羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 1

2015-06-13 22:12:39 | 日記
「オラオラオラオラオラオラッ!!」「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!」承太郎のスタープラチナとDIOのザ・ワールドは激しくラッシュを打ち合った!! スタンド使いでない者には二人の間で無数の衝撃波がぶつかり合っているように見える! 承太郎とDIOはスタンドのパワーに引っ張られる形で中空に浮き上がっていった。「フンッ」鼻で笑うDIO! ザ・ワールドの右の拳はスタープラチナの左の拳を避けて頭部へ打ち掛かり、スタープラチナはこれを回避したが即座にザ・ワールドの左の拳がスタープラチナを打ち据えた! 軽く吐血する承太郎!!「ハハハハッ! やはり我がザ・ワールドの方がパワーも精密さ共に上だ。もうわかった、満足だ。一気に止めを刺してくれる!」「オラァッ!!」スタンドではなく、承太郎自身が吠えた!「ジョースターの血統の者だけは」100年前のジョナサンとの死闘を思い浮かべるDIO!「手加減せずに一気に殺すと決めていたァッ!!」「オラオラオラオラッ!」ラッシュを止めないスタープラチナ!「やはり! 真の能力ッ! ザ・ワールド!! 時よ止まれぇッ!!!」DIOは時を止めた!
止まった世界の中、DIOは承太郎に近付いた。「これで、ジョースターの血統もようやく途切れてしまうという訳だな。我が運命に現れた天敵どもよ! さらばだ」DIOは手刀を振り上げ、降り下ろしに掛かった! その時! 承太郎の右手の指が僅かに動いた!! DIOは手刀を止めた。「はッ?!」見直すDIO。指は、動いてる!「んなッ!」止まった時の中で飛び退くDIO!「何ぃッ?! 今、コイツぅ、馬鹿な! 指が、動いたぞ!」立ち往生するDIO。「まさか、同じ?!」僅かに動く承太郎の指!『俺のスタープラチナと同じタイプのスタンドか』承太郎はそう言っていた!!(ザ・ワールドとスタープラチナは同じタイプのスタンド)
     2に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 2

2015-06-13 22:12:30 | 日記
「んんんッ!」考え込み、手を出せずにいるDIO! 止まった時の中の、承太郎の目線!「クッ! 見えているのか? 意識せず、手を動かせただけなのか?」舌打ちするDIO。「時間切れだ」DIOは腕の筋を伸ばし、備えた。「オラオラッ!」既にDIOのいない空間にスタープラチナの拳を数発打ち出し、ラッシュを止める承太郎。DIOは後ろにいる。振り向く承太郎。DIOは睨み付けた。「見えて、いるのか?」無言でDIOを見詰める承太郎。「見えているのかと、聞いているのだ、承太郎!!」「さあな、なんのことだ? わからないな、DIO」承太郎は飛び上がり、スタンドを使って中空で方向転換して滑空飛行? した! DIOも飛行して追ってくる。スタンドでビルを蹴り、道路にはエネルギーを反発させて? 飛びながら逃れてゆく承太郎!「いいだろう! どっちでもよかろう!! 見えていようと見えていまいと!」DIOは同じルートでビルを蹴り、路面を飛行しながら承太郎を追った!
「我がザ・ワールドと同じように動けるなら、動けるところを見せてもらおうではないか!」(そう、始めて時を止める経験をしたのは半年前のことだ、スタンドのパワーとスピードを試そうと、部下に散弾銃を撃たせ、弾丸を摘まみ取ろうとした瞬間!)回想の中でエンヤ婆の見守る中、怯えるヌケサクに散弾銃を発砲させたDIO!(何もかも静止したように見えることに始まった)ザ・ワールドの目の前で散弾が止まっていた!(幻覚かと思った。訓練されたボクサーや、事故に遭った人間には一瞬が何秒にも何分にも感じられるというアレだと思った。だが、ザ・ワールドはその静止してる空間を弾丸を回り込んで、体全体で動くことができた!)この時は気付いてなかったようだが、DIO自身も動いていた。(そして! 弾丸を摘まんだ!!)弾丸を一つ取ったザ・ワールド!(幻覚ではない!!)
     3に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 3

2015-06-13 22:12:19 | 日記
『DIO様! あなたは必ず時を支配できる!! もっともっと、静止した時の中を動けると思いなされ! 空気を吸って吐くことのように、HBの鉛筆を指でベギッとへし折ることと同じように、できて当然と思うことですじゃ! 大切なのは認識することですじゃ。できて当然と思う! 精神力なんですぞぉ?!』ザ・ワールドが全て回収した散弾の玉を手の上でザラザラと弄ぶ中、エンヤ婆はDIOに熱弁していた。『あなた様はこの世の帝王! 時を支配して当然ですじゃあッ!! キャッキャキャキャッ!!!』エンヤ婆は煽った!(そしてある日! 時の歯車がガッシリとザ・ワールドと噛み合ったのを実感した!! 暗闇に光りが射し込むような、実に晴々とした気分だった!)回想から現在の追跡に意識を戻すDIO!
「このDIOはッ! 全ての生物や、全てのスタンド使いをブッチ切りで超越したのだ!! そして今では5秒と、段々長く時を止めていられる! 承太郎!! 貴様のパワーがどの程度のモノか、とくと拝見してやろう! ザ・ワールド!! 止まれぃッ! 時よぉッ!!」DIOは時を止めた! ゆっくり承太郎に近付くDIO。また承太郎の右手の指が動く! DIOは違和感を抱いた。DIOは自分の左手を承太郎の右手に近付けた。承太郎の右手の指が機械的に動く!「ハ、ハハハ、ヌエハハハハッ! ムハハハッ!! ウハハッ!!! ハーハハハハッ!」大ウケするDIO!
「クククッ」DIOは笑いながら、自分の左腕の腕輪に付けられた磁石を剥がし、それを承太郎の指先が動き続ける右腕の袖口の辺りに持っていった。磁石はDIOの手を離れ、承太郎の右の袖口の辺りにカツン、っと付いた。「磁石を付けていたな? チッ、さっきのパワー比べの時か? 財布か手帳の止め金から取った磁石のようだが、ハッ。まんまと騙されたよ、抜け目の無い奴だ」
     4に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 4

2015-06-13 22:11:58 | 日記
DIOは浮かび上がった。「しかし!」さらに急上昇するDIO!「こんなイカサマのトリックは時の中を動けぬという証明! 寿命がほんの少し延びたに過ぎぬわぁッ!!」ザ・ワールドで承太郎を強襲するDIO!!「今度こそ、死ねぇい、承太郎ッ!!」手刀を承太郎に降り下ろすザ・ワールド! しかし! 止まった時の中で!! 承太郎の右手は本当に動いた! 驚くDIO! その右手からスタープラチナの右手が浮き上がり、拳が握り締められた! スタープラチナの拳はザ・ワールドの腹を、花京院がそうされたようにブチ抜いた!!! バグオンォッ!!「何ぃいいッ?!」DIOの腹にも大穴が空いた!! 承太郎とスタープラチナ 動きが止まった。「コイツ、動ける! 一瞬だが、動ける!! 磁石は動けないと思わせて、俺を引き付ける為のトリック!!」『時を止めて当然と思うことですじゃ!』エンヤ婆の言葉が甦る。(こともあろうに、ジョースターの末裔が、我がザ・ワールドの時の世界に、入門してくるとはッ!!)
時間停止が切れ、中空から下方吹っ飛ばされてゆくDIO! 磁器点のガラスを突き破って落下した!! 大きなガラス片がDIOの左足を切り落とした! 悲鳴を上げる女性店員! 外では降下してきた承太郎がビルの看板に掴まった。「一瞬は動けた。しかし、やれやれ、パンチ1発程度の一瞬だけだ」承太郎はDIOが突っ込んだ磁器店の方を見ていた。磁器店の奥で倒れ動かないDIO。腹に穴が空き、切断された左足が床に転がっている。DIOはゆっくり体を起こした。恐れる女性店員!「おい、女」悲鳴を上げ、混乱する女性店員。「そこにある、俺の足を拾って持ってこい」悲鳴を上げ対処できない女性店員!「早く持ってこい! キャビンアテンダントが、ファーストクラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな!!」怒鳴るDIO! 路上に、
     5に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 5

2015-06-13 22:11:49 | 日記
承太郎が降りてきた。磁器店を見る承太郎!「どうやら頭を木っ端微塵にブッ飛ばさなきゃ」既に左足を繋ぎ立っていたDIO、布地まで再生させた!!「いまいち効果がなかったようだぜ」腹の大穴も塞がった。「貴様、エネルギーの補給はできたようだな」DIOは左手で先程の喉の辺りを破り手で血をすすっていた!「カラカラだった腹が、いっぱいになってるもんな」DIOは鼻で笑い、女の死体を投げ捨て、次の瞬間には承太郎の背後の標識の上にいた。承太郎の視線はそれを捉えていた。小さく笑うDIO。
「目で追ったな。止まっている世界で、はっきりこのDIOの動きが見えるらしいなぁ、承太郎!」「お陰さんでな」振り返る承太郎。「花京院は大したお手柄だったよなぁ。花京院が我がザ・ワールドの能力の謎を解いたお陰で、お前は止まった時の中で動くことを認識し、我が世界に入門することができた」また消えるDIO! 承太郎はDIOが出現した近くの建物の屋上の縁を見上げた。「そこでこのDIOは考える。果たしてお前はどの程度止まった世界で動けるのかと。2秒か? 3秒か? ひょっとすると私と同じ5秒は動けるのに動けないフリをしているのだろうか? とね」「ハハハハ、どうなんだ?」(マズイぜ。もう少し練習すりゃあ、もっと長く動けそうだが、今は一瞬動くのがやっとだ!)
「私の思うにたぶん! まだ一瞬しか動けない。だが、お前が静止した時の世界に入門してきたからには、お前という男を侮って近付くのは賢い者のすることではない。まだ、私の方が圧倒的に有利だとしてもだ! そこで承太郎!! 貴様が何秒動けようと関係の無い処刑を思い付いたぁッ!」DIOは元々持っていたのか集めてきたのか? 大量のナイフを持ち出した! ベルト周りにも多数所持している!「うッ!」焦る承太郎!「青ざめたな。このナイフを見て、老いぼれの
     6に続く