足、戻らずっ！ イタチ達は馬で移動していたし時系列的に間に合わない気もするが、カメラの無い所で百鬼丸が本気モードで森や谷を直線コースで移動したということにしておこう。馬の足跡頼り？ であの浜まで辿り着くのも中々のもんだが。というか鮫男に壊滅させられたあの漁村の近くの別の漁村っぽいが、近くの漁村があんなことになってるのに全く気付いてなかった。イタチ達の介入がなかったらあの呑気な漁師の村も遠からず終わっていただろう。正気でない以外は大したことない鮫男がどうやって村一つ滅ぼすのかは謎ではある。そして今回メイン寿海に関しては、戦場荒し達が寿海を襲わず律儀に寿海が義肢や義眼を付けた側から奪ってゆくターンがまずシュール。アヤカシ樹の子に喰うに能わずと無視される前フリから最後の一噛みは上手い落とし所。やはりどろろ業界の化け物どもは命の意味みたいな概念を喰うことに拘りがあるようだ。今回の結末から寿海は化け物がたかりがちであろう戦場巡りはもうできなくなったろうな。最後まで足を直さないのは筋が通っていた。クドいが時系列的には寄り道して尚更間に合わなくなってはいるが、頑なになっていた百鬼丸のメンタルを解すのに必要なプロセスだった。
