羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 1

2015-06-29 21:01:51 | 日記
キンジが去った後、天晴は道場で天井を見上げタメ息をついていた。そこへ「ねえねえねえねえッ! この葉書、スターさんからだ」と学校帰りらしい風花がハワイの写真葉書を持って入って来た。「へぇ、ハワイでバカンス」凪は葉書を手に取った。「今でも御命頂戴って出てきそうなんだけどな」懐かしむ天晴。「この本返しそびれたし」凪は好天の英字本を取り出した。「霞、何読んでんだ?」皆で懐かしむ流れだったが、不意に切り替えた天晴が霞が読んでいた雑誌に目を向けた。「ガーデニング、お庭の雑誌です」一応、『お庭の雑誌』と補足する霞。「なんでこんな雑誌がここに?」「たぶん八雲君のじゃないでしょうか。イギリスと言えばガーデニングの本場ですから」「そう言えば、八っ君いないね」すっかり変わった話題に凪が流れで対応していると、ガマガマ銃が「ゲロゲロゲロッ!」と鳴き出した!! 驚く天晴達!
「どどーんッ! 俺様にひれ伏せ、オトロシ様の誕生だ!!」妖怪オトロシが突然芝生の上で発生した! 生成ベースは不明。「これは、イージィな敵じゃないな」なぜかその場に居合わせた八雲は変化忍手裏剣を構え変化した! 速攻の爆破攻撃等をバク転で回避する八雲。そのまま格闘戦になると、変化済みの天晴達かま駆け付けた。
「八っ君がもういる」「気合い入ってるなぁ」少し様子を見る天晴達。「どーん! どーん!」ノコギリ状の腕で殴られる八雲。「ちょっと押されてるみたい」「私達も」霞の言葉に「よっしゃ!」と天晴、凪もオトロシに突進開始! やや出遅れる風花。「どーん!」吹っ飛ばされる八雲。入れ替わりに天晴達がオトロシに応戦! 風花は倒れた八雲に躓いてすっ転んだ。「あっ! 八っ君ごめん」風花も天晴達に加勢する。「皆! 待ってくれ!!」慌てる八雲。 「どーん!」オトロシは飛び上がり建物の2階に上がった。「このオトロシ様にお前らが
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 2

2015-06-29 21:01:43 | 日記
勝つことはあり得ない!」「降りて来いッ」能書き垂れるオトロシを煽る天晴。「まずはお前からだ! オトロシビーム!!」オトロシは目から怪光線を放った! 天晴に命中ッ!「うう、あッ」天晴は一発で力を失い倒れた。「天ちゃん?!」焦る凪。「どーん!」飛び降りてきたオトロシは倒れた天晴の頭を軽く小突いた。「俺様どーん! 思い知ったか?」などと言っていると、突然天晴が起き上がり、オトロシは天晴に頭突きを食らう形となった。「あわッ?! 急に起きるな、バカ!」倒れ怒るオトロシ、その隙に風花は天晴に駆け寄ろうとしたが、「ゲロゲロッ!」「え?」立ち上がった天晴はガマガマ銃を風花に構えた!「オトロシ様、御命令を」「ハッハッハァー!」オトロシは笑い、天晴の一番刀を拾って渡した。「奴らを倒せ!」「合点承知、オトロシ様の為なら」天晴は戸惑う風花達に向けてガマガマ銃で乱射し、一番刀で斬り掛かった!
単純な攻撃だが、反撃できず手こずる霞達。「操られてるんですね」凪が相手する中、思案する霞。「目を覚まして、お兄ちゃん! 待って!」風花は掴み掛かったが、振り払われ一太刀防ぐと勢いで転ばされた。これに天晴は止めを刺しに掛かったが突如力を失い、倒れてしまった。「どうしたのお兄ちゃん?! 大丈夫?」倒れた天晴を揺さぶる風花。「効力が切れたか、ならば次はお前だ! オトロシビームッ!」怪光線を受ける風花は「うふぐぅッ!」やはり一発で力を失い、へたり込んだ。「風ちゃん!」「オトロシ様は私が守る、いざ勝負!!」心配していた霞に斬り掛かった!「今度は風ちゃんがッ」「風花ちゃん! うわっ」凪も介入したが即、蹴られた。風花は五遁手裏剣で火を選択!「メラメラじゃーッ!」「火炎の術!!」周囲にやみくもに炎を放つ風花! 霞と凪は防戦一方になる。「風花ちゃん相手じゃ手を出せないよぉ!」
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 3

2015-06-29 21:01:33 | 日記
「ハッ!」風花は燃える一番刀を地面に突き立て、火柱を出現させた! 霞と凪は回避したが、ちょうどその場で伸びたままだった天晴は丸焼きにされた!!「熱いなこれ」起き上がる天晴!「燃えてきたぁーッ!!」物理的に燃えてる天晴!「天晴君ッ!」状況がわかってない天晴に注意しつつ、凪と一緒に急いで天晴に点いた火遁の火を手で叩いて消そうとする、霞! 風花は追い打ちしようとしたが先程の天晴同様、急に力を失い、火遁も維持できなくなり、倒れてしまった。「タイムアップか、俺様としたことが、どうも本調子ではないようだ」ボヤくオトロシ。霞は意識のはっきりしてきた天晴に落としていた一番刀を渡し、凪はまだ力無い風花を抱え起こし、八雲も随分遅れて駆けて来た。「出直すとしよう、さらばぁッ! どーん!」オトロシは飛び上がって天晴を踏みつけ、「ああッ?!」「ドンドーン!!」蚤のように跳ねながら去って行った。「カーリィー」謎の言葉を呟き、それをガックリと見送る八雲、霞はそれに気付いていた。「風花ちゃん」また倒れグデングテンの様子の風花をなんとか起こそうとする凪。オトロシに踏まれた天晴は地味にダメージが大きかったらしく、倒れたまま唸っていたが、皆スルーであった。
「操られるなんて不覚だ。皆、もう一度行くぞ!」道場に戻り、仕切り直した一同だったが収まりの着かない天晴は即、再戦に向かおうとした。「待って、お兄ちゃん!! 考え無しで言ってもダメだってぇ!」風花が凄み、天晴は急ブレーキを掛けたように止められた。「風花の言う通りだ。皆でちゃんと作戦を考えた方がいい」旋風も諭した。
これに霞は壁を回転させ、ホワイトボードを出すと、オトロシについて整理し始めた。「操れる時間はそんな長くないみたいだね」「弱点その1、操る時間には限りがある」霞は凪の発言を受け、ボードに書き込んだ。
     4に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 4

2015-06-29 21:01:25 | 日記
「確か、お兄ちゃんが気絶して、その後に私が操られたんだよね」「1度に一人しか、操ることができない」引き続き書き込む霞。旋風や天晴達はボードを前に考えていたが、八雲は襖の辺りで何やら悩んでいる様子。「だとしたら、こういう作戦はどうでしょう?」霞はオトロシと自分達のマグネットをボードにカタカタ貼りながら、提案し出した。「まず、誰かが囮になって、オトロシビームを浴びて操られます。それを抑えるのが、天晴君!」天晴を指名する霞。「天晴君なら、私達の誰が相手でも一対一で負けませんよね?」「勿論だ、任せろ!」乗り気な天晴。「そして残りの3人はオトロシに向かいます!」「確かに、3人だけでも敵を倒すことに集中できる」賛同する旋風。「アイツを倒せる!」殺る気満々な天晴に、八雲はなぜか慌てた風だった。「問題は誰が囮になるか、だよね」風花が呟くと八雲はボードの前に駆け込んで来た。「その任務、俺が引き受ける!」「どうしたの八っ君?」戸惑う凪。「凄いやる気」風花も戸惑った。「俺ならイーズィにこなしてみせる!」八雲は何やら必死だった。
「なんだアレ?」街の人々は門のようなオブジェの上に居たオトロシを見て、ザワついていた。「俺様、どーんッ!」オトロシは人々の手前に降ってきた!「うわああぁーッ?!」悲鳴を上げて逃げてゆく街の人々! オトロシはそこらの植え込みを刈る等して暴れ、大雑把に恐れの酒を集めたりもした。十六夜本体は今回は乗り気で無いのか、姿を見せなかった。「待て! そこまでだ!!」変化済みの天晴達が駆け付けた。「待っていたぞ、飛んで火に入る夏の忍びとはこのことだなぁ!」やる気らしいオトロシ。「八雲君、作戦通りです」「ああ」霞に促され前に出、突進する八雲!「んん? 今回はお前だ。オトロシビーム!」「うう、なぁッ」一撃で力を失う八雲。効果抜群だ!
     5に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 5

2015-06-29 21:01:16 | 日記
「ハハッ、今からお前は俺様の下部だ」八雲を天晴達に向き直らさせるオトロシ。「さあ、忍の者共を倒せ!」「オトロシ様の命令とあらば、相手になってやる!」「天晴君!」八雲が向かって来ると、霞が促し、天晴は八雲に突進した!「こっちは俺に任せろ!!」「私達はオトロシを」「わかってる!」凪を先頭に天晴と交戦する八雲を抜け、オトロシに向かう霞と風花。霞はオトロシ両腕に一番刀を当て、「ハァアッ!」力ずくで押し、木の枝にぶつかりそうになると、開脚しながら滑り込んで激突を避けた。そのまま風花と凪が袋叩きにすると、オトロシは悲鳴を上げた。
「こりゃあ、たまらん! おい、青いの! 俺様を守れぇ!!」霞も、体勢を立て直し、オトロシに斬り掛かった辺りで八雲は加勢に向かおうとしたが、天晴は八雲に組み付いて止めた。「そうはいくか!」八雲は天晴を振りほどくと、「ハァッ!」膝で金的を打ち込み、「あぅ、ふぅぅ」と天晴をダウンさせ、オトロシの元へ駆け付けた。霞の刀を払い、風花を投げ払い、凪に斬り掛かる八雲!「オトロシ様に手を出すことは許さん!」凪がバク転で下がるとガマガマ銃を乱射し出す八雲! 輪状の銃弾を弾く霞と風花。その後ろの天晴はなんとか起き上がり、回転し過ぎてフラつく凪も身を起こした。「おおい」よたよた前に出てくる天晴。「作戦変更です。タイムアップになったら、その隙を狙って、皆で攻撃よ!」八雲はガマガマ銃の乱射を止めた。睨み合う両者。八雲は不意に力を失い、倒れた!
「どおした? 時間切れかぁ?!」戸惑うオトロシ。「今です!」霞の合図に一同は武器を構えた。「カラクリ変幻・弓!」「ガマガマ銃!」一斉に射撃攻撃をする霞達!「俺様ピーンチッ!」慌てるオトロシ!「ハァッ!!」その時、八雲はカラクリ変幻・刀を構え起き上がった! カラクリ変幻を回転させ、全ての矢と銃弾を
     6に続く