昨年あたりから住民ディレクターの番組も番組として価値を持つ時代になったと公言しています。何しろ15年間は全く誰にも番組づくりの技術的なことは一切教えないでやってきました。
番組づくりは地域づくりのオマケだからです。住民ディレクターは番組を作るという経験を通して地域づくりに必要な企画力、取材力、編集力、広報力を養う作業です。それは番組づくりというプロセスがそれらの力を楽しいうちに培ってしまうことから発想したものです。しかし人はどうしても番組をつくることの中で道具に使われていきます。
機材に縛られます。機材に人を合わせてしまいます。ここを抜け出すために気持ちはいつも番組はオマケなのでそんなに力を入れて技術的に緊張しなくていいんですよ、といいたいのです。所詮番組ともいいたいのです。番組よりももっと大切な日々の暮らしを豊かにするために考え出した発想なので大胆に豪快にやってほしいのです。
番組が番組として成立するためのノウハウはそれはそれで一応あります。それが売れる時代にも入りました。しかし、その実現には地域づくりを日頃やっている人とその延長線上で番組づくりをやっている人の連携が必要です。その連携のネットワークを創ることが今最優先課題になって来ています。しかし、それでも番組はオマケです。