たくさん歩いても三歩とはこれ如何に?
散歩して来たぞ、と
団地を降りていつもの田圃道をビッコのおっさんが行く
田圃は起こされ水門は水をとる準備もされていた
これ、なんて名前だっけ?・・・雑草だな
ふきのとうが出ていた
大國神社から山道へ入る所にこいつが居た 木のピオと名付けよう
カモシカがいた
山に入って少し登ったら腹に力が入ったからか、ウンピョが出そうになった。
人気の多い里山だが夕暮れの迫る雑木林、人目の心配は無いと、丸見えの林で好ましい場所を物色し座り込んだ。
この場合の好ましい場所とは、紙を持っていないので事後の始末を着け易い葉っぱのある場所、と言う事になる。
冬枯れと言うか早春の林では、野グソに理想的な若葉は望めず、次善の策として枯葉を用いる事になるのだが迂闊な物だと破れてしまって始末に悪い。
この山で求め得る最良の枯葉と言えば朴の木の葉以外に無いのだが、珍しい物でもないので直ぐに見つかった。
おもむろに腰を下ろし静かに瞑想などするが如く用を足していたときであった。
どーしても後に気配と言うか視線を感じるのであった。
一通りの作法を終えたところで「何奴じゃ」とスボンを引き上げながら振り返ると、そこにはおっさんを見つめる二つの目があった。
若いカモシカであった。
奴はおっさんの尻をどんな気持で眺めていたのだろうか?
その距離は10メートル足らずで、野生動物と人間が保つべき安全距離を逸脱していた。
しかし、おっさんはここへしゃがみ込む前に一通り周囲を見渡しているし、何よりも野生の奴が気づかないはずは無かった。
と、言う事は、奴はおっさんの尻を見に近寄って来た事になるが・・・と、なると牝か?
いや、若いが良く見れば立派な角を持っており牡に違いなかった。
それにしても我が家から歩いて30分の裏山でカモシカに遭遇するとは、まさしく、仙台市青葉区大字山奥字谷底崖下の地名の面目躍如と言う物だと感心した。
カモシカはひとしきりおっさんと見合って後、静かに谷を渡り急斜面を登って見えなくなった。
山の奥の掘建て小屋の屋根にこんなものが
遊歩道が整備されていて、四月になるとカタクリの群生が見られる
唯一見つけた花 ミツバオウレンか?
ウスタビガの繭(ヤママユガ科) 空です
下はアスファルトなのに芽を出しちまったドングリ
おっさんの谷底団地は風光明媚で自然が豊で、そして何よりも辺鄙なので人が少ない。
それでも35年前に住み着いた当時に比較すれば人口密度は格段に上がった。
そして、都会の人が見れば驚く程に豊かな自然も半減している。
35年前には団地の奥のグラウンドで熊を見掛けたものだったが、今時はカモシカが精一杯で、一番多いのが猪になっちまった。
それでも、家を出てからひと廻り、田圃道から山道へ入り一周七キロ程度を2時間と少し掛けて廻って来ると、そこにはまさかと思うような自然が色濃く残っていて楽しめる。
まあ、貧乏だったので山奥にしか居を構えられなかったと言うのが本当の所なのだが、今は山が好きだからここに居るのだと、聞かれもしないのに言っている。
散歩して来たぞ、と
団地を降りていつもの田圃道をビッコのおっさんが行く
田圃は起こされ水門は水をとる準備もされていた
これ、なんて名前だっけ?・・・雑草だな
ふきのとうが出ていた
大國神社から山道へ入る所にこいつが居た 木のピオと名付けよう
カモシカがいた
山に入って少し登ったら腹に力が入ったからか、ウンピョが出そうになった。
人気の多い里山だが夕暮れの迫る雑木林、人目の心配は無いと、丸見えの林で好ましい場所を物色し座り込んだ。
この場合の好ましい場所とは、紙を持っていないので事後の始末を着け易い葉っぱのある場所、と言う事になる。
冬枯れと言うか早春の林では、野グソに理想的な若葉は望めず、次善の策として枯葉を用いる事になるのだが迂闊な物だと破れてしまって始末に悪い。
この山で求め得る最良の枯葉と言えば朴の木の葉以外に無いのだが、珍しい物でもないので直ぐに見つかった。
おもむろに腰を下ろし静かに瞑想などするが如く用を足していたときであった。
どーしても後に気配と言うか視線を感じるのであった。
一通りの作法を終えたところで「何奴じゃ」とスボンを引き上げながら振り返ると、そこにはおっさんを見つめる二つの目があった。
若いカモシカであった。
奴はおっさんの尻をどんな気持で眺めていたのだろうか?
その距離は10メートル足らずで、野生動物と人間が保つべき安全距離を逸脱していた。
しかし、おっさんはここへしゃがみ込む前に一通り周囲を見渡しているし、何よりも野生の奴が気づかないはずは無かった。
と、言う事は、奴はおっさんの尻を見に近寄って来た事になるが・・・と、なると牝か?
いや、若いが良く見れば立派な角を持っており牡に違いなかった。
それにしても我が家から歩いて30分の裏山でカモシカに遭遇するとは、まさしく、仙台市青葉区大字山奥字谷底崖下の地名の面目躍如と言う物だと感心した。
カモシカはひとしきりおっさんと見合って後、静かに谷を渡り急斜面を登って見えなくなった。
山の奥の掘建て小屋の屋根にこんなものが
遊歩道が整備されていて、四月になるとカタクリの群生が見られる
唯一見つけた花 ミツバオウレンか?
ウスタビガの繭(ヤママユガ科) 空です
下はアスファルトなのに芽を出しちまったドングリ
おっさんの谷底団地は風光明媚で自然が豊で、そして何よりも辺鄙なので人が少ない。
それでも35年前に住み着いた当時に比較すれば人口密度は格段に上がった。
そして、都会の人が見れば驚く程に豊かな自然も半減している。
35年前には団地の奥のグラウンドで熊を見掛けたものだったが、今時はカモシカが精一杯で、一番多いのが猪になっちまった。
それでも、家を出てからひと廻り、田圃道から山道へ入り一周七キロ程度を2時間と少し掛けて廻って来ると、そこにはまさかと思うような自然が色濃く残っていて楽しめる。
まあ、貧乏だったので山奥にしか居を構えられなかったと言うのが本当の所なのだが、今は山が好きだからここに居るのだと、聞かれもしないのに言っている。