煮物

厚揚げと小松菜。無難です。

とと姉ちゃん

　森田屋で暮らし始めて三ヶ月が経ち、常子達は手伝い等には随分慣れた。君子は青柳が出た理由が知れると常子は家族の為に自分を『犠牲』にしようとすると考え未だに真相を黙っていたが、日々の暮らしは続き、常子と鞠子は料理に興味を覚えて長谷川に料理のコツを教わるようになっていた。君子もバランを器用の創作したりして宗吉達を感心させたりしていた。特に仕事を手伝う訳でもない美子は、こっそり滝子の元を訪ねて甘えて菓子をもらい、さらにまつからも友達と一緒に甘えて菓子をもらったりと、要領よく立ち回るようになっていた。そんな中でも君子は滝子と道で鉢合わせすると気まずく目も合わせないような有り様であった。
　そんなある日、賄いに常子の作った親子丼は家族にも森田屋の人々にも好評だったが、親子丼の鶏と玉子の味が喧嘩しないようにしなくちゃいけないという話から宗吉が君子に滝子との仲を改めて聞くと「母に頼らず自分の力で生きていけるってだけで私には十分です」とあくまで君子は頑な。その話の流れで宗吉とまつまで店の玉子焼きの味付けで喧嘩し始めてしまった。食後、物干し台からキビキビ働く滝子を常子と見ていた鞠子は「あっちもこっちも親子喧嘩」とやるせない様子だった。
　後日、近所で例によって新種植物を探す星野を見付けて常子が話し掛けていると、偶然通りの向こうで滝子と隈井がまつと遭遇して、義憤に駆られたまつが滝子を常子達を追い出したと詰って去ってゆくのを見掛けた。これに「学費だって本当は女将さんが払っているのにっ」と憤る隈井に、常子は驚き、星野は戸惑わされていた。「えっ？　ホントなの？！」帰って相談すると、当然鞠子も驚き、そして「言わない方がいい」とムキになった君子が金を返して内職を増やしだすことを心配していた。常子も困惑するばかりだった。
・・・君子の長い長い反抗期の結末やいかに？

ゆとりですがなにか

　ドラマ業界では学校のセキュリティーはフリーが基本っ！　随分ダメっぽい彼氏が山路の所に来た。どうも佐倉は自分ができる最大のいい顔で教育実習を受けていたようだが、それもある意味努力と言えないではない。恋愛に関してはまた複雑な事になりそうだが。演劇の件では佐倉役が薄い大人しい顔立ちだが業深い属性持ちである事が思い切り開陳されていた。上品な木嶋のりこって感じ。
　山岸は作中、短いスパンで改心とやっぱり悪辣でした、というのを繰り返し過ぎて途中で様子の描写が変わってもあんま印象が無い感じ。イジり過ぎ。ヘイトキャラだからお馴染みの件みたいにポジティブに消化されるってのも難しい。薄い雰囲気の人がやればそう目につかないし、まともに仕事する芸人なら嫌なヤツでも面白い雰囲気に仕上げるだろうけど、役者で濃いタイプだから『またこれだよ』となりがち。道上に板間の友達ではなくただの他人としてボコられた後、板間にとうとう亡くなった青年の実家に連れてゆかれてしまっていたが、最終的にどこに着地することやら。
　板間より相性良過ぎな山路と超仲良くなり出す宮下は出世コースから外れて強気なアイデンティティがおかしな事になる気配。普通の童貞から『地元で評判の童貞さん』に昇格した山路は何故か女難の相が出始めた。仕事は順調？　だが妻に疲れ始めた道上は迷走中の板間の妹と妙な事になってきた。板間は板間で何してるのかはっきりしない状態ではある。何か目的に向かってどうこうする話でもないから、板間の定まらない感じがこの物語の主人公には相応しいのかもしれない。

９９.９-刑事専門弁護士-

　L.E.D.の開発騒動題材そのままだと難しいので痴漢冤罪に落とし込んでいた事件自体は事件物ドラマとしてはかなり簡易で、捜査方法も最初からタクシー会社に問い合わせて目星を付けてから該当のタクシー会社で特定作業すれば早いとは思ったが、利害関係や登場人物が何をしているのかというのはシンプルに整理されていてとにかく見易い。稼ぎたい佐田がきっちり稼ぐオチ何かは商業弁護士主人公のグッドパートナーよりわかり易かったりもする。佐田はあくまで上司ポジションだしね。めっちゃ当てにきてるドラマでばっちり当ててるのは狙い通りって事何だろう。今回も結末の法的な処理は結構灰色気味だったりはするけどね。次回は深山関連の本筋と多分息抜きパートで立花のプロレスの件がクローズUPされるようだ。ヒロインが主に息抜き要員って案外珍しい。レギュラー陣の深山の対比キャラの最上位は佐田。グッドパートナーの夏目も佐田ぐらい咲坂とがっちり絡んでくれたら盛り上がるんだけど、佐田と深山と違って夏目と咲坂って班が違うから、別々の事件にそれぞれ対応する図になっちゃって難しいんだろなぁ。