じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

日光山輪王寺

2018-09-21 09:49:38 | 日記的雑談
ナント申しましょうか、東照宮と輪王寺はセットなんでありましょうか?

いや、仙台にも東照宮がありましてその近くには輪王寺もある訳です。
まっ、輪王寺で貰ったパンフレットの蘊蓄を読めば分かる事ですが、輪王寺は由緒ある寺なんですね。

と、言う事で輪王寺の成り立ちなどは端折って本題であります。

私が見たかったのは小堀遠州の作とも言われる「逍遥園」であります。


近江八景を意識し琵琶湖を模した、らしい


植木屋さんが黒松の古葉ひきをしていた


この東屋と池が庭を決めているのか?


植木屋さんの手はとても慎重で遅い

いや、見事な庭でありました。
が、作庭が見事と言うよりは手入れをしている庭師の腕が見事なんでありましょう。

まず、この時代の有名な庭となると出て来るのが小堀遠州の作庭だと言う話しであります。

さて、植木屋見習いの自分が言うのは笑止でありますが、笑われるのを覚悟で言ってしまえば・・・小堀遠州の直作では無いにしてもその筋の物なのは確かだと思う訳です。
その観点は遠州が作庭に取り入れたと言う直線であります。
池に架かる橋の脇に今は渡れずに苔むし、気付かずに通り過ぎる石橋があるんですが、その石橋が直線と平行を意識した作りであった訳です。
そして回遊する路も曲げて遠近感を出す手法ではなく高低差によってそれを出していた・・・ナンチャって、本筋の人から見たら笑われそうな感想ですが私はそう見たと言う事であります。

で、庭で一番感心したのは庭木の手入れの緻密さでありました。
簡単に言えば透かした剪定なんですが時間を掛けて木の形を作って来たのが如実に分かるのであります。
中でも始めてみた仕立てが藤棚でありました。
どれ程の時間を掛けて造ったのか、私には想像もつかない作り方でありました。
いや、私が勉強不足で本職の庭師なら当たり前なのかもしれませんが、数多読んだ剪定の本や写真にもこれは出ていなかった物でして一向に唸るばかりでありました。


日光美術館と庭


道路脇のモミジを剪定していた

なんと申しましょうか、東照宮周りだけではなく街全体の植木に手が入っていまして、植木屋見習いの自分にはまるで教科書の中を歩いている感じな訳であります。

例えば、市営駐車場から日光美術館に行く路の脇のモミジの剪定がされていたんですが、手法的には大透かしをしている訳でして、モミジの枝を結構思い切り落としている訳です。

で、自分らの親方からは教えられてない技なんですが、15尺の脚立で届かない所は繰り出し式の梯子を竹に抱かせて掛けてました。
いや、高所作業車に頼りがちな自分の中には全く浮かばない技であります。
しかし、あんな不安定な梯子で6~7mも登るって嫌だなぁ~、ではあります。

で、調べましたら輪王寺の庭の底力の凄さが分かったんですが、関東サツキの発祥もこの寺なんだそうであります。

まず、世の中ってのは広いもんですね。
気軽に行ける日光が植木屋見習いの自分の教科書になるとは思いもしませんでした。






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