１０００円高速のあおりで

明石・たこフェリー、高速値下げで退職者続出…大幅減便に(読売新聞) - goo ニュース

週末の高速道路１０００円政策？が始まって約２ヶ月。
当初はサービスエリアの混雑やら大渋滞やら色々言われていたが、最近は余りその手の話を聞かないところを見るととりあえず落ち着いたって所なんだと思う。
高速道路１０００円といっても、東京を離れた区間の話だし、また高速道路が値下がりしたからと言って、旅先での食費や宿泊費は別途かかるわけだし。

ただ、１０００円高速のあおりをうけ、苦しくなっている業界はある。
フェリー業界だ。
この前も呉と松山を結ぶフェリー会社が廃業したと言う話を聞いた。
そして今度は明石海峡の、船体にたこの絵が描いてあるたこフェリーが将来を悲観した従業員の退職が相次ぎ本数を維持できなくなったとして減便になるというのだ。

呉と松山を結ぶフェリー、そして淡路島と明石を結ぶたこフェリー、どちらもしまなみ海道、明石海峡大橋という橋がかかりながらも橋の通行料の高さ、そして従来からあるフェリーの乗り場の立地のよさで運行され続けてきた。
それが景気回復の思いつきで決まった１０００円高速で、あっさりと経営が立ち行かなくなってしまうとは。

多額の税金を使って建設された橋が通行料が安くなることによって利用客が増えるのは、確かにいいこと。
しかし、それが原因で職場が奪われるというのは・・・
長年地域の足を支えてきたことに対する敬意を感じるようなフォロー策があって欲しいと思う。