世界に広がる振り込め詐欺

突然息子と名乗る男から交通事故の加害者になってしまったと電話がかかってきて、金を急いで振り込むように催促して、実際に振り込んでみたら赤の他人・・・

オレオレ詐欺という名で、現在で言うところの振り込め詐欺の被害が明らかになって大分経つ。
今では西武バスの車内放送でも「振り込み詐欺に注意しましょう」なんてアナウンスが入るし、銀行やコンビニのＡＴＭには必ず注意書きが書いてある。
にもかかわらず、未だに引っかかる人はいるようだが。

で、この振り込み詐欺、フランスにも広まっている。
ただ、その手口に少し驚いた。

犯人が電話を掛ける相手。
日本では無作為に掛けて「オレオレ」と叫んで引っかかればというところだが、フランスは新聞の死亡記事欄からピックアップ。

日本の地方紙では以前高校の合格者から看護婦試験の合格者から何町何丁目のだれそれさんがお亡くなりになったことまで、エリア内のすべての人の動向が紙上に載る、そんな時代が最近まであった。
個人情報の保護が言われ、その手の記載がほとんど消滅したといわれているが、個人主義の国と言われる国の新聞で、個人の死亡記事が載るんだという点。
もちろん「パリとフランスは別の国」と言われるような国なので、場所によって事情が違うかもしれないが。
また、「息子が移民の子供を車で轢いた」というあたり、移民が身近で社会問題にもなっている国だなぁとも思う。

ともあれ、犯人は独断で手口を思いついたのか日本のニュースをどこかで見たのかはわからないが、こういった面でもグローバルになってるのね（苦笑）と思ったり。