
健さんのこころのふるさと宝珠山、今、村人の有志がゆっくりじっくり温めている健さんへの気持ちです。
炭坑で賑やかだった頃、学校の休みに訪ねていた少年の健さんは足におできができて不機嫌だったり、父上の厳しい仕事ぶりを垣間みたりした想い出を綴っています。病気がちだった少年時代のほんのりした想い出が宝珠山には詰まっているのではないかと感じます。後年、志村喬さんや笠智衆さんの男の生き方に共感し、「火宅の人」の作家、檀一雄さんへの憧れなどもエッセイに書かれていますが生活のリズム、人間のリズムをとても大切にさらているように感じます。
大スター高倉健さんの奥ゆかしい「はにかみ屋さん」のエピソードは多いようですが、奥ゆかしい東峰村の人々とはきっと気が合うことでしょう。だからこそ健さんにとって「こころのふるさと宝珠山」があるのでしょう。
@健さんの少年時代の写真(左側の少年)/とうほうTV放送*いぶき館:高倉健展から