羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 1

2015-06-20 21:47:34 | 日記
「予想通り、ジョセフの血は馴染む!」上着を脱ぎ、髪を逆立て、化粧までしたように見えるDIO。さっきまではスタープラチナのラッシュにより体中に大穴が空き、異様に変形していたが、嘘のように傷が癒えていた。「くっ!」歯を食い縛る承太郎。「この肉体にしっくり馴染んでッ、今まで以上に回復できたぞ!!」力に満ちるDIO。「馴染んだ、実に馴染んだぞ!!」DIOは高笑いしながら、爪で頭と胸を流血するまで掻きむしった。傷付けた傍から再生する。
「この肉体は100年前のジョナサン・ジョースター、今吸ったのはその孫! ジョセフの血。そして、ここまで俺を逃がしてくれたのは承太郎、お前自身だ。ジョースターの血統というのは我が運命という路上に転がる犬の糞のように邪魔なモンだったが、最後の最後は! このDIOに利用されるのがジョースターの宿命だったようだ」嘲笑するDIO。承太郎は歩み寄り出した。「ジジイ」承太郎はDIOではなく倒れ、血まで抜かれたジョセフを見ていた。そのジョセフから煙のようなモノが立ち上ぼり始めた。
煙は中空でジョセフの形を取った。「ジジイ?」「これから、DIOが下にあるワシの体に何をしようと、逆上して冷静さを失ってはいけないぞ、承太郎。ワシのことはもう気にするな。なるべくしてなったことなんじゃ」「ジジイの魂、か?」「花京院はスタンドの謎を解いた。ワシはお前に伝えた。もし、皆が一緒に闘っていたなら、一気に我々は全滅していた。お前は時の中で少しは動けるようになっている。2秒か3秒か、その時間を大切に使え。DIOが何をしようと、決して怒ってはならん。お前の方から攻撃すれば、自分をまずいことに追い込むぞ? 承太郎」煙のようなジョセフが一瞬背を向けた為、少し焦った承太郎。「この旅行は実に楽しかったなぁ、色んなことがあった。
     2に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 2

2015-06-20 21:47:24 | 日記
全く、本当に、楽しかった50日間じゃったよ」煙のようなジョセフは掻き消えるように光の中、天に昇って行った。「幻覚、か?」思わず立ち尽くす承太郎。
「おおい! どこを見ている?! 承太郎!!」DIOはジョセフの胸に手刀を突き刺した。衝撃を受ける承太郎! 指からジョセフの残りの血液をすべて吸い尽くし、ジョセフの体をミイラ化するDIO。「や、野郎!!」怒りを高める承太郎。「絞りカスだ。フフフフフッ! フハハハハハッ!!」笑うDIOに向かって、承太郎は駆け出した。(ジジイは決して逆上するなと言った。しかし! それは無理ってもんだ!!)「こんなことを見せられて、頭に来ねぇ奴はいねぇッ!!」激怒の承太郎の接近に、笑うの止め、臨戦体制を取るDIO。「最終ラウンドだ」DIOは承太郎に突進した。
激突する寸前、承太郎は上空に飛び上がった。追うDIO。スタープラチナを出す承太郎。DIOもザ・ワールドを出した。「時よ止まれ!!」時を止めたDIO。「ウリィィィイイッ!! 1秒経過。2秒経過。3秒経過」中空で数えるばかりで手を出さないDIO。「4秒」承太郎はスタープラチナを構えた。反応するDIO。スタープラチナとザ・ワールドはラッシュを打ち合い、「オラーッ!!」「デェーアアッ!!」相殺したかに見えたが会わせた右の拳を破壊されるザ・ワールド! DIOの右の拳も潰れ、流血する!「んぎゅうぅううッ!!」苦しむDIOに「オラオラオラオラオラッ、オラァッ!!」ザ・ワールドの消えた状態のDIO本体にラッシュを入れ、殴り飛ばすスタープラチナ!
「5秒、経過。6秒! 経過」制限時間を越えて数え出すDIOに驚く承太郎。潰れたDIOの右の拳が再生する。ラッシュもまるで効いていない!「7秒経過! まだまだパワーを感じる!! 止めていられるぞ! ところで承太郎、2秒前に賭けたの
     3に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 3

2015-06-20 21:47:16 | 日記
だろうが、計算が外れたなぁ? ンッフゥ!」止まった世界で凍り付くしかない承太郎。「実に清々しい気分だ。歌でも一つ歌いたいような、いい気分だぁ。8秒経過! 100年前に不老不死を手に入れたが」右手の人差し指を自分の頭に軽く突き刺し、グリグリと流血しながら弄り出すDIO。「これ程までに絶好調の晴々とした気分は無かったなぁ! フフフッ! ジョースターの血は本当によく馴染む! 最高にハイッてヤツだ!! アッハハハ!」(ジジイ! あんたの言う通り、怒ったことで少々ヤバくなったようだぜ。しかしなぁ! こんなもんじゃねぇ!!)止まった世界で歯を強く食い縛る承太郎。(まだ怒り足りねぇぜッ!!)手にも力が入る承太郎。
「9秒経過! 9秒も止められたぞ? 今は9秒が限界と言ったところか」(野郎!)「ウリィィィイイアッ!!」動けない承太郎にザ・ワールドでラッシュを放つDIO! 承太郎の上半身の骨が次々砕ける!! 胸をザ・ワールドに殴られ、動き出した時の中で近くのビルの文字看板を打ち抜いて落下して行く承太郎!「スタンドのパワーも全開だぁ!! さっき頭に来ているとかぬかしていたなぁ?! お前の怒りなどそんなモノぉッ!」飛行して追うDIO。「ホンぅッ! 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁッ!!」ザ・ワールドで落下中の承太郎に蹴りを打ちまくるDIO! 承太郎はスタープラチナの腕だけ出して防御したがさらに吹き飛ばされ、ビルの屋上の角の辺りを打ち抜き、道路に落ちた。スタープラチナで抱えられるようにして落下衝撃を和らげ、路面を削りながら滑って行く承太郎!
「間髪入れず、最後の攻撃だぁ! 正真正銘、最後の時間停止だぁ!!」高速で承太郎の方へ急降下してくるDIO。「どぅううおッ!」路面を滑り続けていた承太郎はなんとか止まった。「これより9秒以内に、片を付ける! ザ・ワールド!!」
     4に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 4

2015-06-20 21:47:04 | 日記
「フフフフ」再び静止した世界の道路にフワリ、と降り立ち。DIOは遠巻きに承太郎を見ながらせせら笑った。「1秒経過」DIOは飛び上がり、姿を消した。「2秒経過、3秒経過」姿を表さないDIOに承太郎は戸惑ったが、考えることを止め、拳を握り固めた!「5秒経過」(俺が思う確かなこと、DIO! テメーの面を次見た瞬間、俺はたぶんプッツンするだろうということだけだぜ! 来やがれ、DIO!!)「7秒経過」その止まった時の中で、承太郎の上に影が掛かった。
「ロードローラーだぁあああッ!!!」DIOは上空からロードローラーを落としてきた!! ドグオオオンッ!! スタープラチナの腕で受ける承太郎!「ぬっぐぅううううッ!!!」流血する承太郎!「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!」下からスタープラチナでロードローラーにラッシュを放つ承太郎!!「もう遅いッ!!」DIOは上からロードローラーに自身とザ・ワールドで肘打ちラッシュを放った!!「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!!」「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!」「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ! 8秒経過ぁああッ!! ウリィィィイイッ! ブッ潰れろォッ!!!」DIOは自身とザ・ワールドの拳をロードローラーにめり込ませた!!「オラァッ!!!」スタープラチナの拳打で打ち返そうする承太郎!! ズンッ!!! ロードローラーは道路に完全に、落下した!!
「9秒経過。やったぁ、終ったのだ」ロードローラーの下には血溜まりになっていた。「遂に、我がザ・ワールドの下に敗れ去った。不死身、不老不死! フフフッ、フハハハッ! スタンドパワーッ!!!」何度目か? 高笑いするDIO。「このDIOを超える者はいないことが
     5に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 5

2015-06-20 21:46:54 | 日記
証明された。人間どもよッ! 我が知と力の下に平伏すがいいぞぉッ!! 10秒経過! 時を静止させることも10秒を越えた。どれぇ、死体を確認して血を吸い取っておくか? 血が残っていたらなぁッ!」DIOはロードローラーから降りようとした、だが、体が動かない。「な、あ、く、はぁッ?! 動きが、鈍いぞ? 違う、動きが鈍いのでは無い! 動けん、馬鹿な! 全く動かん」「DIO」背後に承太郎が立っていた!!
「11秒経過だぞ? そこまでのようだな」「何ぃ?!」「俺が時を止めた。9秒の時点でな。そして脱出できた。やれやれだぜ。これから!」DIOを指差す承太郎。「テメーを殺るのに、1秒も掛からねーぜッ!!」「じょう、承太郎ぉおッ!!! 馬鹿な時を止めただとぉ? 俺が9秒動いた限界直後の時点でッ!」「どんな気分だDIO、動けねーのに背後から近づかれる気分ってのは? 例えると水の中に1分しか潜っていられない男が、限界1分目にやっと水面で呼吸しようとした瞬間」歩み寄った承太郎は左手でDIOの肩を勢いよく掴んだ。「グイっとさらに水中に引き摺り込まれる気分に似てるって、どうかな?」引き吊った顔で答えられないDIO。
「しかしテメーの場合、全然可哀想とは思わん」「オラァッ!!」スタープラチナは蹴りでDIOの両脚を叩き折り、流血させた!「にゅぐぅうッ!!」苦痛に顔を歪めるDIO。「時は動き始めた」時間静止は解けた。打撃の衝撃が有効となり、激しく回転、流血しながら、無様にロードローラーから道路に叩き落とされるDIO! 折れて、肉も皮も爆ぜた脚から血が吹き出す、DIOの呼吸は荒い。目の前に承太郎が降りてきた。「お前に対する慈悲の気持ちは全くねぇ! テメーを可哀想とは全く思わねぇ」繰り返す承太郎。「しかし、このままオメェをなぶって始末するってぇやり方は、俺自身の心に
     6に続く