . . . 本文を読む
2013年春闘の幕開けとなる連合と経団連のトップ会談が今日おこなわれた。
連合の古賀会長が定期昇給を確保したうえ、非正規社員も含めた給与総額の1%増を要求したのに対し、経団連の米倉会長は、定期昇給や基本給を引き上げるベースアップには、厳しい見方を示している。それどころかデフレで実質賃金はアップしているなどと、賃上げに対する予防線どころか、ケンカを売るような暴言まで吐いている。
今年の春闘 . . . 本文を読む
第183回国会が開会した。
安倍首相の所信表明演説がおこなわれたが、「危機」を14回叫んだだけであまりの内容のなさに驚くばかりである。もちろん長くしゃべればいいというものではないが、これでは簡潔ではなく手抜き、焦点を絞ったというより焦点を省いたと言った方がいいような演説だった。
安倍カラーを封印しただけでなく、原発再稼働問題は語らない、TPPは語らない、消費税と社会保障も語らない、生活保護 . . . 本文を読む
読売新聞が昨日報じた駆け込み退職問題、今日は朝日、北陸中日など新聞各紙やテレビも相次いで報じた。
夜のNHK・ニュースウォッチ9によると教員だけでなく警察官や行政職員も含め7県450人が確認されたとのこと。
北陸中日新聞(1月23日)
年度末は皆同じだが、教員の退職が特に注目されるのは、やはり進学・就職の時期、そして卒業式を見届けずに途中で教育現場を放棄するのはいかがなものかということで . . . 本文を読む
1昨日、東京株式市場は2日連続で今年の最高値を記録し締められた。
景気は気からともいわれ、景気上向きの気分に水を差すのははばかられるが、やはり心配は尽きない。
民主党政権時代の経済政策の歯がゆさの裏返しもあり、投資家の間の景気回復への期待の大きさを反映しているのは間違いないが、先日も「危ないミックス」の社説を紹介したが、アベノミクス批判第2弾といきたい。
経済誌を見ればまだまだたくさんの . . . 本文を読む
さくじちゅ発足した(わざとではなくつい打ち間違えてしまったがそのままにする)安倍内閣について、昨日から今日にかけて様々な評価が飛び交っている。
概ね参議院選挙までは安倍色を控えて安全運転内閣、重厚な布陣を敷き経済対策最優先といったところか。かつての「お友達内閣」の反省が十分に生かされていると、何人かの政治評論家が評している。
森喜朗元首相に至っては適材適所、総合力、チームワークの内閣とベタ . . . 本文を読む
民主党の新代表が海江田万里氏に決まった。参議院選挙に向けて党の再建を期待したい。が、さて・・・
これから参議員選挙までの半年余り、政治の主導権は安倍政権が握る。
外交・安全保障や教育など安倍首相が大好きな分野はそれまでじっと我慢で、参議院選挙で勝利を得たら、一気にタカ派路線をむき出しにするだろうというのが、もっぱらの安倍政権に対する予測のようである。
いつ爪が現れ、牙をむくかは油断できな . . . 本文を読む
今年を漢字一文字で表せば「金」だったとのこと。
金メダルもわからなくはないが、今年はダントツの文字はなくばらけたそうだ。
私は「選」かなと思っていた。
3.11から1年が経過し、もちろん福島原発事故は収束せず、被災地の復興もまだまだこれからだが、直後の混乱から次の段階に入り、まさにこれからの社会の方向を選択する「選」。そしてまさに衆議院選挙で政権を選択する「選」である。
選挙は自公の3 . . . 本文を読む