羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

アルスラーン戦記 10

2015-06-03 22:38:38 | 日記
アンドラゴラス王の命と引き換えに王妃に結婚を迫っているかもしれんな」「もう少し、情報がほしいところだ。もう一度別れて釣りをするか?」「ああ」既に騒動を起こしたが、わりと楽観的な二人はダリューンの案で二手に別れた。
(ここを守っていたガルシャースフ殿はどうなっただろう? サーム殿の行方もわからぬ。殿下の味方は、どれくらい残っているのか?)ダリューンは城壁近くを一人歩いていた。ダリューンは殺気に顔を上げた。前方の階段の上にいたのは、「何事か、探っている者がいると聞いてな」ヒルメスだった! ダリューンは抜き打ちで斬り掛かったが、即抜き、突進してきたヒルメスの剣で止められた! 階段の中央で斬り結ぶダリューンとヒルメス! 連続で打ち込まれ、防戦に回り、足場の悪さに追い込まれたダリューンは一太刀受けながら、後方の階段下に宙返りで飛び退いた! 速攻階段を駆け降りたヒルメスに打ち込まれたが受け切るダリューン! 数合打ち合い、鍔迫り合いになった。
「痴れ者、名を聞いておこうか」「ダリューン」目を見開くヒルメス!「こいつは傑作だ、あのヴァフリーズの甥か。クッハハハッ!!」笑って剣を払うヒルメス! 火花が散る! ヒルメスは距離を取った。「ダリューン、教えてやろう。貴様の伯父ヴァフリーズを殺ったのはこの俺だ! アンドラゴラスの飼い犬めがッ、それに相応しい報いを受けた! 貴様の死に様も伯父に習うか?!」ヴァフリーズの顔を一瞬思い浮かべたダリューンは、最大の力で突進した!!「ぬんッ!」一撃で後退させ、「ぬおぁッ!!」二ノ太刀で銀仮面を吹き飛ばした!「ぐうぅッ」顔を抑えるヒルメス。「おのれぇ、ダリューン!!」「火傷?」「オオォゥッ!!」気合いと共に突進するヒルメス! 受け切るダリューンだったが、激昂したヒルメスは猛攻撃を続けた!!
     11に続く

アルスラーン戦記 11

2015-06-03 22:38:30 | 日記
連打で押し返すダリューンだったが、通らず、ヒルメスは跳び上がって剣を打ち下ろす構えを見せた! 次の瞬間、ヒルメスは背後から迫るナルサスの剣に気付き、避けると、二ノ太刀も飛び退いて避けた!「おいおい、名前も聞いてくれないのか? こちらから名乗るのは気恥ずかしいではないか?」「誰だ道化者?」また火傷を手で隠すヒルメス。「では、改めて、我が名はナルサス! 次のパルス王の世に、宮廷画家を務める身だ!」やたら剣をあれこれ構えるナルサス。「宮廷画家だと?」「芸術に無縁なお主は知らないが、画聖マリの再来と人は呼ぶ」「誰が呼ぶか!」突っ込むダリューン。「フッ、飼い犬とヘボ画家か、お似合いだな」「貴様ぁッ!」ナルサスは唐突に激怒し、突き掛かった! かわされ、ガラ空きの胴を斬られそうになったがダリューンがヒルメスの剣を払い、そのまま2対1での斬り合いとなる! 二人共、力任せに弾き距離を取るヒルメス、火傷を気にしつつ冷静さを取り戻していた。
対峙して睨み合っていると、ルシタニア兵が駆け付け始めた!「ここは一旦引いた方がよさそうだな」「ああ、そうだな!」ナルサスに従い、ダリューンは共に駆け出した! 追い縋るルシタニア兵に壺を投げつけ怯ませ、二人は建物から飛び降り、遁走していった。「いずれまた会えるだろうよ」顔を抑えながら、ヒルメスは言った。
「奴め、恐ろしく腕が立つ」エクバターナ近くの平原を馬で走るダリューンとナルサス。「お前がこなければ危ないところだった」「そんなことはどうでもいい! アイツ、俺をヘボ画家呼ばわりしたんだぞ?! 気に食わん!!」妙なところに引っ掛かっていたナルサス! 呆れるダリューン。「ところであの男、仮面は大義を隠す為だけか? それとも他人に素顔を知られぬ為か?」「わからん、いずれ決着を着けねばなるまい!」二人は馬で駆け去って行った。
     12に続く

アルスラーン戦記 12

2015-06-03 22:38:21 | 日記
・・・作画が結構カツカツな所もあったが、ともかく漫画ストックの消化が終わり、今回辺りから独自制作に突入したようだ。難しいな。漫画ようの脚色とアニメようの脚色は違うだろうが、途中まで漫画準拠で来て、これからも同じ画だもんな。キャラや再構築した世界観もそう変えられんしな。荒川ファンはハガレン一期の騒動でナーバスになってるとこもあるから、だいぶ慌てた企画だった気はしないでもない。でも原作は同じだから、全く別物にはならんと思うがね。どうかなぁ。